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石じじいの話  作者: Lefeld
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石じじいの話・筏つかい vs 半魚人(ロシア)

石じじいの話です。


知りあいのロシア人が語った話です。


ロシアには、「筏つかい」という職業がありました。

大規模な木材を生産する地方や国であれば、どこでも見られる職業でしょう。

ロシアのそれは、かなり大規模な作業でした。

彼らは、山から切り出された木材を筏に組み、大河を下って製材所まで運びました。

木を切り出す「木こり」とは別の職能として、筏による材木運搬の専門家がいたのです。

ロシアの川は大きく流れも緩やかだったので、その運搬ルートも非常に長距離で、日数もかかりました。

彼らは、筏の上に「小屋」を立てて、そこで生活しながら数週間かけて木材を運搬しました。

筏の上は、立派な居住施設であり、家畜も飼育されていたそうです。

彼らの靴の底には釘が仕込んであって、濡れた木材の上ですべらないように工夫されていました。

それでも、誤って川に落ち、低体温症で命を落としたり、溺死する者が多かったそうです。

しかし、給料は良く、筏での旅が終わると、彼らは大枚の金を持って家族のもとに帰っていきました。

一回の筏運搬の仕事で、一年間は楽に食べていけたそうです。

その仕事で金を貯めて、それを元手に事業をはじめて財産を築いたものもいたとか。


筏で旅する大きな河川には、「魔物」が棲んでいて、それが夜に筏に這い上がってくることがあったそうです。

そうして、人を川に引きずり込んだのです。*1

「半魚人」のような姿でしたが、中には、ベストやベルトなどの衣服を身につけているものもいたそうです。*2

また、ロープやナタのような武器を使って襲ってくることもありました。

魔物の知恵も相当なものだったので、それが生息している流域の移動は、かなり危険なものでした。

夜は、かならず見張りをたてたそうです。

筏つかいのなかには、退治した魔物の歯や手足の骨を、お守りとして持っているものもいました。

この魔物は、春から秋にかけては「人間」の姿で農作業や漁をし、冬になると半魚人に変態すると考えられていました。*3

だから、衣服を着用しているものもおり、また、知能も高いのだと。

*1 「河童」を連想させます。

*2 「半魚人」の姿については、映画「大アマゾンの半魚人」(1954)を参照してください。

*3 「半農半魚人」とでも言えそうです。

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