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01.投稿してみました

【ジャンル選択に迷いました】

 12月に入り、推敲と並行して、「なろう」の投稿機能について調べました。マニュアルをざっと斜め読みして、200文字のテスト原稿を作成し、投稿直前まで実際に操作を進めてみます。ここで迷ったのがジャンル、20の選択肢から1つを選ばなければなりません。

 該当すると思ったジャンルは「ハイファンタジー」と「空想科学(SF)」。ファンタジー好きとSF好きなら、SF好き読者のほうが「FWO」を楽しんでくれそうな気がします。

 ですけど、怖い。SFを期待している方が「FWO」のあらすじを目にすると、主人公が全知全能の宇宙マスターであると知った時点で、即「戻る」ボタンをポチッとしそうな気がします。

 ということで「ハイファンタジー」を選択しました。これはこれで、「FWO」は他のハイファンタジー作品と比べると地味な世界観なので、期待にそぐえない気がします。キーワードに「SF要素あり」などと付けてみましたが、どちらのジャンルが適切なのか、今も判断がついていません。



【投稿してみました】

 2018年12月2日、日曜日の朝。

 さっさと投稿して反応を見ようと思っていたのですが、いざとなるとビビってしまいます。誤字はまだしも設定の不整合があったらマズいななどと、何度も見直ししてしまいます。もちろん投稿した後も修正はできるのですが、大幅な修正は読者の迷惑になると、慎重になってしまいます。

 結局、投稿ボタンを押したのは、22時過ぎ。貴重な休日を、3000文字の原稿の見直しに、丸一日潰しました。

 そして投稿の後は、時間をおいては「アクセス解析」をひたすらリロード。10分ぐらいで数個のPVが入っていて「なろう」凄いと感動しました。今振り返れば、その大半は自分自身のアクセスだったはずです。

 そして時刻をまたぐ頃にはいくらリロードしても数は増えず、翌日はゼロに。「なろう」の現実を垣間見ました。



【予約掲載を利用してみました】

 第2話の投稿は「予約掲載設定」を使うことにしました。時間制限を設けることで、いつまでも原稿を見直すのを防ごうという作戦です。1日あいだを開けて火曜21時に設定したのですが、結局、直前まで見直しを繰り返し、あまり意味はありませんでした。

 第3話は2日開けての金曜21時に設定。ようやく緊張感がなくなって、気づいたときには投稿時刻が過ぎていました。しかし……



【毎日、手動投稿することにしました】

 このようなペースで投稿していては、全32話あるので、3ヶ月近くも小説の内容に気を取られることになります。さすがに時間を取られすぎるので、毎日1原稿、最後の見直しをして、即投稿することにしました。実際は直前に書き直しをして、睡眠時間を削ったり、休日を潰すことが多発するのですが、最後まで毎日の投稿を続けることができました。

 一方でこうした投稿と並行してこの体験談を書き上げるつもりだったのですが、とてもではないけれどそのような時間や心の余裕は確保できませんでした。



【謎のアクセス】

 第6話を投稿したときのこと。第5話までと異なって、異様にページビューが増えました。数十回レベルの話なのですが異様でした。2日後にユニークアクセス数(以下、ユニークユーザーでは無いようですが、UUと略します)を確認したら――UUの集計は2日遅れます――、21回もありました。第1話のその日までの累計が12回なのに、その倍近くもあるのです。

 その後も気になって見ていたのですが、ほぼ最新話にのみ、UUが入る状況であることが分かりました。これが常連さんが毎回最新話を見てくれている結果なら良いのですが、そんな訳はありません。投稿時刻を朝早くから昼過ぎ、夜、深夜とバラしてみましたが、どの話もアクセスされるのは、ほぼ投稿した時間帯のみでした。

 ほかの作品もこうなのかなと、「FWO」と同時期に連載が開始された同ジャンルの作品の「アクセス解析」を調べてみましたが、どれも第1話から最新話まで数字が計上されています。むむむ。

 その後も状況は変わらず。最新話だけ5~15のUUが計上されます。謎です。新着小説を見かけたら最新話を読んでみるのが、一般的な読書行動なのでしょうか? いや、新着小説を読むのは一般人ではなく、スコッパーさんのようにも思えるので、こういう生態なのでしょうか? それとも検索エンジンのBOTはカウントから除外されているとのことですが、個人ツールを巡回させている方がいるとか?

