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[完結保証]規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜  作者: 西園寺
帝国の招待

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138/139

第138話 タン王国の決断

タン王国王都。


帝都から帰国して三日後。


王城最上階。


国王執務室。


リベナは父であるタン王国国王の前に立っていた。


部屋には護衛も侍女もいない。


父と娘。


二人だけだった。



国王は書類から顔を上げた。


「改めて聞こう」


静かな声。


「帝国はどうだった」


リベナは迷わず答えた。


「想像以上でした」


国王が小さく笑う。


「そうか」


だが。


リベナの表情は真剣だった。


「父上」


「何だ」


「私たちは帝国を理解していませんでした」


国王の表情が少し変わる。



リベナは続けた。


「軍事」


「経済」


「技術」


「行政」


「全てが桁違いです」


窓の外。


王都の街並みが見える。


タン王国も大国だ。


だが。


帝国と比べれば小さい。


「帝都だけで我が国を超えています」


「知っていた」


国王は答える。


だがリベナは首を振った。


「いいえ」


「知っているのと理解するのは違います」



部屋が静かになる。


リベナはさらに続けた。


「帝国は強いです」


「ですが」


「私が恐れたのは強さではありません」


国王が興味深そうに見る。


「何だ」


リベナは即答した。


「安定です」



国王の目が細くなる。


リベナは続けた。


「皇帝陛下」


「王妃殿下」


「アルト殿下」


「四公爵」


「官僚組織」


「軍」


「経済機関」


全てが機能している。


巨大な国家なのに。


巨大だからこそ。


動いている。


「帝国は一人の天才で成り立っていません」


「国そのものが完成されています」


国王は黙って聞いていた。



やがて。


国王が椅子にもたれた。


「それで」


「帝国からの提案か」


リベナは頷く。


帝国大使。


侯爵級魔力。


帝国中枢への参加。


それが帝国の提案だった。



国王はしばらく考えた。


そして。


「お前はどうしたい」


そう聞いた。


王ではなく。


父として。


娘へ。



リベナは少しだけ考える。


そして答えた。


「帝国へ行きたいです」


即答だった。


国王は驚かない。


むしろ予想していた。



リベナは続けた。


「帝国大使になります」


「理由は」


「タン王国のためです」


迷いはなかった。


「帝国と最も近い国になるべきです」


「敵対ではなく」


「協力です」



国王は窓の外を見る。


タン王国。


自分が守ってきた国。


そして。


娘が見た未来。


しばらくして。


小さく笑った。


「本当に成長したな」


リベナが少し恥ずかしそうな顔をする。



国王は立ち上がった。


そして。


娘の前に立つ。


「許可する」


短い言葉。


だが重い。


「タン王国第一王女リベナ」


「帝国大使就任を認める」


リベナの表情が明るくなる。



国王は続けた。


「ただし」


「一つ条件がある」


リベナが首を傾げた。


「何でしょう」


国王は笑う。


珍しく。


父親らしく。


「たまには帰って来い」


一瞬。


リベナは呆然とした。


そして。


少しだけ笑った。


「はい」



父娘の会談は終わった。


だが。


タン王国の未来は今変わった。


帝国大使。


それは単なる役職ではない。


帝国とタン王国を繋ぐ橋。


そして。


リベナ自身の新しい人生の始まりだった。


数日後。


彼女は再び帝都へ向かうことになる。


今度は候補者としてではない。


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