024ー6 その笑顔を永遠に 6
【始まりの街。パニエ商館にて】
翔は「金持ちの冒険者」を装い、高級雑貨店『パニエ商館』を訪れた。店員に多額の金貨を見せつけて懐柔し、ゾリ伯爵の名を出すことで、三ヶ月前に娘のアンジェリーナが来店していた事実を聞き出す。彼女は来週も来店予定だという。翔は店員にメッセージを託し、接触の機会を待った。
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【数日後。メッセージを読んだアンジェリーナが接触してきた】
「随分立派になったわね」
雑踏の中、アンジェリーナが姿を現した。彼女のレベルは63。壊滅党での過酷な修行を経て「魔界騎士」へと至っていた。翔は再会の挨拶もそこそこに、本題であるグアリテーロの「レベル偽装技術」について尋ねる。
「あれはレベルやオーラの表示を下げる特別なアイテムよ。彼は今、故郷の『フェロモン島』に帰っているはずわ」
アンジェリーナは、グアリテーロが故郷に錦を飾るために党を利用していたこと、そして自分自身は、不自由な貴族の身分を捨て、自分の足で生きるために強さを求めているのだと語った。
翔は彼女の信念を聞き届け、別れ際に魔法で作った髪飾りを手渡す。そして、父・ゾリ伯爵の伝言を伝えた。
「親父さんが、いつでも帰ってこいって言ってたぞ」
動揺を見せるアンジェリーナに、翔は一本の短剣を託す。その刀身には彼女の笑顔を父親の元へ転送する仕掛けが施されていた。
「じゃあな、アンジェリーナ。達者でな」
歩き去る翔の背中を見送りながら、彼女は短剣に「とっておきの笑顔」を向けた。その想いが、遠く離れた父に届くことを願って。
ただのモブのつもりだった。女の子、アンジェリーナが勝手に踊りだしたました。物語を作っていて一番の楽しみでもあります。今後、アンジェリーナは、どんな風に活躍するのか楽しみです。
ちなみに、名前の違和感はごめんなさい。ゾリはあんまりでした。適当に付けてしまって、後悔です。ごめんなさい




