第16話 夕食☆そして明日の打ち合わせ!
「うわー、豪華だ」
ずらりずらりと並べられた夕食、
お茶会3回くらいやっちゃったので、
そこまでお腹は空いてないけど結構な量が並べられた。
(チップでまーた銀貨渡しちゃった)
今回はアンさんにも出して貰っちゃった、
これはますます明日、稼がないといけなくなったな。
「紅茶のおかわりは私まで」
「あっ、ナオミさんこんな場面でそんな」
「私はあくまでメイドですので」「真面目だなあ」
本人がやりたくて仕方ないなら、
しょうがないか……なんなら僕がナオミさんに紅茶を淹れても、
いや淹れ方なんて知らないけど、まあマナーとか無視すれば誰でも出来ることだし。
「じゃあ食べながら打ち合わせだけど、明日、とりあえずミリーナさんと狩りです!」
「野蛮な方には~、心配しなくても良くなりますね~」「うん、良い用心棒を見つけたよ」
「たくさぁ~ん、食べていただけそうですねぇ~」「あの巨体だからね、二日酔いじゃなければ良いけど」
あー、でもドーナツ買うにも魔石が居るんだっけ。
「ナオミさん、ドーナツの補充って大丈夫かな」
「早めに魔物を大量に倒して、魔石を放り込めば」
「うーん、最悪、最初はいくつかミリーナさんに狩って貰うかもですね」
その時は僕のへっぽこ剣術も出そう、
多分ミリーナさんに怒られるレベルだけれども!
(にしてもみんな、もりもり喰うな)
女性は『甘い物は別腹』というけど、
ほんっと食欲が凄い、もちろんナオミさんも、
そういや昔、冒険者って『食えるうちに食えるだけ食っておけ』って聞いた憶えがあるな。
(僕も育ちざかり、頑張って詰め込もう)
それはそれとして、
打ち合わせは進めないと、
リーダーとしてね、あっ、この肉美味しい。
「ミリーナさんに認められれば、知り合いのA級冒険者もしくは、B級冒険者パーティーを斡旋してくれるかもだし」
「召喚魔法は~、広く知られても良いのでしょうか~」「うん、それだよね、出来るだけ秘密にすべきって気もする」
「チートですから」「えっナオミさん、チートって?」「反則級という意味です」「古代魔法なんだよね」「そんな感じで」
厳密には違うんだろうか、
異世界どうこうの言っていたからなあ。
ベティちゃんが紅茶を飲み干すと、さささーっと注ぎに行っちゃった、食べながら忙しいなあ。
「ミリーナさまにぃ、ばらしても平気でしょうかぁ~」
「彼女は大丈夫、性癖がちょっと疑わしいだけで真面目というか厳しめな方だから」
「脅されてぇ、身体を求められるようなことはぁ~」「僕が?! ま、まあ領兵やっている間は大丈夫かと」
ちょっと冷や汗が。
「あの~、もしミリーナ様が駄目だったら~」
「うん、まあその時は、依頼かなあ冒険者ギルドに」
「いえ~、ちょっと試してみたいことが~」「どんなこと?」
アンさん焼き魚を綺麗に切ってるなあ、
ベティちゃんなんて頭からかぶり付いて、
尻尾まで食べちゃっているのに……いや別にいいけど。
「それは~、ミリーナ様にお断りされたら~、提案しますね~」
「うん、その時はお願い」「私も提案をばぁ~」「ベティちゃんどうぞ」
「結婚式はぁ~、どこでいたしましょ~」「気が早いなあ、お金が溜まったら王都でもどこでも」
もう単なる冒険者の結婚なんだから、
式は簡素で良いよね、ギャラリーはナオミさんだけで良いかも。
「それでは私からも提案が」
「はいナオミさん、なんでしょうか」
「もし大儲けしたら」「気が早いなあ」「王都にも拠点を」「うん、大きい冒険者グループはみんなあるらしいね」
とはいえ僕らは、
これ以上増える気がしないんだよなあ、
どこかに属するのも違う気がするし、うーん。
(まあ、いざという時の屋敷は、ひとつくらいあっても良いかな)
それこそ王都じゃなくても良いんだけどね。
「郊外の古い屋敷なら、安く買えるかと」
「考えておくよ、そのあたり王都へ行ったら見るだけ見てみよう」
「かしこまりました」「引退したらキッチンカーでドーナツ売るのも良いかも」
お店が出来るんだよね?
あの内部の見た感じだと。
「でしたらジャック様~、引退したら~」
「はい、何かやりたいことでも」「子作りですわ~」
「あっそうか」「私もですぅ~」「ではこのメイド、ナオミは子育てを」「いつになるんだろうね」
そのあたりも、
人生設計を考えなきゃいけないか。
などと話していると宿のメイドがデザートを持って来た!
「果物いっぱいだ」
「美味しそうですわ~」
「みずみずしいですぅ~」
ナオミさんも手伝って配られる、
もうチップはいいよね? 朝まで払わないぞ!
ということでフルーツ盛り合わせをいただいて夕食は終了っと。
「ふう、お腹いっぱい」
「では~、お風呂にしましょ~」
「入ってきて良いよ、僕は最後で」「いえ最後はメイドの私が」
女性陣が先でいいのに。
「やはり~、主人が一番風呂かと~」
「貴族じゃなくなるんだし、貴族だったら公爵令嬢が先では」
「あのぉ~、村では混浴でしたがぁ~」「えええ」「供用の温泉露天風呂でしたぁ~」
さすがに最高級の宿と一緒に考えてはいけない。
「ではこういたしましょう」「ナオミさん、何か良い案が」
「アンお嬢様とベティ様に先に入っていただいて、私がお世話させていただきます」
「うん、それで」「最後に私とジャック様で一緒にお風呂に」「却下です~」「駄目ですわぁ」
強権発動きたこれ!
「もう面倒くさいから、僕は一旦寝て夜中に目が醒めたら入るよ、
最悪、明日の朝でいいや、ということでおやすみなさーい」「ジャック様!」「ジャックさまぁ~」
「では責任を取って私が添い寝を」「そんな今、眼鏡を外さなくても……ひとりで寝るから、ってどの部屋だろ」
適当なベッドで寝ました。




