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[完結保証]規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜  作者: 西園寺
晩餐会編

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第63話 各国代表会談

次話は明日19時投稿予定です。

晩餐会前日――昼。


帝国皇城。


皇城の奥にある大会議室には、大きな円卓が用意されていた。


普段は帝国の重臣たちが会議に使う部屋。


だが今日は違う。


帝国の外の国々。


その代表たちが集まり会談を行う。


窓の外には帝都が広がっている。


大陸最大の都市。


その中心で今――


各国の代表が顔を合わせようとしていた。


最初に部屋へ入ったのは、巨大な獣人だった。


黄金の鬣。


鋭い牙。


圧倒的な体格。


アジス獣王国の王。


メラノ・アジス獣王。


彼は席に座ると、腕を組んで部屋を見回した。


「さて」


低く呟く。


「誰が来るか」


しばらくして扉が開く。


入ってきたのは、一人の男だった。


落ち着いた目。


整えられた髭。


シドル大公国の統治者。


メキシマス・シドル大公。


彼はメラノを見る。


そして軽く笑った。


「獣王」


メラノも口元を歪める。


「大公」


二人は向かい合う席に座った。


再び扉が開く。


細身の男が入ってくる。


鋭い目。


どこか商人のような雰囲気。


ブロドン共和国の代表。


バイトル・ブリストル統領。


彼は部屋を見回しながら言った。


「これはまた」


「珍しい顔ぶれですね」


メラノが言う。


「共和国か」


バイトルは肩をすくめた。


「お呼びですから」


三人が席についた。


その時。


扉が大きく開く。


数人の護衛と共に入ってきたのは、一人の壮年の男だった。


赤い王衣。


胸には王国の紋章。


タン王国の王。


ハイトス・タン王。


彼は部屋を見渡す。


そして静かに言った。


「すでに集まっているようだな」


メラノが笑う。


「タン王か」


ハイトスは席に座る。


「晩餐会の前に会談とは、面白い提案をしたな獣王よ」


そして最後に。


静かに扉が開いた。


白い衣。


長い銀髪。


エストル樹国の巫女。


エリ。


部屋の空気がわずかに変わる。


エルフ、それだけでも珍しい存在しかし、彼女は樹国の実質的な支配者で世界樹に選ばれた巫女だ。


エリは静かに席へ座る。


こうして――


大陸の主要国の代表が一つの部屋に集まった。


少しの沈黙。


最初に口を開いたのはメラノだった。


「呼び出したのは俺だ、だから今回は俺が進めてもらう」


腕を組みながら言う。


「今回各国で会談をしょうとした理由は単純だ」


獣王は机の中央に地図を広げる


中央に帝国。


周囲に各国。


「帝国は前から強すぎたが今の帝国は強すぎる」


誰も否定しない。


メラノは続ける。


「海洋国」


「そして魔王国」


「短期間で二つの国が帝国の手に落ちた」


ハイトス王が静かに言った。


「大陸の勢力図は今まで以上に変わった」


シドル大公も頷く。


「確かに」


バイトルが笑う。


「原因は一つでしょう」


「皇太子」


メラノが低く言う。


「皇太子アルト」


その名前に、全員の視線が一瞬動く。


エリは静かに言った。


「不思議な方です」


メラノが眉を上げる。


「ほう?」


エリは続ける。


「とても静かな方、ですが」


少し言葉を選ぶ。


「世界の流れが、あの方の方へ向かっている気がしました」


最初に口を開いたのは、ブロドン共和国のバイトルだった。


「面白い表現ですね」


指を机に軽く叩きながら言う。


「つまり」


「皇帝ではなく、皇太子が帝国を動かしていると?」


メラノが笑う。


「少なくとも」


「海洋国の件は皇太子だろう」


シドル大公メキシマスが静かに言う。


「魔王国もな」


部屋が少し静かになる。


メキシマスは続けた。


「第一王子と第二王子を倒したのは皇太子だと聞いている」


ハイトス・タン王が腕を組んだ。


「まだ子供だろう」


「確か十歳前後だったはずだ」


メラノが低く笑う。


「普通の子供ではない」


バイトルが言う。


「実際に会った感想は?」


その言葉に、視線がメラノへ向いた。


メラノは少し考える。


そして言った。


「静かだ」


「そして」


少し間を置く。


「冷静すぎる」


ハイトス王が目を細めた。


「冷静?」


メラノは頷く。


「帝国の力を当然のものとして扱っている」


「誇りでもない」


「慢心でもない」


「ただ事実として受け入れている」


バイトルが小さく笑った。


「それは厄介ですね」


メキシマス大公も言う。


「帝国の力を理解している皇太子」


「確かに危険だ」


その時だった。


エリが小さく言う。


「ですが」


全員の視線が彼女へ向く。


エリは静かに続けた。


「争いを望んでいる方には見えませんでした」


メラノが腕を組む。


「だが」


「敵になれば容赦はしないだろう」


エリは頷いた。


「ええ」


静かな声だった。


「そういう方だと思います」


部屋は再び静かになった。


各国の代表は、それぞれ考える。


帝国。


そして――


皇太子アルトという存在を。


そしてこの会談は。


これから始まる晩餐会の前触れにすぎなかった。

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