九話 【帝都で手荷物検査】 (後編)
ロジャーさんとヘレンさんはバッグから荷物を出し始めている・・・
2人と同じように、ヘレンさんに貰った動物の皮でできたバッグから中身を出す。
帝国騎士は、ロジャーさん、ヘレンさんの順で荷物を確認して、とうとう俺の番になる・・・
「何だこれ?」
ロジャーさん助けてください・・・
「ああ、それは運んでいる途中の商品だ」
それがあったか!
「この変わった形の石もか?」
スマホの事か。
「ああ。こいつが持ってるものはほとんどが商品だ」
「へえ、変わったものばかりだな」
それで納得するんだ・・・
「とある職人の試作品でね」
ロジャーさん、とある職人って誰ですか・・・
「そうか、分かった。怪しい所は無さそうだな。通って良し」
怪し過ぎるだろ!
俺はこれで通れるから良いが、どこからどう見てもおかしいだろ!
「いや、怪しいでしょ!?」
ほんとそれな。
荷物を出してる時、フード女は目を丸くして見てたしな。帝国騎士もだが・・・
そこはフード女の意見に賛成だが、それとは別に、さっさとこの場を切り抜けたいものだ。
「「怪しくない怪しくない」」
ロジャーさん、ヘレンさん、怪しさの増す発言はやめてくれ・・・
「ほらな、そこの2人も怪しくないと言っているぞ?」
おい、帝国騎士がそんなんで良いのかよ・・・
「増してるわよ!」
ごもっともです・・・
「本人が怪しくないって言ってるんだから良いんだよ」
なんだろう、もう何を言ったら良いか分からなくなる・・・
「ショウ、行くぞ」
おっと、ロジャーさんが呼んでる。
「はい」
ロジャーさんとヘレンさんの後を着いて行く。
あれ?
普通に門を通れたけど、帝国騎士はそれで良いのか?
フード女と何やら話してるが・・・
こっちに気づいても何も言ってこないから良いのかな?
「馬鹿な奴で良かったわね」
はは
「ヘレンさんストレートですね」
「まあ、運良く通れたからな。これからもそうなるとは限らないぞ?」
うん、ロジャーさんの言う通りだ。
さっきのは運が良かっただけだ。
今度は何があるか分からない。
もしも、現代の産物が見つかった場合は・・・
芸術品とか魔法の道具とでも言っておこう・・・
「暗くなってきたし、宿を取るか」
宿を取るのか?
まだ第三地区に着いてないってことか?
話を聞いた時は、帝都にあるって聞いたんだけど・・・
いつになったら着くんだ?
「そうね」
「あの、第三地区まであとどれくらいですか?」
「んー、あと3日あれば着くかしら?」
「そうだな」
帝都がそんなに広いのか構造が複雑なのか分からないが、目的地までは、まだまだかかりそうだ・・・
かなり短いですね・・・
前編とくっつけられれば良かったのですが・・・




