表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
果ての絶対防衛  作者: teddy
2章 二カ国協定
47/55

デイジー、歴史に気づく

ダンジョン内はひんやりして、以前来た時と同じようにお香の匂いがしている


前回、鉱石イグアナを倒し、さらに奥へと進んだところにある女性達を救った階層まではすぐに辿り着いた


鉱石イグアナがぶち破った壁の奥を見てみたが、広い人工的に作られた空間があるだけで、特に何も見つからなかった


「なぁ そろそろ罠が来るんじゃねぇか? 次の一歩で床がへこんで矢が飛んできたり、でけぇ岩が襲ってきたりよお」


「そうですね。ここから先はあまり荒らされた形跡がないですね」


階にして下に6層目くらいになるだろうか


「おい見ろ!デイジー」


ゴイルだ


やたら下る道だなと思いながら、道なりに人一人通ることしか出来ない細い通路をガーランドは罠にビクビクしながら一歩ずつ進んでいたが、その先には広い空間が広がっており、そこには大量のゴイルがいた


竜は倒せるのに罠は怖いんですね、とデイジーは思ったが今はゴイルだ


魔力が濃いのもあって、デイジーは特大の火球をゴイルに向けて放つ



一気に霧散したのを確認してデイジーが言う


「盗賊の皆さんはここに魔物がいるのを知っていて先に進まなかったのかもしれません」


「そうだろうな でこのゴイルは何だったんだ?」


「わかりません。ただ魔力が集まって発生しただけなのかもしれませんが、私の仮説ではゴイルは人工物ですから、意図して配置された可能性もあります。もし何かを守ってるのだとしたら、おそらく奥に見えるあの部屋ですね」


「じゃあ行ってみるか! 超高純度の鉱石があるかもしれない」


先に進むとあったのは超高純度の鉱石ではなかった


先ほどの空間よりは狭いが、それでも大きな部屋の中央に、何やら古びて壊れた装置のようなものがある


部屋の四隅にある松明には今も炎が灯っている


「なんだこれ」


「んーわかりませんが、結構大きいですね 機械仕掛けの何か、 あ、ここに魔力を込めるところかもしれません」


装置の中央下の方に手のひらくらいの大きさの、淡く色褪せた赤色の結晶のようなものがある


おそらく赤なので炎魔法だと推察して、デイジーは結晶に魔力を込める


「ん〜 反応しませんね おそらく完全に壊れてますね」


だが魔力に反応したのは装置ではなく壁の方だ


「デイジー見ろ!」


デイジーがガーランドを指差す方をみると、魔力に反応したのか、壁に赤く輝く線で模様が浮き上がる


絵のようだ


「これは?」


部屋に入って左の壁の中央に描かれているのは、まがまがしい角と翼を持つ巨人だ

巨人の魔力が前方に放たれ、そこには小鬼やゴイルらしきものが描かれている


ゴイル達は巨人の方を向いてはいない


共に先の方を見ている

つまり入って正面の中央の壁を皆見ている


デイジーが息を呑む


「戦っているというよりは力を与えてる感じですね」


では中央はどうなっている?と思い、いろいろな魔力を込めて放つ


反応したのは水魔法だ


青く輝く線で中央に模様が浮き上がる


今度は中央に描かれているのは翼も角も生えていない、杖を持った巨人だ

周りには人間らしきものが映っている


皆武器を手に取り、隣の壁に描かれている、赤く光る魔物の軍勢と対峙している


「普通に考えてそっちの壁が魔神で、中央が神でしょうね」


「昔、戦ってたってことか?」


「おとぎ話として神話を絵に書いたということなのかもしれませんが、こんなところにおとぎ話を魔法で刻印するでしょうか。それにゴイルも小鬼も私たちはこの目で見てますから、」


「小型黒目な」


無視してデイジーは続ける

「少なくともおとぎ話の空想の生物ではなく、実在する魔物が描かれています」


デイジーが魔神軍の反対側の壁を見つめる


「ではこちらの壁画は何でしょう。どの魔力にも反応しませんでした」


「壊してみるか?」


「ダメです。ですが見てください 魔神は魔物達を支援しているだけでしょうか 強化魔法のようなものを放っているように見えますか?」


「いや、なんか作ってるよな この感じ 魔物を生み出してる感じがするな。上半身だけのやつもいるし」


「私も同じ意見です やられて下半身が破壊されたというよりも、生成途中に見えます。二つの軍勢は戦ってはいませんから」


「どうしたんだ?デイジー 魔神なら魔物くらい作れていいだろ 魔の神なんだから」


「ガーランドさん 魔神と神が混ざり合った結晶があの村の鉱石だとクシャさんは言ったんですよね」


「ああ、そうだ」


「もし、魔神の力が本当にあの鉱石に含まれているとしたら、私たちも魔物を生成できるのでは?」


「おいおいおいおい!デイジー! それは、、、 すげぇなそれ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