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転移先で困って現代技術を再現した件  作者: 空白
第一章 ロア帝国編
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十八話 【課題】



さて、ここに来ていくつか分かった事がある。


ロジャーさんとヘレンさんに文字を教わったおかげで本が読める様になり、この世界について色々調べる事ができた。


この世界には大陸が一つと島が無数にあり、周りには海がある。

大陸には大きな国が4つ、フォーレス国、ストリア国、タリア王国、そして俺のいるロア帝国と、小国がいくつかある。

小国はよく滅んだり合併したり、よく名前が変わるらしく、地図には「小国」としか載ってない。

また、どこの国にも所属していない土地もあって、そもそも地図が完成していないのかもしれない。


歴史は神話の様に書かれている上、タイトルや登場人物が同じでも、作者や隣国視点で書かれているもの、場所によって内容や結果が変わったりしてよく分からなかった。


そして興味深いのがこの世界に魔法があると言う事だ。

お伽話や、歴史書、魔術の本も見つけた。


流石は異世界。

と思うが、代わりに科学が余り発達していないようだ。


そして、ざっとだが屋敷にある本を探しても、科学に関する書物は見つからなかった。

毒薬や回復薬などの化学はあるのだが、主に魔法や力でどうにかするみたいだ。

何故か時計はあるが・・・

他にも自分の知ってる物が無いか探してみよう。


んでもって使える魔法も属性も人によって違う。


本によると魔法は全部で5つに分けられている。

火、水、風、土、創造。


火魔法は火球や発火、加熱など主に熱に関する魔法だ。


水魔法は水球を生み出したり、液体ならばある程度動かせたり、宙に浮かせる事ができる。


風魔法はそのままだ。

風を吹いたり、圧縮して衝撃波を生み出す事が可能だ。

スケールを大きくすると、天気を変えることもできる。


土魔法、これは土を操る事ができる魔法だ。

地面から土壁を生み出したり、泥や石を発生、加工する事ができる。

これの魔法を鍛えると、地形も変えることができるらしい。


最後に創造魔法だ。

創造魔法は、自分独自のオリジナル魔法の事だ。

相手に幻聴や幻覚を見せたり、転移、雷、爆発など様々だ。


また、これらの魔法を組み合わせて使うことも出る。

火と水で熱湯、火と風で温風という感じだ。

お風呂は火で温めるらしいが、屋敷のお湯は魔法で作っていると聞いた。


これらの魔法は自分の魔力を消耗して発動することが多いが、魔力保有量が少ない者は魔力石や魔石、を使う。

魔力石は、純度の高い宝石に魔力を込めた物。魔石は魔力を圧縮して生成した物だ。

ちなみに、宝石に魔力を込めるのは簡単らしいが、使われる宝石が高価だ。

魔石は安価だが、生成するのに大量の魔力と時間を要する。


本に書いてあったが、魔方陣や、魔方陣を描いた魔道具も存在する。

描き方は知らないが、少し間違えると効果が無かったり、術式が変わることもある。

これも発動方法は、2つ。

普通の魔法と同じ様に、描いた時に自分の魔力を使うタイプと、魔力石又は魔石を規定の位置に設置して発動するタイプだ。

電池の様なものだな。


そんな便利な世界も不便なことがある。


主に生活環境。

まずは、下水道だ。

洗面所も、トイレもあった。

洗面所の水道はレバーを横に捻ると出るタイプだ。トイレは水洗トイレがあり、正直驚いたが、悪臭に悩まされた・・・

何が原因かと言うと、排水パイプがまっすぐで、排水トラップが無いのだ。


これも科学などが発展していないせいだろう。

臭かったら蓋をする。外見も綺麗、でも使うときは臭う。


ほんと、なんで時計があるんだろう・・・


一応、ロジャーさんや、セバスチャンに排水トラップについて聞いたら、「はて?」という感じの反応をしたから無いのだろう。


前の世界では、台所や洗面器の下で見ることができた。仕組みは簡単だ。排水口から流れた水が、S字パイプを通って排水される。このS字の所で少し溜まった水が、奥からの臭いを止めているのだ。


あとで提案してみよう。


次に気になったのが灯りだ。

部屋を出るとき、ロウソクの火を消し忘れていないかヒヤヒヤする。

部屋に戻ると掃除されてる上に火も点いているが・・・

食堂や大広間などの大きい部屋や長い廊下の灯りもロウソクで照らされている。

通りかかったメイドさんに、これ全部点けたり消したりしてるのか聞いたら、火魔法を得意とする者が管理しているとのこと。

火事になる恐れは無いらしいが、個人的に慣れないのと、灯りを移動させる時に水平を保たないとならない不便さから、早く電球を作りたいと思う。ガラス球を風魔法で真空にして電気流せばできるだろう。


今後の課題が増えてきたな。

セバスチャンが早く職人を見つけてくれることに期待するか。


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