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45話 相棒6

「ははは、そんなにかしこまらなくていいぞ」


 副団長は優しい笑みを浮かべ、俺の緊張をほぐそうとする。だけど、俺の緊張は全くほぐれなかった。

 

 来未団副団長、時衛操真。55年前に来未団に入団して以降、数々の功績を残し、22歳で団長になり、歴代最強の団長と呼ばれていた。


 時衛操真に会ったら、死を教えられる。


 時衛操真が団長になって以降、裏社会でこの言葉を知らない者はおらず、『死の教授』と呼ばれていた。

 年齢が50を超えてからは一線を退き、時衛3兄弟の教育係をしつつ、副団長として組織の運営に勤しんでいると聞いている。

 

 言うなれば、副団長は生きる伝説。実際、その立ち姿は無駄が無く、一切の隙がない、今まで熟練の猛者に会ったことはあるが、この人と比べたら、俺も含めて赤子同然、まさに歴戦の暗殺者。


 そんな人が目の前にいたら、緊張がほぐれるはずもない。


「いえ!! そんな、自分はただの班長ですし、このような場でお会いなられるはずお方では・・・」

「いや、本当にいいよ、俺なんてただのしぶとい老人だから、ただのじじぃだと思って接すればいいよ」


 俺は頭を下げたまま、緊張をしつつも言葉を続けるが、それに対し副団長は陽気なおじいさんのように接してくる。


「いえ、そんなわけには・・・」

「ん~、まぁ、確かにいきなり上官に気軽に接しろって言われても困るよな、分かった、今回はそれでいい、でも今後会うことが沢山あるから、早く慣れろよ」

「・・・・・はい?」


 今、聞き逃せない言葉があった、『今後会うことが沢山あるから』って。


「あの、それはどういう・・・・」

「うん? あぁ、君は今後、見かけたら毎回話しかけるから、これからよろしく無寺智和君」


 そう言うと副団長は右手を伸ばし握手を求める。


「・・・・・・」


 俺は今後、心臓がもつかどうか分からなくなってしまった。


「・・・・はい、よろしく、お願いします」


 この手を拒めるはずがない、俺は右手でその手を掴み、握手を交わす。


「資料を坊ちゃんの所まで運んでいるのだろう、丁度坊ちゃんの様子を見たくてな、一緒に付いて行っていいか」

「はい、もちろんです」


 俺は副団長の提案に了承、時衛の執務室まで一緒にいくことになった。

 

 ・・・・・・・にしても、あの時衛を坊ちゃん呼ばわりか、全然似合ってないな。


「無寺君のことは坊ちゃんから聞いていてね、優秀な同い年の部下がいるってよく自慢していたよ」

「そうですか、隊長が、光栄です」


 優秀か、本当にそう思っているのか、どうしても疑ってしまう。


 今まで無能力者だったせいで当時の俺は正当な評価を一度も受けたことがない、だから、人を、特に上の立場の者達を信用することが出来なかった。軟田や軟田の友人、来未団の団員達と接してきたことで少しマシになってきたが、どうしても俺は時衛来叶のことが信用することが出来なかった。


