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果ての絶対防衛  作者: teddy
1章 神々の結晶
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デイジー、策を練る

デイジーがガーランド達から手紙を受けとったのは昨日の事だ

村から早馬を出してから丸4日で届いたその手紙はデイジーの顔を曇らせた


これはまずいことになりました

ガーランドさんの手紙の最後に気になる一文がありました

おそらくガットを直したせいだ、と

強い魔力が放たれると魔物が寄ってくる

首都でも村から持ち帰った鉱石をまさに今研究してるところですが、、困りました


つまり研究中に魔力が大量に漏れたら首都にも魔物が来るかもしれないということです

首都には何百年、何千年と魔物が来てないと語り継がれていますが、それは首都には魔力がなかったからということなのでしょうか

なぜこの国には魔力がないのか

そして辺境の村の行動にはあれほどの魔力が詰まっているのか

無関係では決してないと断言できます

おそらくあそこに国中の魔力が吸い込まれている


研究をしたいけれどしたら魔物が来る

最高のジレンマですねこれは


とりあえず今は研究を中断させています

エルダさんにも昨日のうちにこの事を伝えました

ただ学業に励むように伝えましたし、エルダさんもガーランドさんを信頼しているから心配してないとおっしゃってました

エルダさんはきっと国を背負って立つ魔法使いになるでしょう

私も守らねばなりません

きっと歳は近いんですけどね


とにかく、鉱石の研究をしたいなら、魔物に打ち勝つ戦力を付けろという事ですね

わかりました 

やってやります

やってやろうじゃねぇの、です


まず思いつくのは冒険者が集まる協会に行って戦力を集めること

それと共和国議会お抱えの騎士団にも連絡しましょう

空を飛ぶ魔物もいるという事ですので遠距離魔法の技術ももっと磨かねばなりません


もう1つ気になることがあります

シェリ王国とバージュ王国は魔物と戦っているという事でしょうか

どの国も魔法に関しては国家機密のためなかなか情報がもらえませんし、魔力が薄い我が国では魔法使いの力量が他国よりも低く、留学もさせてもらえませんし、もちろん向こうから留学生が来ることもありません


他国へ冒険に出る冒険者はいるにはいますが、大体が世界を転々としてるため情報がこの国に持ち帰られることもありません

平和だから良いでしょうと無視されてるのかもしれませんね


ただ、魔力があるところに魔物が現れるのだとすればおそらくシェリ王国もバージュ王国も魔物と戦っていると見ていいと思います

是非、情報提供をしてほしいところですが、情報を得る代わりにこちらが渡せるものがあるかどうか

ともあれ共和国議会にお願いをしておきましょう

お渡しするものはおいおい考えることとしましょう


長い白亜色の髪を梳かしながらデイジーの頭の中は高速で動いていた

細く長い腕に白い肌、翡翠色の瞳がか弱い少女のような印象を与えるが国内随一の魔法使いであり、おそらく体内の魔法増幅力は世界でも類を見ない


そんな彼女がこれから向かうのは共和国議会

国の意思決定機関だ

選挙で選ばれた代表や各自治領の領主が100人近く集まる議会に今日、特別に発言する権利を得た


魔物が出たと宣言するのだ

事実を伝えなければ、なぜ他国から魔物の情報が欲しいのかと聞かれた時に答えられない

適当に誤魔化したところでそれがこの国の利益になるとは思えない


もしかしたら魔物が出た事実は国民には伏せられるかもしれない

だが変わらなければならないのだ。平和を享受したいのなら強くならねばならない

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