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ゆるふわ☆ぱ~てぃ~! どう見ても冒険者に見えないお嬢様が無双する!!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家


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第12話 はじめての☆クエスト!

「お待たせ致しました、では初めは」

「本題の方を」「はい、現在上級の冒険者を集めている件ですね」

「スタンピードが起きているとか」「まだその前触れに過ぎません、これからです」


 だからこそ手を打たないとって訳か。


「場所は」「地図で言うとこちらですね、かなり深い場所で」

「それで~、出てくる魔物の種類は~」「多種多様ですね、ただ……」

「ただ?」「大きいダンジョンの上層階に居るような魔物から、現在は中層の」


 と、いうことは……

 

「つまりは、ダンジョンの下層で何かあったと」

「はいポーターのナオミ様、ですので近日中に元凶が出てくる恐れが」

「なぜぇ~、今になってぇ~?」「賢者ベティ様、わかりませんが今まで報告が無かったのは、見つけた冒険者がおそらく内緒で」


 冒険者ギルドに言わず自分たちのプライベートダンジョンにしていたからか、

 それで奥深い魔物を刺激したか、何かあって……今にして思えば待ち合わせの五差路で襲われたのも、

 ベティちゃんの村の聖者が僕らの実力を試すために、あえて引っ張ってきた、まであるな、迷惑な話だ。


「それで今現在のやっていることは」

「はい剣士ジャック様、大規模討伐のため高ランク冒険者の募集と招へい、

 元からいらっしゃる方や領兵のトップクラスの方には危うくなったら逃げる前提で現地調査を」


 ウチのトップクラスっていうと何人か思い浮かぶな、

 領都から、つまりウチの父上こと辺境伯当主からここまで派遣されているなら。


「では~、その偵察~、その依頼を我々が~」

「魔法使いアン様、せめてAランク以上、最低でもBランクフルのパーティーと合同でないと」

「それでは~、同伴者を連れて来られれば~」「一人では駄目ですよ、少なくともAランク二人以上が必要です」


 責任者みたいなのを連れて来いってか、

 どっかの高レベルパーティーから2人拝借しないと駄目なのね、

 勝手に行って勝手に解決してきたら、おそらく普通に怒られそう、たとえスタンピードを止めても。


(評価にならないどこか下げられそう)


 まあ、そうも言っていられない緊急事態になったら話は別だろうけど。


「わかりました、じゃあ僕らがそのダンジョンへ視察、

 調査に行きたいならAランクの方を2人引っ張ってくれば良いのですね」

「その通りですさすがリーダー様、それであては」「ありませんっ!(キリッ)」


 さすがに辺境伯家のコネでもそんなものは無いぞ、

 父や跡継ぎの兄上ならまだしも、そういや二番目の兄上はお抱え冒険者持ってたっけ、

 今は旧王都に居てそこから呼ぶにしても時間かかるし確かまだC級だ、あと僕のお願いを聞く義務ないだろう。


(イチから探すかぁ)


 今から短期間で僕らがB級にとか、

 どう考えても無理だからね、大金積んだとしても……そもそもそんな金ないし。


「わかりました、とりあえずFクラスからEクラスにランクを上げます」

「はい、ではそれ用のクエストをいくつか用意させていただきましたわ」

「おすすめは」「まずは孤児院の子供達、その剣術相手ですね」「教えられるかなあ」「やさしい方なら誰でも良いそうです」


 僕の場合は、いや孤児院じゃないけど、

 辺境伯邸で領兵が入れ替わりで訓練してくれたなあ、

 ちっとも上達しなかったが形だけは合格とか言われたっけ、ハッタリ専用かよ。


「次は」「ご老人の話相手ですね、80歳になられて、御自分の武勇伝を聞いていただきたいそうで」

「それって冒険者である必要は」「なんでも『私の話をきちんと後世に伝えてくれそうな方』だそうです」

「僕らで良いんですか」「きちんと聞いてあげられる方でしたら、どなたでも良いですよ」「そうなんだ」


 いやほんと簡単な仕事だね。


「あとは」「女性もしくは17歳までの男性限定、魔物研究所で触手スライムの実験体に」

「それはパスで」「所長さんは美人ですよ」「年齢は」「……39歳で」「パスで」「巨乳で」「パスですってば」


 何をさせようとしているんだナニを。


「隠居した飛行ドラゴンの散歩、これはテイマーでなくても可能です」

「それ、危なそうですね」「もう飛べませんよ」「じゃあ徒歩ですか」

「目も悪くなっています」「大変そうですね」「四体居ます」「他のをください」


 途中で動けなくなりそう。


「最後にこれは、ついさっき来たばかりでまだ目を通してないのですが」

「いいんですかそんなの持ってきて」「難易度設定が低かったので」「内容は」

「監視といざとなったら護衛のようですね、なんでも貴族の坊ちゃまが冒険者になるので、この領内だけでも見守って欲しい、と」


 そんなの居るんだ。


「基本は見守れば良いんですか」

「はい、近々こちらへ来るそうで、

 冒険者として登録し、多少無茶をするかも知れないからと」


 なんだか気が合いそうな予感!


「話し掛けちゃ駄目なんですか?」

「あくまでこっそり、本人には気付かれないように、

 そして危なくなったら、わからないように助けてあげて欲しいと」


 まあ低ランク冒険者でも、

 世間知らずの坊ちゃん相手なら出来そうなクエストではあるな。


「貴族なら依頼料高そうですが」

「ここまでのは全て安いですよ、ランク上げ用です」

「わかりました、最後のが気になるな、それで護衛対象の名前は」


 見てハッとした表情になる熟女受付嬢さん。


「……申し上げにくいのですが」

「ひょっとして、僕の知り合いとか?」

「……辺境伯家四男、ジャック=リーンダース様の護衛です」


 僕かーーーーーい!!!!!


「それ僕の前で読んじゃいけないやつじゃ」

「申し訳ありません、急いで受け取ったもので」

「んっとアンさん、どうしましょ」「夕方まで~、ご老人とお話しましょ~」


 うん、ゆるふわな二人に任せれば、

 僕は寝てても良いかもね、ナオミさんも居るし。


(それにしても僕の護衛、依頼主は父上かな、母上?)


 まあ、辺境伯領内だけでも責任は持ってくれているのだろう。


「ではクエストを『ゆるゆる☆ふわふわ』の皆様に依頼致しました。場所は……」


 さあ、はじめてのクエスト、

 冒険者としての第一歩だ!!

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