 あいつが悪い奴ではないことは分かっている、分かっている、この2年で嫌と言うほど。


 だけど、どういうわけか完全に信用できない、この時の俺はその理由が分からなくて、時々そのことを考え込んでいた。


「だから、少し気になってね、こうやって見に来たんだ」

「そう、ですか」

「でも、こうして直で見たらわかったよ、隙がほとんどなかったよ」


 ・・・・まだ隙があるのか、もっと気を付けなければ。


「これは優秀なわけだ、坊ちゃんの目が確かなことがわかってよかったよ、君は間違いなく坊ちゃんの右腕になる人物だ」

「ありがとう、ございます」


 副団長の真っすぐな褒め言葉に俺は苦笑いで礼を言うのが精一杯だった。

 そうして話していると時衛の執務室の前まで来ていた。俺は2回ノックする。


「第4班班長、無寺智和、資料を届けに参りました」

「入れ」

「失礼致します」


 俺は扉を開け、執務室に入る。そこにいたのは資料とにらめっこしている時衛がいた。


「無寺、運んでくれてありがとう、そこの机に置いてく・・・・・じいや、何しに来たんだ」


 時衛は指示をだし、こちらに視線を向けると、副団長に気付き怪訝な顔で声を掛ける。いつもなら扉を開ける前から気付いているだろうに、相当疲れているのが分かった。


「坊ちゃん、お疲れ様です、そこの廊下で無寺君と会いまして、いや~坊ちゃんの言う通り優秀な子ですな、さすが坊ちゃん!!! 見る目がありますねぇ!!」


 声を掛けられた副団長は嬉しいそうにここに経緯を話すと俺の実力と時衛の見る目を褒める。その姿はまさに孫を褒めるおじいちゃんだった。


「あぁ、そうだな、無寺は優秀だ、けど、じいやが俺に観察眼を鍛えるように言わなかったら、俺は無寺の優秀さに気付けなかったかもしれない、ありがとう」


 そんなことを時衛が言った直後、俺は副団長に向けていた視線を時衛に向けた時だった。


「!?」


 時衛が・・・笑っていた。


 1年半、部下として傍にいたが、この人が笑っている所を見たことが無い。いつも無表情でまるで温度のない冷たいマネキンのような人だった。


 しかし、今、時衛の表情には温度があった。その笑みは優しく、温かった。


「? どうした、無寺、そんな鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして」

「あ、いえ!!! 何でもございません、お気になさらず」


 俺はポーカーフェイスを忘れて驚いていると、時衛が気付き声を掛けて来た。俺は慌てて気にしないように言う。


「では、自分はこれで、失礼致します」


 俺はそそくさと資料を置き、俺を一声掛け扉の前に立ち、2人に一礼しその場を去ろうとドアノブに手を掛ける。


「あぁ、資料を届けてくれてありがとう、今日はもうゆっくり休んで次の指示まで待機してろ」

「はっ!!!」

「無寺君、次も見かけたら声を掛けるからな、今度は畏まらなくてもいいからな」

「は、はい!!!」


 俺は2人にもう一度礼をして、なるべく音を立てずに扉を開け、その場を足早に去って行った。あそこに長居していたら、心臓が持たないと判断したからだ。


 それから、定期的に副団長とは会っていた。会ったというよりは偶然会うことが多かったけど、まぁ、その偶然も副団長が偶然の体で会いに来てくれていたのだろうけど。

 会っていく内に分かったが、副団長はまさに絵に描いたような良いおじいちゃんみたいなひとだった。

雰囲気は柔らかく、いつも穏やかな笑みを浮かべていて毎日楽しそうに過ごしていた。話す内容の8割は時衛のこと自慢で、残り2割はどうでもいい些細な日々の出来事を語っていた。そうして接していると俺の中の警戒心は数日もすれば無くなり、1ヶ月もすれば緊張もしなくなった。


「やぁ、智和君、今日も元気?」


 そうして3ヶ月経った頃、いつものように俺は副団長に話しかけられる。いつも間に下の名前で呼ばれるようになった。


「副団長、おはようございます、今日も元気です」

「そうかい、それはよかった、最近任務も多くなっただろ、まだ若いのにすまないな、本当は俺みたいな老いぼれがやらないといけないのにな」

「いえいえ、そんな、気にしないでください、こんな量、時衛隊長に比べたら屁でもありません」


 ここ最近、任務の数が多くなっていた。今まで2日に1つの任務をこなしていたが、最近は1日に1つの任務をこなすようになった。しかも、以前までは任務の難易度をその人の能力、任務の適正で選んでおり、本来なら難なくこなせるようになっていたのだが、ここ最近はそれが無くなり、明らかに無理難題の任務を命じられることが多くなった。

