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欠陥だらけの天才魔術師(副題:天災魔術師になった天才魔術師はスローライフを生きて行けるか?)  作者: Seisei
第一章 レベルアップ編

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024ー1 レベルアップ・トライアル・ルートのクリア報酬

 サバン魔峡をクリアした翔達は、ルートの出発点である『試練の間』へと転送された。そこには復活したレイラも待っていた。復活障害で辛そうな彼女の肩に、翔がさりげなく手を置く。彼がデザインしたレイラの鎧は、非戦闘時には彼女の可憐さを引き立てる意匠に変化しており、彼女もそれを気に入っているようだ。


「翔。ダメ!」


 すかさずメロが割って入り、翔の手を引き剥がす。「仲間内のスキンシップだ」と嘯く翔に、アメリアが妖艶な仕草で「私は構わないが」と誘いかける。鼻の下を伸ばす翔だったが、メロの容赦ない電撃がお仕置きとして脳天に直撃した。


 その時、巨大な画面が降りてくる。現れたのは女神ブリュンヒルデとヴェルダンディだ。


「見事だ。長い年月の末、ようやく私の夢が叶った。感無量だよ」


 ブリュンヒルデは満面の笑みで翔たちを称賛した。また、翔の紹介でイレーネたちがルートに挑戦し始めたことも報告される。翔は、イレーネを広告塔として「伝説のヒロイン」のように宣伝すればルートが繁栄すると提案。その政治的見識とアイデアに、女神たちは感心した様子を見せた。


 そして、ルートクリアの正当な報酬が提示される。それは「三番目の職業トリプル・ジョブ」の付与だった。


 しかし、翔たちは困惑する。目立ちたくない事情があるのだ。天使レリエルの監視、メロを狙う『壊滅党』、アメリアの過去、そして魔王候補であるイリス。レイラもまた、戦女神を目指す身として今は潜伏を望んだ。


 職業を隠蔽すれば能力が減衰してしまう。そのジレンマの中、翔はかつて自分たちを嵌めたグアリテーロが「ステータスを偽装していた」ことを思い出す。


「女神様、世界樹ネットの個人情報を自由に書き換える魔法があるのですか?」


「我々は知らぬが、人を誑かす悪魔共なら、そんな術を研究しているかもしれんな」


 翔は閃いた。グアリテーロからその偽装技術を奪えば、隠蔽のデメリットなしにステータスを操作できる。


《翔様。補助職の隠蔽も三つ重なれば、レリエル様には見破られます。今は保留にすべきかと》


 アリスの忠告を受け、翔は決断した。


「せっかくですが、今回の褒賞はその『偽装魔法』をマスターしてから受け取りに来ます」


 女神たちにそう告げつつ、翔は心の中で静かに闘志を燃やす。

(貸しは必ず返してもらうぞ、グアリテーロ……!)


 こうして、一行の次なる目的は「悪魔の技の奪取」へと定まった。


【試練の間と女神の報酬】

・サバン魔峡をクリアし、再び女神たちと対面!

・イレーネたちもトライアル・ルートへの挑戦を開始。

・クリア報酬は「三つ目の職業」……しかし、目立ちたくない翔たちは保留を選択。

・因縁の相手、グアリテーロの「ステータス偽装」が新たな目標に。

・パーティの絆(と、メロの電撃制裁)もますます冴え渡ります。


お読みいただきありがとうございました。

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