↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転移先で困って現代技術を再現した件  作者: 空白
第一章 ロア帝国編
7/77

六話 【クリーク村】(前編)



やっと村に着いた。


スマホ時間で10時30分と表示されている。

6時起床で、準備を30分と考えると、多分4時間くらい歩いたのだろう。


「疲れたか?」


4時間歩きっぱなしだぞ?

途中で休憩を何回かしたが、休憩時間が短い。1、2分程度だ。

中にはそれで十分と言う人もいるだろうが、俺は10分くらいは欲しいと思った。


「疲れますよ・・・」

「そうか?」


そんな二人に少し感心する。

マラソン選手とかもこんな感じなのかな?


「ショウは体力ないんだね」

「ヘレン・・・」


ヘレンさん、痛いこと言うね〜

ロジャーさんに睨まれてるよ?


「長距離を歩く機会が無かったもので・・・」

「なら仕方ないわね」


それで納得するのも驚きだが・・・


あれ?

今すれ違った人の頭に猫耳がついてた。


「どうした?」

「いえ、何でもないです」


顔に出てたか。


「そうか?」

「はい」


今のは気のせいだ。うん。


あれ?

あそこにもいる・・・

角が生えてる・・・

幻覚かな?


「ショウ、大丈夫?」

「え?あ、はい」


疲れが溜まってるのかな?

きっとそうだ。


進むにつれて、人が多くなって来た。

どう見ても人じゃないのもいる・・・


「ロジャーさん、ちょっと・・・」

「ん?」


なるほど、知らなかった。

知っていたとしても初めて見るから驚きは隠せない・・・


どうやらこの世界には亜人がいるようだ。

すれ違ったのは獣人、ドワーフもさっきいたらしいが、獣人の耳の方へ目が行ってしまってた。


しかし賑やかだな。

町に入ってからずっと大通りと思われる場所を歩いているのだが、道の両脇に屋台っぽいお店や、フリーマーケットみたいに地面に布を敷いているお店が並んでる。人が集まってるところもあれば、そうじゃない所もある。


「あそこがギルドよ」


どこだ?

ヘレンが指した方を見る。


「え?」


その隣の建物じゃないのか?

ロジャーさんが凄い笑顔だ。


「どうだ驚いただろう!」


ギルドと言っても、木造のでかい建物としか想像してなかった。

そりゃ驚くわ・・・

まさか、この町で一番でかい建物とは思わないだろう。


「入ろうか」

「はい」


中に入る。


中世の酒場に似てる。

映画でしか見た事ないが・・・


酒場と言っても、市役所の受付と酒場をくっつけた感じで、とても広い。

聞いた話によると、ギルド自体の仕事をするだけでも結構な場所が必要らしい。

掲示板や受付、取引用のカウンターなど設置するからだ。大きい荷物を取引用することもあり、それなりに場所を取ってる。

しかしそれだけの施設があっても、対応し切れずに冒険者達を待たせることがあり、その冒険者達の暇つぶし用に酒場を作ったらしい。


ここに来る途中の説明で、「クリーク村のギルドは凄いわよ〜」とヘレンさんが自慢げに言っていたのが理解できた。


「人がいっぱいいますね」

「皆冒険者だ。冒険者の村、クリークと言われるほどだからな」


そうなんだ、へぇ〜

今はそれしか言えない。

本題に戻ろう。冒険者になるために来たんだ。


「えーと、冒険者ってどうやってなるんですか?」

「ああ、あそこだ」

「ありがとうございます」


受付カウンターへ行く。

受付のお姉さんがこっちに気付いてスマイルを見せてきた。

俺もスマイルで返す。


「こんにちは!今日はどの様なご用件で?」

「冒険者になりに来たんです」

「分かりました。少々お待ちください」


そう言って、後ろから書類を持って、カウンターに出す。


「こちらをご記入ください」


読めない・・・

ロジャーさん助けてっておい、なに酒飲んでるんだよ・・・ヘレンさんも混ざらない・・・


仕方ない。


「あの・・・」

「!?失礼しました。ここにお名前、年齢をご記入ください」


よく気付くな、流石だ。

だが、ここで問題が出て来た。

日本語が通じるのに文字は通じない事が分かった。

名前を書こうにも書けない。


「すみません、字が書けません」

「分かりました。そしたら私が記入しますので、お名前と年齢を言って下さい」

「翔、17歳です」

「ショウ様、17歳でよろしいですね?」

「はい」


お姉さんが書いたところを見る。

数字は元の世界と同じみたいだ。

しかし、数字が元の世界と同じなのは非常に助かる。これなら値段が分かる。

買い物ができるという事だ。


「ショウ様、登録が終わりましたよ」

「ありがとうございます」

「冒険者のギルドカードを発行しますので、少々お待ちください」

「はい」


お姉さんが戻って来た。


「こちらがギルドカードです。ここにお名前と、職業の欄に冒険者と書かれてます。これは冒険者のランクですね。現在はFです。依頼を受けたり、魔物討伐をすると、ランクが上がります。また、その時の成果に応じて報奨金が出ます。あと、カードを失くすと、再発行に料金が掛かります。料金はギルドによって違うのでご注意ください。」

「分かりました」


カードを受け取る。

このカードは身分証みたいなものか。


「ありがとうございます」


お姉さんに負けない笑顔でお礼を言う。


「ありがとうございました」


笑顔にウインクを付けてきた・・・


よし、ロジャーさんとヘレンさんの所へ戻るか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。