拠点作り
前もって村長や村人には話していたものの、やはり200人も中央から都会人が村に押し寄せてくると受け入れる側は戸惑うのも当然で、小競り合いなどは起きなかったが警戒感は村人たちにあったように思う
だがデイジーが態度と行動で示すことでその警戒はすぐに消えた
あれよあれよと、日が5回昇るころには調査団とともに立派な石造りの建物を大小含め12軒ほど建ててしまったのだ
さらに建てると同時に村人にそのやり方を手取り足取り教えながらだ
「デイジー、本当にすごいな これはなんだ?」
「これは滑車ですね 少ない力で上へ上へと資材を運べますよ」
ガーランドの目の前で石材がどんどん上へと運ばれ魔力がこもった粘土でくっつけられ建物の壁が次々と出来ていく
「これも中央から?」
「ええ。いきなり来て全て甘えるわけにはいきませんから。必要なものは持って来ました。他にもまだ今は来ていませんがいろいろお役に立てるようなものを送るよう指示を出しています。もちろんお望みであれば村の家の石材化のお手伝いも致しますし我々の建てたものも好きに使って頂いて構いません」
「何から何まですまない」
「とんでもないです。それにガーランドさんがおっしゃったこと本当ならより濃度の高い鉱石を掘ろうとすればするほど強い魔物がくる、、、ということでしたのでこれくらい当然です」
「エルダのことも感謝するよ」
デイジーの水で石を切る魔法を見てエルダが魔法への興味を再燃させていた
「いえいえ、才能を見逃すことはできませんから。首都で魔法の勉強ができれば才能は花開くでしょう。医療魔法だってホルムで習っていたと言っていましたが基礎的な回復魔法であればうちの医療団でも十分通用しますよ。エルダさんの魔法は早いです」
エルダの魔法学校へのお金の工面もデイジー達がしてくれるというのだ。エルダは今首都に向かう準備をしている
「それに私あそこの卒業生ですし。コネクションがありますからすぐ決まりましたよ」
この世界には魔法は存在する。
が、いかんせん発動するまで時間がかかることが問題だ
俺にはよくわからないがエルダは回復魔法を発動するのが早く回復力も高いという
エルダは自分の魔法を自慢したり見せびらかしたりしないので、わからなかった
それだけにガット達の件でポーションを使ったことも悔しい思いをさせてしまったかもしれない
後で謝っておこう
医療団は集会場達でガットの面倒をみれくれている
もう命に関わるような深刻度ではないが、腕がつながるかを診ていてくれているそうで、苦戦中らしい
なんとか元に戻ってくれるといいがそんな簡単に奇跡なんて起きないことも知っている
もどかしいが自分にできることをするしかない
ガーランドは怪力を生かして石材を次々と運んでいった
「ガーランドさん!魔法で運べますから!!腰やりますよ!?」
ガーランド顔を真っ赤にして石材を運んでいるのに気づいたデイジーが焦って止めにくる
「大丈夫だ。訓練になってちょうどいい」
「そんな、、でもそこまでの力持ち首都で見たことがないかもしれません。これ重さどれくらいあるんでしょう。うわ。待ってください。なんですかこの重さ」
魔法でヒョイっと石材を持ち上げたデイジーもまた力んで顔が赤くなっていた
魔法でも力むとかあるんだなとガーランドは思ったのだった




