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21、果たした約束
…受かっちまったよ…
…・・・ありがとう。感謝してる・・・…
…なぁ、碧海、…
…何?…
…今更だけど、なんで大学なんだ?…
…それは・・・…
…言えないのか?…
…ごめんね、私、卑怯よね・・・…
…いや、いいんだ。それは、そうじゃなくて…
…ごめんね・・・…
…違う!俺はお前に、惚れてた。でもそれは、過去の事なんだ…
…え?…
…今は、なんていうか、違う感情なんだよなぁ…
…え?…
…正直に言ってくれ。俺を利用して何がしたかった?…
…それは・・・…
…大丈夫。俺もお前を利用するから。イーブンだ…
…分かったわ…
碧海は修人に正直に全てを話した。碧海の想いを、十歳の頃の純粋な想いを、そして修人とともに成長した今の想いを。それを聴いて納得した修人は頷いた。
…分かった。俺に任せろ、…




