表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
[完結保証]規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜  作者: 西園寺
婚約者選抜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
136/139

第136話 皇族級魔力授与

婚約発表から五日後。


皇城最深部。


皇族専用儀式場。


その場所へ入れる者は限られている。


皇帝。


皇太子。


王妃。


そして許可された者のみ。


巨大な白い石で作られた空間。


床には皇族紋章を中心とした巨大な魔法陣が刻まれていた。


神聖な空気が漂う。


その場にいるのは、


皇帝レオンハルト。


王妃レイラ。


皇太子アルト。


ギルタル。


ラインハルト公爵。


そして――


エルシア。


未来の皇妃だった。



エルシアは静かに周囲を見渡していた。


「ここが……」


小さく呟く。


レイラが優しく微笑む。


「皇族の儀式場です」


エルシアは頷いた。


帝国で最も重要な場所の一つ。


普通の貴族なら一生入ることはない。


だが。


今日から自分は違う。


その事実が少しずつ実感になっていた。



やがて。


レオンハルトが前へ出る。


「始める」


短い言葉。


だが重みがあった。


ギルタルが一歩前へ出る。


「これより魔力授与の儀を――」


そこで。


レオンハルトが口を開いた。


「違う」


空気が変わる。


ギルタルも言葉を止めた。


「陛下?」


レオンハルトはエルシアを見る。


黄金の瞳。


圧倒的な威圧感。


だが敵意はない。


「未来の皇妃だ」


静かな声。


「侯爵級ではない」


会場が静まる。


ラインハルト公爵も顔を上げた。


ギルタルの目が少しだけ見開かれる。


そして。


レオンハルトは続けた。


「公爵級でもない」


完全な静寂。


エルシアも理解できなかった。


だが。


次の言葉で全てが変わる。


「皇族級魔力を授与する」



その瞬間。


空気が止まった。


ラインハルト公爵ですら驚きを隠せない。


ギルタルも沈黙する。


皇族級。


それは帝国最高位の魔力階級の一つ。


本来なら皇族のみが持つ力。


エルシアは僅かに目を見開く。


「……私に?」


レオンハルトは即答した。


「当然だ」


迷いはない。


「お前は未来の皇妃」


「ならば皇族として扱う」


その言葉に。


レイラが優しく微笑んだ。



レオンハルトがアルトを見る。


「アルト」


「はい」


「授与を許可する」


アルトは静かに前へ出た。


エルシアも魔法陣の中央へ進む。


緊張している。


だが逃げない。


未来の皇妃として。


真っ直ぐ立つ。


アルトが目の前に立った。


「緊張していますか」


エルシアは少しだけ笑う。


「少しだけです」


「大丈夫です」


アルトは静かに答えた。


「痛くはありません」


その言葉に。


少しだけ肩の力が抜ける。



アルトが手を差し出す。


エルシアも手を重ねた。


次の瞬間。


巨大な魔法陣が光り始めた。


紫の光。


皇太子の魔力。


儀式場全体が震える。


エルシアは息を呑んだ。


圧倒的だった。


巨大。


広大。


果てが見えない。


まるで帝国そのものが流れ込んでくるような感覚。



皇帝と皇太子。


その体内には見えない魔力核が存在する。


帝国の根源。


代々受け継がれてきた力。


誰にも見えない。


誰にも触れられない。


だが。


今その一端がエルシアへ流れていた。


「……っ」


思わず息を呑む。


膨大な魔力。


だが不思議と苦しくない。


暖かい。


優しい。


そして強い。



紫の光が徐々に収まる。


魔法陣の輝きも消えていく。


静寂。


数秒後。


ギルタルが確認を終えた。


そして静かに告げる。


「確認完了」


一拍。


「皇族級魔力授与成功」



ラインハルト公爵が深く息を吐いた。


安堵だった。


レイラも優しく微笑む。


アルトは静かに手を離した。


エルシアは自分の体を見る。


何かが変わった。


はっきりと分かる。


巨大な魔力。


それが自分の中に存在している。



その時。


レオンハルトがゆっくりと立ち上がった。


全員の視線が集まる。


皇帝はエルシアを見た。


そして告げる。


「今日からお前は」


静かな声。


だが絶対だった。


「ラインハルト公爵家の娘である前に」


一拍。


「未来のシクタルン皇妃だ」


エルシアの瞳が揺れる。



レイラが近づく。


そして優しく言った。


「ようこそ」


微笑む。


「皇族へ」


エルシアは静かに頭を下げた。


「はい」


その声に迷いはなかった。


こうして。


エルシア・ラインハルトは正式に皇族級魔力を授与された。


未来の皇妃として。


未来の帝国を支える者として。


新たな一歩を踏み出したのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