研究団が村に来た
それからの流れは早かった
デイジーは部下に指示をして上等なポーションをすぐに買い付けてきた。
俺たちはガット達に一刻でも早くポーションを飲ませるべく村へ急いだ。
「研究団もすぐに向かいますので、よろしくお願いしますね」
デイジーもそう言って去っていった
「なぁ本当に来るのかな」
ガーランドがいった
「そりゃあ来るんだろう。見たことない貨幣をいっぱいもらった。こりゃ金か?」
「いい巡り合わせをしたんじゃない?なんであの街にデイジーはいたんだろう」
「次会った時に聞いてみればいいさ」
そんな会話をしながらまた平原を越え山を登った。
帰りは睡眠もそこそこに強行軍で帰り、1日半という早さで村に帰ってきた。
「ガット!モリー!いるか!」
ガーランドの声が村中に響き渡る
「ここじゃ ここにおる。まだ生きとるよ」
村長が集会場から出てくる
「よかった これだ上等なポーションだぞ」
ガーランドは村長に見せるとエルダにポーションを渡す。
「あとは私が診るから、あなた達疲れたでしょ。休みなさい」
「ああ、あいつらの顔を見たらな」
ガット達はポーションのおかげもあって、峠は乗り越えた。
だが4人とも四肢を一部失っている
「すまない」
命が無事だとわかるとむしろ罪悪感が押し寄せてくる。
「団長。俺たちは村を守ったんだ。ずっと代々こうして来たんだろう?俺は誇りに思ってるよ。名誉の負傷だ」
「そうだな」
何日か過ぎてデイジー達が本当にやってきた。
一応来ると信じて仮設住宅のような仮組みをいくつか作ってはおいたが、数が想定の数倍いる。いや数十倍か。
「デイジー、何人だ?」
「200人ですね まだ先遣隊のようなものですが」
「うちの村人の数と同じじゃないか」
「あはっ 活気が出ていいじゃないですか。まずは住むところの確保からですね。治療ができる者も連れてきましたので、先日おっしゃっていた重症の方達も見せていただけますか」
「ああ。ありがとう あそこの集会場だ。頼む」
デイジーは何人かに合図を送って集会場へ行くように促した。
「それでは私達はまず雨風を凌がないとですね。すみませんせっかく建物をご用意頂いたみたいなのに、ガーランドさん達の想定を超える人数を連れてきちゃいました」
デイジーはそう言うと何人かのお付きの者とも思われる人達が荷台から見覚えのある物質を運んでくる。
「これは!」
「建築用の上質な石ですね。石造りの建物を作りましょう」
「大工も連れて来たのか?」
「いえいえ。連れておりません。ただこうしてこうすれば」
デイジーが人差し指で円をかくと、そこに水の塊ができる。
人差し指を石にむかって切るような動きをしたその瞬間、水の塊が細い一本の線になりデイジー書いた線を撫でるように通り過ぎると見事に石が真っ二つになった。
「なっ、、」
「水の石切機みたいなものですね。なかなか使えるの珍しいんですよ?」
近くで見ていたエルダが顎が外れんばかりに驚愕した。




