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[完結保証]規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜  作者: 西園寺
婚約者選抜

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135/139

第135話 婚約発表

エルシアが正式な婚約者に決定してから三日後。


帝都。


皇城中央大広間。


今日は特別な日だった。


帝国中の貴族。


各国使節。


連合代表。


各機関長。


数百人が集まっている。


広間には帝国紋章の旗が並び、豪華な装飾が施されていた。


まさに国家行事だった。



広間上段。


玉座の前。


皇帝レオンハルトが立つ。


隣には王妃レイラ。


そして一歩後ろにはアルト。


その隣にエルシアがいた。


白銀の礼装を纏うアルト。


純白のドレスを纏うエルシア。


会場の視線が自然と集まる。



やがて。


レオンハルトが前へ出た。


広間が静まり返る。


「本日」


皇帝の声が響く。


「皇太子アルト・フォン・シクタルンの婚約を正式に発表する」


会場が静まる。


全員が聞いている。


「婚約者は」


一拍。


「ラインハルト公爵家長女」


「エルシア・ラインハルトである」



次の瞬間。


大広間に拍手が響いた。


貴族たち。


使節たち。


全員が立ち上がる。


盛大な祝福だった。


当然である。


ラインハルト公爵家は帝国最大級の家門。


能力も実績も申し分ない。


反対する者はほとんどいなかった。



南方公爵ラインハルトも立ち上がる。


そして皇帝へ頭を下げた。


「光栄に存じます」


短い言葉だった。


だが。


娘が未来の皇妃となる。


その意味は大きい。



その頃。


来賓席では候補者たちも見守っていた。


リベナ。


セレナ。


レティア。


テジナ。


エリ。


ミレーユ。


ユリア。


全員が正式に招待されている。


ミレーユが小さく呟く。


「本当に決まったんですね」


エリが微笑む。


「はい」


テジナは腕を組む。


「負けたわね」


だが。


その顔に不満はない。



リベナは静かに二人を見ていた。


タン王国第一王女。


本来なら競争相手だった。


だが今は違う。


彼女は小さく笑った。


「お似合いですね」


隣のセレナが頷く。


「ええ」


「少なくとも帝国にとって最善でしょう」



広間中央。


アルトが前へ出る。


全員の視線が集まる。


十六歳。


だが。


既に誰も子供とは思わない。


皇太子として完成されつつある。


アルトは静かに言った。


「本日お集まりいただき感謝します」


広間が静まる。


「帝国は今後も発展を続けます」


「そして各国との協力も続けます」


一拍。


「私とエルシア嬢も、その未来のために努力することを約束します」


短い。


だが十分だった。



続いて。


エルシアが前へ出る。


少し緊張している。


だが逃げない。


未来の皇妃として。


堂々と顔を上げる。


「未熟ではありますが」


静かな声。


広間に響く。


「帝国と民のために尽力いたします」


「どうかよろしくお願いいたします」


深く頭を下げる。


再び大きな拍手が起きた。



その夜。


祝賀会が開かれた。


貴族たちは未来を語る。


使節たちは関係強化を喜ぶ。


帝都は祝賀ムードに包まれていた。



そして。


皇城のバルコニー。


夜風が吹く。


アルトは帝都を見下ろしていた。


隣にはエルシア。


無言の時間。


やがて。


エルシアが言う。


「これで本当に始まりますね」


アルトは頷く。


「はい」


帝国の未来。


皇帝への道。


皇妃としての道。


全てがここから始まる。


エルシアは夜景を見つめる。


「大変そうですね」


アルトは少しだけ笑った。


「そうですね」


「ですが」


紫の瞳が帝都を見渡す。


「一人ではありません」


エルシアも微笑む。


「はい」


もう一人ではない。


未来の皇帝と皇妃。


二人で歩む道が始まった。


そして。


誰も知らない。


この数年後。


帝国は歴史上最大の発見を成し遂げることになる。

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