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欠陥だらけの天才魔術師(副題:天災魔術師になった天才魔術師はスローライフを生きて行けるか?)  作者: Seisei
第一章 レベルアップ編

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020ー1 バトルオーラの修得

「翔。大丈夫?」

 その声で意識を取り戻した。また迷宮で魔物に殺られたらしい。

 天才的なコピー能力でアメリアの『飛行術(リビテーション)』を修得したメロは、「翔も飛べばいいのに」と不思議そうに首を傾げる。だが、負けず嫌いの翔には、安易にその技をなぞるという選択肢はなかった。


「俺は、闘気(バトルオーラ)が使えるようになるまで頑張る。そんな技には頼らん」

 強がる翔だったが、実態は「闘気のような何か」を纏うのが精一杯。

 何十回ものチャレンジで、翔だけが地雷となって全滅するパターンが続き、心は折れかけていた。


「翔。闘魂(マッスル・スピリット)。なぜ使わない?」

 メロが何気なく放ったその一言が、翔の閉塞感を打ち破る。みっともないと避けていた武闘家職のスキル『闘魂防御(マッスルガード)』。その技スキルの発動と魔術の違いをじっくりと検証する中で、翔はアメリアからエルフの格言を聞く。

「スプーンの便利さを追求するあまり、手のことを忘れていないか?」

 気張りすぎず、心頭滅却の境地で世界と向き合え――その助言を受け、翔は初めて世界樹ユグドラシルへの「感謝」と共に、その息吹に身を委ねた。


 その時、視界の隅にシステムメッセージが躍る。

『新たな技を覚えました ――― 闘気(バトルオーラ)


 目を開けた翔が纏う覇気は、かつて出会った英雄たちを彷彿とさせた。

 試しに金棒を振れば、凄まじい衝撃波が部屋を揺らし、アメリアの放った遠距離剣技『閃光剣(スマッシュ)』すら、スローモーションのように叩き落とす。

 MP消費ゼロ、そして肉体性能の劇的向上。理屈を超えた「技」の力を手にした翔は、ついに第15層の巨人たちと対等以上に渡り合う術を得たのだ。



 その後、メロとアメリアも闘気を修得し、メロはさらに強力な『六本角大鬼(ヘキサオーガ)』を召喚。

 新たな力を得た一行は、立ちふさがる大型魔物たちを次々となぎ倒し、深層を目指して突き進んでいくのだった。


お読みいただきありがとうございました!


「理屈」から「調和」へ。

泥臭い試行錯誤の末、ついに翔が本物の『闘気』を覚醒させました!

MP消費ゼロ、超スピード、そして圧倒的な破壊力。

これまで苦渋をなめさせられてきたオーガたちを圧倒する姿は、まさに英雄の片鱗を感じさせます。


新たな力を手に、深層へと突き進む一行。

その先に待ち受ける、さらなる強敵とは!?


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