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転移先で困って現代技術を再現した件  作者: 空白
第一章 ロア帝国編
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九話 【帝都で手荷物検査】(前編)



テントの隙間から光が差してくる。

眩しいな・・・


時刻を確認する。

5時50分・・・

ロジャーさんが寝ているな。鳴る前にアラームを解除しておこう。

鳴った時に驚かれても困る・・・

ヘレンさんは外で見張りかな?


「おはよっ」


おおう。

ヘレンさん、びっくりさせないでくれ・・・


「おはようございます」


「ロジャーはまだ寝てるのね」


「そうみたいですね」


ははは

ヘレンさんが拳を振り下ろした・・・


「いってぇ!?」

「おはよ〜」

「何すんだよ!?」

「起こしたのよ〜?」


スマホを使った脅しはもうできない。

ロジャーさん、残念ながら、あなたを助けることはできません・・・


2人を放置し、テントから出る。

起きた時は日差しが眩しく感じたが、今は気持ちよく感じる。


「ふう」

「早かったですね」


いつもなら、ある程度騒いでから出てくるからな・・・


「何がだ?」


ロジャーさん、目が怖いです。


「何でもないです」

「そうか」


「今ご飯用意するから待ってね〜」

「あ、はい」

「おう」


パンとスープの簡単な朝食を取り、準備をして出発する。



ーーーーーー



スマホ時間で午後2時か・・・

あれから6、7時間くらい歩いたのかな?

やっと帝都への入り口が視認できた。

昨日はよく見えなかったが、どうやら帝都全体が城壁の様なもので囲まれてる様だ。

凄いな・・・


「うわーこりゃまずいな」


ん?


「そうね・・・」


何がだ?


「どうしたんですか?」

「門の入り口に帝国騎士がいる」


帝国騎士?

ここから見えるのか、凄いな・・・

数キロ先だぞ・・・


「何かまずいんですか?」

「ええ・・・」


まずいのか?

まさか、いや、そんな・・・


「・・・もしかして、手配されてます?」

「「いや?」」


それは良かった。

じゃあ何だよ・・・


「何か勘違いしてる様だが、まずいのはお前だ、ショウ」


え?

俺何かした?


「なんでですか?」

「ショウがどこで生まれ育ったのかは知らないけどね、帝国騎士がいる前でいつものようにされたら捕まりかねないのよ」


え?

俺ってそんなに変な行動してる?


「兵士なら何とかなったかも知らんが、帝国騎士となると、目を付けられた場合、面倒な事になる」


ロジャーさんが貨幣をチラつかせる・・・

なるほど、金が掛かるのか?それとも、兵士なら買収も簡単だが、帝国が絡む帝国騎士だと面倒だという事か?

そう言うことにしておこう・・・


でも、目を付けられる様な事したか?


「ほら、スマホを時々いじってるだろう?」


ああ!


「なるほど、確かにまずいですね。向こうでは出さない様に気をつけます」

「ああ、気をつけてくれ」


そういう事か、気をつけるしかないな・・・

ひょっとして、こう言う事も考慮して服装を変えたのかな?

流石だ・・・


「あと少しで門に着くからな。そしたら気を付けろよ」

「はい」


2、3時間くらい歩いて、門の方へ近づいて来た。

時刻は・・・門に近づいたため、スマホで確認できない。


「----!」

「----」


ん?


「門の方で揉めてるな」

「何かしら?」


確かに、何か言い争っている様に見える。

フードの女の人と、武装した人だ。


「あれが帝国騎士ですか?」

「ああ、白色の鎧を着たのが帝国騎士だ」


ーーーーーー


「だーかーらー!怪しい奴は入れぬと言ってるだろう!」

「私のどこが怪しいのよ!」

「手荷物検査を断っただろ」

「だから何なのよ!」

「何か隠してるんじゃないか?」

「隠してないわよ!」


手荷物検査とかあるのか・・・

スマホとか見つかったらやばい。ロジャーさんに言ってみよう。


「おい!そこの3人組!」


!?


間に合わなかった・・・

ロジャーさんに目線で気付いてもらうか・・・


「名前は?どこから来た?」

「ロジャー・ボードだ。シェルマンから来た。そこの2人も一緒だ」


ボードって言うんだ。


「ヘレン・グレイプスよ」


グレイプスか、発音がブドウみたいだな・・・


俺も名乗るのか?

名字は言わなくても良いよな?

言ったら「変わった名前だな」とか言われそうだ。


「翔・・・です」

「身分を証明できるものは?」


よかった。特に何も言われなかった。

あとは証明できるもの・・・

なんか持ってたっけ?


「ああ、これがある」


ん?

ギルドカードか!

俺も2人に合わせてギルドカードを出す。


「よし。通って良いぞ」


よっしゃあ!

ロジャーさんとヘレンさんに着いて行く。


「何であいつらは検査無しに通れるのさ!」


おい・・・


「お前と違って、すぐにカードを出したからな」

「カードさえ見せれば、隠し事をしても通れるって事よね?」


まずい・・・


「そうなるな・・・よし!お前ら3人、手荷物検査だ!」


おい、そんなセキュリティで大丈夫なのか?


って俺が異世界人だとバレたらどうするんだよ・・・

フード女め・・・巻き込みやがって!

ロジャーさんを見るも、仕方ないと言う目線を送ってくるだけだ。

これは帝国騎士に従うしかないな・・・


少し忙しいので、9/10ぐらいまであまり更新ができないかもしれません。


騎士とフード女の会話が、ロジャーとヘレンの会話に似ていたので少し修正しました。

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