表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
24/32

24、望月教授




入学して一週間、そろそろ本気で碧海の想いを叶えてやらないと、そう思い始めた修人は碧海に聞いた。



…なぁ、奴の名前、なんだっけ?…



…海生。佐藤海生、教育学部の四年生よ…



…そうか。で、どうやって探す?…



…アクアマリン・サークル、それを探すの…



…ふーん、分かった…




誰かに聞けば良い。そのサークルの部屋を。片っ端から聴いて回るか?と声をかけまくる修人。だが、誰にでも声をかけるわけではない。綺麗な女子にのみ、声をかけるのだ。



「・・・知らないっすか。そっか、じゃあ、軽くお茶でもしませんか?」



玉砕しまくる、修人・・・。



…お!美人発見!…



…ちょっと、真面目に探して下さい!…



…了ー解!…




「あのー、すみません、アクアマリンて、・・・!!!」


「あら!あなた、十万円君じゃないの!」



美女の前歯は、・・・欠けていた。



「ちょうど良かった、少し、付き合ってくれる?」


「・・・・・」



望月教授の車に乗り、連行される修人。日が暮れても走り続ける車。一体どこへ?


着いたのは、海岸。夜の海岸。美人の教授が微笑みかける。歯も欠ける・・・。



「あのー、どうして、その歯、放置してんすか?」


「あなた、レディーには、もそっと、気を使いなさい。・・・私って、美人でしょ?」


「・・・へ?」


「歯が揃ってたら、男が群がるのよ。ウザイの。研究の邪魔よ」


長い黒髪が風に靡く。歯が、欠けた部分に風が吹き込み、ヒューヒューいってる。


「なるほど!」


物凄い、説得力だ。


「でも、教授、何故、占いを?」


「アレも研究。怪しすぎる雰囲気の中、人は何を語り、何を望むのか?」


「じゃあ、イカサマって事?」


「あら!あらら!あらららら!ち、違うわよ!」


教授は、メンソールのタバコを取り出し欠けた歯に、ハメた。


「吸いやすいの。これ、」


「へー」


「私ね、昔から、見えるのよ。不思議な、モノが。皆んな見えてると、思ってた。私だけって気づいたのは、十歳の頃。そこからね、勉強し出したのは。たどり着いたのが心理学。気づいたら、ハマってた。気づいたら、教授になってた・・・」


教授は微笑みかける。歯も・・・。


「あなたが大学に入った理由、知ってるわ。そこにいる娘のためよね?」


「見えるんすか?」


「もちろん望月!」


「え?」


「その娘は知ってる」


「え?」


「結末を・・・」


「・・・・・」


「それで、いいのよ。それが、正解よ、」





その、夜の海岸での話は、修人には、理解、出来なかった。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