 この前行った任務なんて、明らかに俺の班には向いてない敵と戦う任務を命じられ、何とか任務を遂行したが、部下の1人が重傷を負ってしまった。


「無理はするんじゃないぞ、困ったら俺に声を掛けろ、智和君の頼みなら何でも聞くぞ」

「何でも、ですか・・・・・なら、お願いがあります」

「お、何だい、珍しいじゃないか、いつもならやんわり断られるのに」

「はい、前々からお願いしたいことがありまして、訓練に付き合ってくれませんか」


 俺は思い切って頼み込んだ。本来なら俺みたいな班長が副団長と訓練なんてそうそう出来るもんじゃない。この千載一遇のチャンスを逃す機会はない。


「そんなことでいいのかい、いいだろ、こんな老いぼれ良ければ喜んで」

「!! ありがとうございます、それじゃあ、今すぐにでもいいですか」

「あぁ、かまないよ」


 俺の頼みに副団長は了承、俺と副団長は訓練場に行き、訓練を始めた。

 最初に行ったのは射撃、俺は拳銃を構え、動く人型の的を狙い5発撃つ。撃った直後、俺はタッチパネルを操作する。直後、モニターに狙った的が映される。5発中、2発は肘に、2発は頭に、1発は外していた。概ね狙い通り撃てており、1発頭を狙った物外した以外はすべて狙い通り命中していた。


「・・・・・ふむ」


 その様子を副団長は隣で静かに見ていた。


「うん、良い腕だ、構えも良いし、狙いは正確、しっかり的に当ててる、ただ、1発1発撃つ時に時間が掛かっているのが気になった、実戦では一瞬一瞬で勝負が決まる、相手の位置、次の動きの予測、どこを狙うべきか、この3つは一瞬で把握して撃つんだ」

「はい!!」

「今から手本を見せるから、よく見てろ」


 副団長はそう言うと懐から大型のリボルバーを取り出し、タッチパネルを操作し、射撃を始める。


「・・・・・ふうぅ・・」


 副団長は一息吐き片手で銃を持ち、集中する。その集中力は凄まじく、一切物音が立たずにただ静かに獲物が出てくるのを待っている狩人ようだった。

 そして、3秒経ち、射撃がスタート、3つの的が現れる。次の瞬間、俺がスタートしたと認識した時には8発撃ち、リロードしていた。そのリロードも瞬きを一度したら終えていて、すぐに7発撃っていた。

 直後、俺はモニターに視線を向けた。まだ、副団長はタッチパネルを触ってもいなかった。けど、あまりの速撃ちに魅せられ結果が気になって仕方がなかった。

 それから少し遅れて副団長は操作を始め、モニターに的が映される。


「・・・・え!?」


 モニターに映された3つの的は全て首に穴が空いていて、丁度、弾の大きさと同じだった。ぱっと見た時は3発しか当たってないようにしか見えない。

 

 だけど、3つの的の穴はどれも同(・)じ(・)位(・)置(・)に(・)空(・)い(・)て(・)い(・)た(・)。


「・・・・・・5発ずつ撃ったんですか? 3つすべて? 同じ位置、寸分も違えず?」

「あぁ、そうだ」

「!!!!!!!」

「ここまでやれとは言わないけど、これが理想だ、覚えろよ」


 いや、出来るわけないだろう、どんな技術だよ。副団長の射撃は歴代トップの技術と聞いていたけどここまでとは、もはや人の領域と言っていいのだろうか。


「何か異能力を使っているのですか?」

「いや、俺の異能力は物のスピードを操作する能力だけど、さっきの射撃には使ってない」

「・・・・どうやって、その技術を・・・」

「好きこそ物の上手なれって言うだろう、単に好きだから自然と鍛えられただけだよ」


 いや、あれはそう言う物ではないと思うのだが。


「・・・・そう、なんですね」


 しかし、上官の言葉だ、俺は否定せず渋々納得する。


「その銃、S&WM500ですよね、確か大型獣のハンティングを目的としたリボルバー、しかも200年前の銃ですよね」

「そうだな、これはS&WM500を魔改造したものになるな、装弾数を5発から8発に、弾は少し小さくした物にしつつも威力はそのままにしたオーダーメイド品だ」

「なるほど、でも、何故S&WM500、リボルバーを使っているのですか?」


 今時、リボルバーを使う人なんて見たことが無い。確かにさっきの見た銃の威力はすごかった。しかし、性能を求めるならもっと高性能のバランス良い銃があるはずだ。わざわざその銃を使う必要はない。


