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ホテル花鳥櫻月の殺人  作者: 天草一樹


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22:伏見理桜との会話

 それでなんだ。

 寧々から話は聞いたんじゃないのか? 私にも聞きたいことがある? それは構わないが、寧々より詳しく話せることは特にないぞ。

 何!? 私が寧々をどう思ってるのか聞きたいだと!??

 そ、そんなの……世界で一番大切な人に決まっている。

 私の命を懸けて守りたい人だ。

 なんだその顔は。何か文句があるのか。

 文句じゃなく、疑問? 二人とも互いに互いを大事に思っているのに、寧々が私を見る目と、私が寧々を見る目が違って見える?

 ……お前は本当に鋭いな。

 ああ、その指摘は間違っていない。

 寧々は私にとって大事な人であり、私の理想なんだ。

 私と違い女性らしく、それでいて芯を強く持ち、聡明で自信に溢れている。

 だけど、いや、だからこそ私では――いや、なんでもない。

 それより本当にこんなことが聞きたかったのか? 忠告しておくがお前の立場はかなり危険なものだ。

 下手な好奇心は持たない方がいい。

 理由はどうあれお前もこの世界に足を踏み入れた。

 まともな死に方はできないと、覚悟しておくんだな。


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