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[完結保証]規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜  作者: 西園寺
晩餐会編

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第55話 最初の来訪者

次話は明日19時に投稿予定です。

帝国帝都。


巨大な城壁に囲まれた大陸最大の都市。


その正門の前に、一つの使節団が到着していた。


豪華な馬車。


整然と並ぶ護衛と騎士。


そしてその中心の馬車から、一人の男が降りる。


ブロドン共和国の代表。


バイトル・ブリストル統領。


彼はゆっくりと城門を見上げた。


「……これが帝国の帝都か」


城壁は高く、門は巨大だった。


門の前には帝国兵が整然と並んでいる。


その時、城門の奥から一団の騎士が現れた。


先頭に立つ男が馬を降りる。


帝国の貴族である、クレイヴェン辺境伯。


ブロドン共和国に隣接している辺境伯であり、ブロドン共和国の担当を任されている人物だった。


クレイヴェン辺境伯はバイトル統領の前まで歩き、軽く一礼する。


「遠路はるばるようこそ帝国へ」


バイトル統領も軽く頷いた。


「招待に感謝する」


クレイヴェン辺境伯は続ける。


「皇城へご案内いたします」


バイトル統領は再び城門を見上げた。


巨大な門がゆっくりと開く。


帝都の中が姿を現した。


広い石畳の大通り。


整然と並ぶ建物。


多くの人々。


そして遠くに見える――


皇城。


バイトル統領は小さく呟く。


「……なるほど」


クレイヴェン辺境伯が言う。


「どうされました」


バイトル統領は帝都を見ながら答えた。


「想像以上だと思ってな」


「帝国という国は、どうしょうもないほどの大国らしい」


クレイヴェン辺境伯は静かに微笑んだ。


「ありがとうございます」


「では参りましょう」


使節団は帝都へ入った。


人々の視線が自然と集まる。


外国の使節団が帝都へ入るのは珍しいことではない。


だが今回の晩餐会は特別だった。


多くの国が帝国へ集まる。


それは大陸でも例のない出来事だった。


馬車は大通りをゆっくりと進む。


帝都の中心へ。


やがて皇城が近づく。


白い石で造られた巨大な城。


帝国の中心。


馬車が止まる。


クレイヴェン辺境伯が言った。


「皇城です」


バイトル統領は馬車を降りる。


城を見上げる。


「……見事なものだな」


「皇帝陛下がお待ちです」


城の中へ入る。


長い廊下。


静かな空気。


やがて大きな扉の前で止まった。


兵が扉を開く。


広い部屋。


中央の椅子に座る一人の男。


帝国の支配者であり帝国そのもと言っていいほどの男。


皇帝。


バイトル統領は数歩進み、軽く頭を下げた。


皇帝は静かに言う。


「よく来てくれた」


その声は落ち着いていた。


バイトル統領は答える。


「招待いただき光栄です」


皇帝は続けた。


「帝都はどうだ」


バイトル統領は少し笑った。


「大陸最大の都市と言われる理由がよく分かりました」


皇帝は静かに頷く。


「晩餐会まではまだ時間がある」


「ゆっくり滞在するといい」


「感謝します」


短い会談はそれで終わった。


その後。


クレイヴェン辺境伯が再び統領を案内する。


皇城の廊下を歩きながら言った。


「代表者と少数の護衛、使用人は皇城に滞在していただきます」


「それ以外の護衛は私の帝都屋敷へ案内させます」


バイトル統領は頷いた。


「配慮に感謝する」


その時だった。


一人の兵が近づき辺境伯に近づく。


「報告」


クレイヴェン辺境伯が振り向く。


「どうした」


兵は言った。


「タン王国の使節団が帝都へ到着しました」


クレイヴェン辺境伯は静かに頷いた。


「分かった」


そしてバイトル統領を見る。


「どうやら」


「次の来訪者も到着したようです」


帝都には次々と各国が集まり始めていた。


晩餐会まで――


あと十三日。

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