「ふふふ、それはな・・・・」


 俺の問いに今まで真面目に説明していた副団長だったが、口角をゆっくり上げる。


「かっこいいからだ!!!!!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」


 ・・・・・・・この人は何を言ってるんだ、かっこいい? 戦闘に何の関係があるんだ、俺の頭ははてなでいっぱいになった。


「えっと、性能とかでは・・・・なく・・・・」

「確かに性能も大事だ、けど、リボルバーは男のロマンだろ!!!! 男の子は絶対次▪️▪️助に憧れるものだろうが!!!!!」

「じ・・・・誰ですか、その人は有名な戦闘者ですか、聞いたことないですけど」

「いや、まぁ、あってるけど、アニメのキャラだからな」

「アニメのキャラ・・・ですか・・」

「ル▪️▪️三世を見たことないのか」

「はい、俺みたいな下っ端はそういうのを見ることは禁止されていますから」

「そうか、俺も詳しいわけじゃないが、智和君は特に見たほうがいいかもしれんぞ」

「? それはどういう・・」

「君は武器や機械を自作していると坊ちゃんから聞いている、アニメの武器やロボットとかなら参考になるかもしれんぞ」

「・・・・なるほど」

 

 一理ある、俺だけのアイディアには限界があるし、時間が掛かる。けど、アニメなどの映像作品には先人たちの創作されたアイディアが山のようにある。その武器やロボットが再現出来るかどうかは分からないがやる価値はある。


