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[完結保証]規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜  作者: 西園寺
晩餐会編

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第57話 属国の大公

次話は明日19時に投稿予定です。

晩餐会まで――十日。


帝国帝都。


南東からの街道を、一つの大きな使節団が進んでいた。


深い青の旗。


中央には銀の紋章。


シドル大公国の旗。


帝国の属国。


だが、完全な従属ではない。


自治を許された強力な大公国だった。


隊列の中央の馬車が止まる。


帝都の城壁が見えていた。


巨大な石の城壁。


大公国の都よりも遥かに高い。


馬車の扉が開いた。


中から一人の男が降りる。


鋭い目。


落ち着いた表情。


メキシマス・シドル大公。


シドル大公は帝都の城壁を見上げた。


「……変わらんな」


低く呟く。


帝国は昔から強かった。


だが今は違う。


海洋国。


そして魔王国。


二つの国を短期間で帝国は手に入れた。


大陸の勢力図は確実に変わっている。


その時だった。


城門の奥から一団の騎士が現れる。


先頭の男が馬を降りた。


帝国貴族。


デュラン辺境伯。


今回、シドル大公国を担当する人物だった。


デュラン辺境伯は歩み寄り、一礼する。


「シドル大公、メキシマス殿」


「帝国へようこそ」


メキシマス大公は静かに頷いた。


「出迎え感謝する、辺境伯」


デュラン辺境伯が続ける。


「まずは皇城へご案内いたします」


城門が開いた。


シドル大公国の使節団は帝都へ入る。


大通りを進む馬車。


街は賑わっていた。


商人。


兵士。


各地から来た人々。


メキシマス大公は窓から帝都を眺める。


「相変わらず巨大な都市だ」


デュラン辺境伯が答える。


「帝国の中心ですから」


メキシマス大公は静かに言った。


「中心……か」


少し間を置く。


そして言う。


「つまり大陸の中心になるつもりか?」


「……大陸を統一するつもりかと聞いている」


デュラン辺境伯はわずかに笑いながら答えた。


「それは――」


「陛下にお聞きください」


やがて馬車は皇城へ到着した。


巨大な門。


白い石の城。


帝国皇城。


メキシマス大公は馬車を降りる。


そして城内へ案内された。


長い廊下。


厚い扉。


兵がそれを開く。


部屋の奥。


椅子に座る男。


皇帝。


メキシマス大公は数歩進み、頭を下げた。


「皇帝陛下」


皇帝は静かに言う。


「よく来た、メキシマス」


メキシマス大公は顔を上げた。


そして言う。


「晩餐会への招待、光栄に思います」


皇帝は頷いた。


「各国が揃うまでまだ時間がある」


「帝都でゆっくり過ごすといい」


メキシマス大公は少し笑った。


「そうさせてもらいましょう」


だが。


その目は鋭い。


「ですが」


一瞬だけ沈黙が落ちる。


「大陸の情勢は、ゆっくりとは動いていないようですが」


皇帝は表情を変えなかった。


「確かに」


短い言葉。


それ以上は語らない。


メキシマス大公もそれ以上は言わなかった。


軽く一礼する。


短い会談は終わった。


部屋を出る。


扉が閉まると、皇帝は小さく呟いた。


「……相変わらず食えない男だ」


廊下を歩きながら、メキシマス大公は窓の外を見た。


帝都。


そして帝国。


メキシマス大公は静かに呟いた。


「……少し変わったな」


海洋国。


魔王国。


帝国は確実に拡大している。


そして今。


各国が帝都へ集まり始めていた。


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