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[完結保証]規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜  作者: 西園寺
晩餐会編

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第53話 帝都へ向かう国々

次話は明日19時に投稿予定です。

帝都。


皇城。


広大な大広間では、多くの侍従や官僚たちが忙しく動き回っている。


机が並べられ、銀の食器が整えられていく。


壁には帝国の旗が掲げられ、巨大なシャンデリアが天井からぶら下がっている。


帝国の威信を示すための晩餐会。


それは単なる宴ではない。


大陸の支配者が大陸中の国を招く――外交の舞台だった。


侍従長が指示を出す。


「席順を確認して」


「各国の紋章を間違えないように」


「警備は三重にして」


近衛騎士団も配置につく。


皇城全体が静かな緊張に包まれていた。


その頃。


皇城の執務室では、アルトが窓の外を眺めていた。


帝都の街が広がっている。


その背後には、遠くまで続く帝国の領土。


扉が開き、モンテリオ公爵が入ってきた。


「準備は順調のようです」


アルトは振り返る。


「そうですか」


モンテリオ公爵は少し笑う。


「これほど大規模な晩餐会は初めてですからね」


アルトは静かに言った。


「大陸の全国が揃いますからね」


海洋国。


そして魔王国。


この大陸にはもともと8国しか存在しなかったその8国でも帝国は単体で全ての国々より大きく、強かった、しかしそんな帝国が二つもの国を短期間で併合した少しの犠牲をも払わずに。


それは大陸に大きな衝撃を与えていた。


モンテリオ公爵が言う。


「各国は警戒しているでしょう」


アルトは頷く。


「当然です」


「帝国が次にどこへ向かうのか」


「それを確認しに来る」


モンテリオ公爵は窓の外を見る。


「つまり――」


「大陸の王たちが帝国を見に来る、逆らえませんからね帝国が動けば」


アルトは小さく笑った。


「ええ」


「それが今回の晩餐会です」


その頃。


大陸の各国でも動きがあった。


――ブロドン共和国。


巨大な議会都市。


その中央の議場。


四統領の一人、バイトル・ブリストル統領が席を立つ。


「帝国の晩餐会には私が出席する」


議員たちはざわめいた。


「直接確認する必要があ離ますからね異論はありません」


「帝国が何を考えているのかを見極めないと」


誰も反対しなかった。


――タン王国。


王城の玉座の間。


ハイトス・タン王が言った。


「面白いことをする」


大臣たちが顔を上げる。


「帝国が我らを招くとは」


王は立ち上がった。


「行こう」


「直接話を聞かなければ我が国の存続すら危ない」


――シドル大公国。

帝国の属国であり王を置かずに大公が支配する地。

大公宮殿。


メキシマス・シドル大公は静かに地図を見ていた。


帝国。

大陸最強、最大の国家が短期間で2カ国をも併合した、その領土は確実に広がっている。


「帝国は何を考えている」


誰に向けた言葉でもなかった。


大公はゆっくり言った。


「確かめに行こうか」


――アジス獣王国。


巨大な石造りの城の中で、獣王メラノが豪快に笑っていた。


「帝国の晩餐会か!」


周囲の将軍たちが黙って獣王を見ていた。


メラノは立ち上がった。


「面白い!」


「二つもの国を短期間で併合した帝国の皇太子をこの目で見てやろう!」


――エストル樹国。


大陸でも最も古い森の奥深く。


空へ届くほどの巨大な樹がそびえていた。


世界樹。


この国の中心であり、守護者でもある存在。


その周囲には、木と一体化したような都市が広がっている。


枝の上に築かれた家々。


自然と調和した建造物。


そこに住むのは――エルフ。


長命の種族であり、世界樹を守る者


森の中心、世界樹の根元に築かれた神殿。


その奥の静かな部屋で、一人の少女が窓の外を見ていた。


巫女エリ。


世界樹に選ばれた存在。


この国では、巫女が国王と同じ役割を持つ。


国を導く者。


世界樹の意思を聞く者。


そのエリの前に、一人の長老が跪いた。


「巫女様」


エリはゆっくり振り向く。

青い髪がふらりと風と共に舞う。


「帝国から書状が届きました」


長老は静かに続ける。


「帝都で晩餐会が開かれるとのことです」


エリはしばらく黙っりこみ、そして小さく言う。


「帝国……」


海洋国。


そして魔王国。


短期間で二つの国を取り込んだ大帝国。


森の奥にいるエルフたちにも、その変化は伝わっていた。


エリは静かに言った。


「行きます」


長老が驚いたように顔を上げる。

巫女は世界樹に選ばれ世界樹の意志で国を守る政治をするものを選び、彼にどのように政治をするかをいい自分自身はほとんどん神殿からも出ない、ましてや国外に巫女が出るのは初めてだろう。


「巫女様自ら?」


エリは頷いた。


「帝国がどんな国なのか、世界樹が帝国の皇太子を見極めてこいと私に言っています。」


長老は深く頭を下げた。


「承知しました」


こうして――


エストル樹国もまた、帝都へ向かうことを決めた。


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