「何か、おすすめの作品はありますか」

「う~ん、ガン▪️ムとかどうだ、色々な兵器が出るぞ」

「ガン▪️ム、ですか、今度見れる機会があるなら見てみます」


 ガン▪️ム、うん、覚えた。


「じゃあ、射撃はここまで、次は武器ありの組み手をやろう」

「はい、やりましょう」


 俺と副団長は射撃場を後にし、運動場に行き、立ち合うことになった。ナイフを持って副団長と一定の距離を取る。


「ルールは相手が降参を宣言したら勝ち、武器は銃は禁止、それ以外はOK、で、いい?」


 なるほど、殺しと銃を使う以外は何でもありということか。


「はい、問題ありません」

「じゃあ、俺がコインを投げるから、それが落ちたら開始の合図だ」

「はい」

「じゃあ、いくよ」


 俺が返事をすると副団長は胸ポケットからコインを取り出し、親指で上へ弾く。コインは天高く飛び回転、その間、俺と副団長は片手でナイフを持ち構え、戦闘態勢へと入る。

 コインが落ちるまでの間、俺は副団長の構えを見ていた。一切の隙のない構え、やはり、時衛の教育係、構えが非常に似ている。


 そんなことを思っていると、コインは落ち、地面へと着地した。


 俺と副団長は同時にスタートを切った。


「ふん!!!!」


 しかし、速さは副団長の方が勝っていた。間合いに入った瞬間、副団長の袈裟斬りが飛ぶ。


「くっ!!!」


 俺がそれをナイフで受けた瞬間、副団長の空いていた左手の拳が俺の鳩尾にねじ込まれる。


「ぐぅぅう!!!」


 俺は拳を受ける直前、腹に力を入れたおかげでダメージが最小限に済んだ。今のパンチ、予備動作が無かった、本当に時衛と同じだ。

 攻撃を受けた直後、俺は怯まずナイフを弾き、空いていた左手で副団長の左手の手首を掴み、投げ飛ばそうとするが、微動だにしない。


「はあぁぁ!!!」


 微動だにしないと分かった俺は仰け反り、頭突きの体勢の入る。


「いいね、じゃあ、固さ勝負だ!!!!」


 それに対し副団長は部屋中に笑い声を響かせ、仰け反り、頭突きの体勢になる。


「はぁぁぁぁああ!!!」


 俺は叫び、勢いを付けて頭突き、それに合わせて副団長も頭突きをすると思われたが。


「やっぱ、やめた」


 副団長は俺の頭突きを右手で止め、掴まれた手を振り払いそのまま全体重を乗せ地面に叩きつける。


「がはぁぁぁああ!!!」


 固い土が俺の後頭部を強打、視界が揺れ、意識を手放しそうになるが、気合で耐え副団長の足をナイフで突きに掛かる。


「おっと」


 副団長はそれをバク転で躱し、俺から距離を取る。その隙に俺は即座に立ち上がり、黒球を2つ副団長の足元に投げる。

 直後、2つの黒球から穴が空き、穴から大量の白煙が放出され、周囲を包み込んだ。俺は白煙に突っ込み、副団長の背後に回り、懐から3つの六角を取り出し副団長の背中目掛けて投げる。


「ふうぅぅんっ!!!!


 副団長が反応、体を180度回転、飛んでくる3つの六角を弾いこうとナイフとぶつかった、次の瞬間、六角が振動を起こす。


「!!!!」

 

 ナイフの刃は粉々になり辺りに飛び散るが、3つの六角は弾かれてしまった。弾いた直後、俺は副団長を斬り掛かろうと飛び出す。副団長はそれに気づくがナイフは使い物にはならず、恐らく先ほどの振動で腕が痺れているはず、先日、試しに自分の体で使ってみたが数分はまともに腕が動かなかった。


「はあぁぁあぁぁ!!!」


 最高速度で距離を潰し、渾身の袈裟切りを放つ。


「ほっ!!」


 しかし、ナイフを振り上げた刹那、副団長が地面を思い切り蹴り、辺りに土が散乱し俺の目に入ってしまう。


「っぅう!!!」


 思わぬ攻撃に俺は一瞬動きをとめてしまった。その隙を副団長は決して見逃さない。俺の背後に周り左腕で俺の首を絞めつける。


「くっっ!!!」

「はい、終了」

「うぅぅ、うぅぅぅぅうううう!!!! うぅぅぅぅうううううううう!!!!!!!」


 俺は何とか腕をほどこうとするが、ほどく気配はない。


「ぅぅう!!! くぅうぅ!!」


 負けを認める以外選択肢はない、俺は副団長の腕を叩き、事実を認め白旗を上げる。副団長は腕の力を弱め、外してくれた。


「かはぁぁああぁぁ!!!!! げほぉ!! げほぉ!!」


 直後、俺はその場で膝を付き、咳を込み酸素を取り込むとゆっくり呼吸する。


「あ、ありがとう、ございました」

「うん、良い動きだった、特に躊躇せずに殺しに掛かって来た所、マジの殺気も飛ばして来やがって、本当に俺を殺すつもりだったろう」

「そうでもしないと、あなたに勝てないし、こんなので死ぬ人じゃないと分かっていましたから」

「・・・・・・・上官だぞ、俺は」


 俺の言葉を聞いた副団長は笑みを浮かべ嬉しそうに言う。


「ただのじじぃと思って接しろって、言われたので」

「・・・やはり、君は坊ちゃんの右腕に相応しい」


 そう言うと副団長の笑みはすっと消えた。


「いや、君しかいない、か・・・・・・智和君、君には見てほしい」

「? 何をですか?」


 愉快さなど微塵も無く、少し濁った人を殺した目。その目は俺の目を真っすぐ見ていた。


「坊ちゃんの、轍の一部を見てもらう」


 だけどその姿は、孫を思う愛情深いおじいさんに俺は見えた。

読んでいただきありがとうございます。


評価は自分がこれくらいかなと思った評価でいいので、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を押してくると嬉しいです


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これからも話を書こうと思っているのでよろしくお願いします。

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46話の感想 時衛操真、思ったよりいい人だった…。 一瞬で5発を首に撃つのはすごいんだけど、実戦だったら1発で死ぬんじゃないかなあと。 5発同じ場所に瞬時に撃たないと倒せない敵がいることを想定し…
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