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[完結保証]規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜  作者: 西園寺
婚約者選抜

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131/139

第131話 未来の発表会

七日後。


皇城大会議室。


第四次選抜の日が訪れた。


巨大な円卓。


その中央には帝国地図。


周囲には候補者たち。


そして正面にはアルトとギルタルが座っている。


会議室には静かな緊張感が漂っていた。


今回の試験は単純ではない。


正解がない。


だからこそ難しい。


アルトは全員を見渡した。


「それでは始めましょう」


静かな声が響く。


「発表順は抽選で決定しました」


ギルタルが資料を確認する。


「最初はミレーユ嬢です」


ミレーユが固まった。


「えっ!?」


テジナが吹き出す。


「最初じゃない」


「嫌です!」


「頑張りなさいよ」


「他人事だと思って!」


会議室に少しだけ笑いが広がる。


緊張が和らいだ。


アルトも小さく微笑む。


「どうぞ」


ミレーユは深呼吸した。


そして立ち上がる。



「私が考えた五十年後の帝国は……」


少し緊張した声。


だが。


徐々に落ち着いていく。


「今よりもっと子供が安心して暮らせる国です」


会議室が静かになる。


ミレーユは続けた。


「病院が増えて」


「学校が増えて」


「辺境でも安心して暮らせる国」


「魔物に怯えなくていい国」


「お腹を空かせる子供がいない国」


派手な話ではない。


だが。


ミレーユらしい未来だった。


「私が見たいのは」


「強い帝国じゃなくて」


一拍。


「優しい帝国です」


会議室が静まる。


アルトは最後まで黙って聞いていた。



次に呼ばれたのはユリア。


ユリアは資料を広げる。


「私が考える五十年後の帝国は」


「安定した帝国です」


実に彼女らしい。


「巨大な国家ほど崩れる危険があります」


「だから維持管理を強化します」


備蓄。


行政。


インフラ。


道路。


橋。


治水。


教育。


全てを百年単位で管理する。


派手さはない。


だが強固だった。


最後にユリアは言った。


「私は」


「五十年後も当然のように続いている帝国を作りたいです」


アルトが小さく頷く。



三人目。


テジナ。


彼女は立ち上がった瞬間から堂々としていた。


「私の未来は簡単よ」


そう言って地図を指す。


「誰も帝国に喧嘩を売れない世界」


会議室に苦笑が広がる。


テジナらしい。


だが彼女は真剣だった。


「軍は必要」


「魔物も消えない」


「なら守れる力を持つべき」


連合防衛網。


国境警備。


魔物討伐体制。


軍事中心の未来。


最後に言う。


「平和は願うものじゃない」


「守るものよ」


その言葉に誰も反論しなかった。



続いてエリ。


会議室の空気が少し変わる。


エリは静かに立ち上がる。


「私は」


「人と自然が共に残る未来を望みます」


森。


河川。


農地。


世界樹。


自然と共存する国家。


発展するだけでは駄目。


残すべきものもある。


エリは静かに語った。


「五十年後」


「子供たちが今と同じ空を見られる国であってほしいです」


誰も言葉を挟まなかった。



レティア。


セレナ。


リベナ。


そしてエルシア。


発表は続いていく。


レティアは交易と経済。


セレナは制度改革。


リベナは連合外交。


それぞれが見事な未来を語った。


そして。


最後。


エルシアの番が来る。


会議室が静まる。


エルシアはゆっくり立ち上がった。


皆の視線が集まる。


彼女は静かに資料を開く。


そして。


口を開いた。


「私の考える五十年後の帝国は――」


会議室が静まり返る。


誰もが耳を傾ける。


未来の皇妃候補筆頭。


エルシア・ラインハルト。


彼女が語る未来とは何か。


その答えが、今語られようとしていた。

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