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転移先で困って現代技術を再現した件  作者: 空白
第一章 ロア帝国編
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三十三話 【交渉成立】2



「さて、どこから話そうか」

「んじゃ、グスタフ卿と共に行動してる理由からきこう」


そこからでいいのか?

それ以前は聞かれてないから言わないぞ!


「あとお前がどこから来たのか、何者か、全部教えてもらおう」


結局全部か・・・


俺は異世界(ここ)に来てからの出来事を全てではないが話した。


気づいたら森にいた事、森でロジャーさんとヘレンさんに助けてもらった事、クリーク村で聞いた迷宮と変死した魔物、俺が賢者ではないこと、グスタフの勘違いでここに連れてこられて現在に至るまでだ。


森からのスタートなのは、俺が記憶を無くした設定だからだ。

それ以前の事を聞かれても困る。

異世界から来たと言ってもジャックの頭が追いつかないだろう。


あとは・・・ロジャーさんの地獄の修行については思い出したくもなかったから飛ばしたが・・・


「ーーという事があって、騎士団長のアルノルトに拉致されて今ここにいる」

「・・・そうか、大変だったなお前も・・・ってことはあのバカ(グスタフ)、お前を賢者だと思い込んでるって事か!ハハハッ」


確かにそうなる。

そういえば、セバスチャンもそんなこと言ってたような・・・半信半疑だったし違うか。


「んじゃ、ストリアで起きた事話すぜ。約束だからな」


約束は守るタイプか。

俺が嘘言っていたらどうしたんだろう?

まあ、嘘言ったところで何のメリットも無い。


よく考えたらジャックに嘘を付かれてもおかしくないな・・・


「じゃあ話すぞ。あんたも薄々気が付いてるんだろうが、むこう(ストリア)は危険だ。元々はグスタフに言われて行ったんだ。入った時の違和感はすぐに分かった。騎士と鎧を着た兵士が1人もいないんだよ。貴族や平民は特に変わりなかったが、代わりに白い制服を着た者がいた。全員武装を()()()()()ように見えた。アレを見るまではな・・・」


ジャックが続ける。


「多分冒険者なんだろうが、そいつが『親父を返せ!』って怒鳴りながら剣を抜いたんだ。白い制服のヤツが黒い道具を出したと思ったら、バンってデケェ音立てて冒険者が倒れたんだ。知ってるか?あれピストルって言うんだぜ」


俺は何も言わずにジャックの話を聞き続けた。


「グスタフの言っていた物だとすぐに分かった。その後数日間見てたんだが、空きを見つけて・・・」


「見つけて?」


「スった」


スったんかい。


「グスタフに取られるから信用できるヤツに預けた」


大丈夫なのか気になるが・・・


「この地区だし、あとでお前にも見せよう。それと戦力と言ったな?アレを兵士と数えるなら3000人くらいいるだろう。前居た騎士と兵士合わせてだ」


「結構いるな・・・全員が銃・・・ピストルを?」


「全員では無い。と言っても兵の100人は持ってる。相当な戦力だ」


「・・・100人」


ジャックがどうやって調べたのは気になるが、今はそこじゃない。

剣よりも早く、矢よりも遠くに攻撃ができるのだ。

その銃が100丁は異世界(ここ)で製造されたことになる。


「中でも幹部は桁違いだ。どういう仕組みかは知らんが、連射ができるんだぜ。下の奴らは単発式だ。あえてそうしてるんだろうな」


間違いない。

幹部とやらは転移者だ。


「あとこれは噂だが、コージョウという場所で作っているらしい」


コージョウ・・・工場?

大量生産するつもりか!?


「まずい・・・な」


「だろう?俺が知ってるのはこれが全てだ」


「じゃあ、その怪我も・・・」


「これか?これはスった時に撃たれた」


その時、外からパーンッという音が聞こえ、鳥達が一斉に飛び立ち、遠くに悲鳴が聞こえる。


ジャックを見ると、一瞬ビクッとしてため息を吐いた。


「例の・・・ピストル?」


「・・・だろうな」




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