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本屋で
「8歳までに異能力を発現させる方法……か」
学校帰りにふと立ち寄った本屋の自己啓発コーナーで目についた本を手に取った。
その横には300万部突破!と子供を非発現者にならせまいとする保護者を煽る文言のポップがある。
著者は異能科の沖田雅治。言わずもがな有名人である。ナナリーの中でもトップレベルの逸材で異能発現は驚異の3歳らしい。
本の表紙は派手にデザインされていて、どこかキナ臭い。
冷やかしにパラパラと中を見て見る。発現促進方法が主に記載されていた。僕はふっと短く息を吐く。この程度のことならすべてやったのだ。13の頃からありとあらゆるサイトを調べ、色々試した。が、結果はこれだ。目新しいものがなく、呆れながらため息をついた。
僕の学校は、発現が遅い者は発現されるまで、1つの教室で自習ということになっている。発現者と非発現者組で教室場所が間逆なので、発現者から後ろ指を刺されながら笑われることは日常茶飯事だ。その重圧により、数少ない同士が先月学校を辞めた。
僕はいつになったら発現するのだろうか。本を八つ当たりするように少し乱暴に置く。明日も早いのでそろそろ寮に帰ろうと踵を返した。
「あれ?あれあれあれ?」




