石じじいの話・人食い洞窟
石じじいの話です。
海の話です。*1
ある海岸に、海に向かって口を開いた洞穴がありました。
非常に奥に深い洞窟でした。
この洞窟は、じじいの知りあいの漁師が教えてくれて、じじいも訪れたことがあったそうです。
干潮のときは、中にもぐっていけるのですが、潮が満ちると水面下に没します。
地元の人々は、この洞窟を「竜宮の入り口」と呼んでいました。
しかし、人が好奇心で入っても、途中まででやめて戻ってこないと、行方不明になって戻ってこなかったそうです。
それで、「これは、地獄の入り口かもしれない。」と言う人もいました。
この洞窟には、タコが棲んでいて、それが、入った人を襲うのだと言う人がいました。
洞窟の近くの海岸で、人、とくに子供が行方不明になることがあるので、そのタコが洞窟から出てきて、近くにいる人を襲うのだ、とも。*2
いや、タコではなく、人魚であるという説もありました。
人魚のようなモノの目撃例があったようですが、非現実的で、タコ正体説と比べると説得力がない。
もっと現実的に(?)、人が住んでいて、そいつが人をさらっているのではないかという人もいました。*3
しかし、干潮のときにしか入れない洞窟で生活できるものでしょうか?
*1 むかし書いた怪談話に、こんな書き出しのものがありました。
*2 海の話では、タコが悪さをするということがよく語れます。
夜になると、陸に上がってきて畑の作物を荒らすとか。
*3 「ソニー・ビーン事件」のようです。
検索注意です。




