序章
不老、未来予知、飛行、念力。発現が珍しい神に等しい能力やありきたりな力の些細な強化版だったり、大小問わず、誰もが必ず異能を1つは持って生まれてくる世界。
ありきたりな能力を持つ劣化遺伝子者はランガと呼ばれ、ナナリーつまり神に等しい能力を持った強化遺伝子者から障害者扱いをされてきた。
最近になってランガ人権保護法により社会では差別を無くす運動が見られ、大人は
「いまはこういうご時世だから」
「発言に気をつけなきゃパワハラ認定」
と一見表面上は穏やかなに見えるが、年配の強化遺伝子者は内心納得していないだろう。
特に学校社会はそこにしか居場所はないと思わせる学生独自の社会空間であり、個々の精神の未熟さから差別が絶えなかった。
能力の発現には個人差がある。この世界における発現年齢の統計は平均12歳であった。
この幅枚中等学校の授業のカリキュラムでは異能生理学、基礎異能学、応用異能学などな通常座学授業と公衆異能実習のような通常演習授業に加えて、13歳から各能力種別における特別授業が設置される。その中で1ランクから3ランクで評定判定され、18歳までのランク平均及び国立異能科による最終試験で就職できる職種が選べる。発現が遅いほど不利であり、未来への扉が容易に閉ざされる。
そんな僕は15になった今でも無能のままだった。