 結局「FWO」の連載を完結した時点で、第1話から最終話まで通読した方は、多く見積もっても5人だと思います。



【あらすじを変更してみました】

 あらすじについては、当初はネタバレを極力避けようとして、短い一文にしていました。

 しかし最新話にしかページビューが入らない状況を打開すべく、「ある惑星がMMORPGのフィールドにされている」ことまで踏み込んだあらすじに変更しました。

 その結果、第1話から読んでくださる方が増えたような気がします。投稿する都度に小説の総文字数も増えているので、その影響もあるのでしょう。ほぼゼロだったのが、たまに2、3人読んでもらえるようになったという程度のことなので、誤差の範囲なのかもしれません。

 あらすじにこのネタバレは書かないほうが少しは面白くなると思うのですが、書かないとどういう面白さを体験できる小説なのか分からなくなってしまいます。どこまで書いたものか、難しいものです。



【ポイント評価、うれしかったです】

 第3話を見直そうとしたときのこと、評価が付いていることに気づきました。3+3ポイント。自分の作品がどの程度のものなのか見当がつかず、「読んで損した」と思われるような作品かもしれないという不安もあったので、早期に付けて戴いたこのポイントはありがたかったです。これより低い点ならそもそも評価されないように思えるので、最低限の水準には到達できているのかなと、安心もできました。

 続いてのポイントは第27話を投稿した大晦日。逆算すると4+5ポイントを付けていただけたようです。良い気分で新年を迎えることができました。

 そして完結させた後に、文章評価が1ポイント増えていました。合計は8+8ポイント。自分でも、小説の最初のほうと最後のほうとでは文章のこなれ方が違っているように思えるので、加算修正していただけたのは、嬉しかったです。

(さらにこの体験談を連載中に5+5ポイント増えて、計13+13ポイントになりました。ありがとうございます!)

 一方で「感想」や「レビュー」は0件。私自身も書いたことがないですし、この点について思うことはありません。



【これは「もっと、がんばりましょう」ですね】

 ポイント評価ほど直接的ではないですが、PVとUUからも作品の評価はある程度可能です。この体験談の執筆中に、簡単な集計をしてみました。

 比較対象は「FWO」と属性が近しい作品。具体的には、連載完結済、ジャンルは「ハイファンタジー」、文字数は「12~13万文字」、最新部分掲載日が「2018/11/01~2019/01/05」の作品です。該当は「FWO」を含めて24作品ありましたが、うち2作品は部数が1桁なので除外しました。「FWO」は全32部あるので、これだけ差異があるとPVやUUの比較には不適でしょう。そしてその結果は――


 22作品中、PVは20位、UUは19位、そしてPV/UUは2.1で最下位でした。


 はい、これはもうボロボロというべきでしょう。初投稿作品が「FWO」以外に6作品あって、そのうちの3作品と最下位争いをしている状況です。PV/UUは、長編の場合、3以上で及第点という話ですので、絶対値的にも低すぎるようです。評価点平均だともう少しマシな状況になるのですが、それでも24作品平均を下回っています。地味な作品になっていることは自覚していましたが、これは明らかに「もっと、がんばりましょう」ですね……


 なお「部分別ユニークユーザー数」の集計により離脱状況は分かるのですが、作品の良いところは現状の「なろう」が用意している機能では把握しづらいように思います。

 最近「誤字報告」機能が追加されたようですが、この機能を拡張して、ある文、あるいはある話だけでも「いいね」を付けられる機能があると良いようにも思います。

 原稿チェックを依頼すれば応じてくれる知人がいないわけではないですが、かなりの時間を取ってしまうことになるでしょう。小説の上達をシステムとして支援する機能はないものか、各投稿サービスとも考えてはいるのでしょうが、もう少し工夫が欲しいものです。



【今後について】

 曲がりなりにも小説を1作品完結させてみて、読書の質が変わりました。小説を読んでいても、話そのもの以外に技法面にも関心が向かいます。人文ものや自然科学ものの本を読んでも、小説のネタにならないだろうかと考えてしまいます。そうした変化が小説を書く以前より良いのか悪いのかは分かりませんが、新たな楽しみが増えたことは確かです。


 次に書くとしたら、「FWO」のストーリーや表現を磨いてリライトするのか、全く新規の話を起こすのかは、迷うところです。こんな体験談でも書いていると、次はああしよう、こうしようなどと、書きたい意欲が湧いてきます。頭痛を紛らわすには、後者のほうが良いでしょうか。



【この体験談のタイトルに迷いました】

 以上でこの体験談は終わりです。

 この体験談のタイトルは、「想像以上に」にするか「予想以上に」にするかに迷いました。幾度か付け替えました。

 そして最後は次のように整理し、「想像以上に」を採用しました。

 ・「想像以上に」は「大変だろうと思っていたけど、もっと大変だった」というニュアンスを感じる。

 ・「予想以上に」は「簡単だろうと思っていたけど、簡単ではなかった」というニュアンスを感じる。


 私の場合、小説書きは、一文、一文、このような吟味の連続でした。そんな次第で――


 初めて小説を書いてみたら、想像以上に大変でした。



 完


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。

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