とある廃村で発見された日記
1月31日
学校から帰ってくると大人たちがやけにうるさい。
お母さんに聞くと明日は学校に行かなくていいらしい。その代わり家から外に出ちゃいけないんだって。
今日はお父さんも早く帰ってきた。
おじいちゃんもおばあちゃんも早く帰ってきた。
明日はみんな家の外に出ちゃいけないんだって。
つまんないの。
親友のよっちゃんに電話したらよっちゃんの家も、なんなら村の中全部の家が明日は誰も外に出ないんだって。変なの。
よっちゃんとわたしはまだみんながねてる間にこっそり村の中を見て回ろうと話し合った。
きっとわたしたちにかくれてみんなでお祭りのじゅんびでもしてるにちがいない!
1月32日
きょうはよっちゃんと村ノなかを見て回ッたョ。
よっちゃんってば頭に鹿サンの被りものヲしテきたカラびっくリしチャッた。
村のみんなのおウチを尋ねてまわったケド、だれモいないノ。
しばラくふたりデ遊んだあとはおうちに帰ったよ、
オ母さンは台所デおばあチャンの切って、オ鍋を作ってタの。
お父サんは庭でクワを持っテ、おじいちャンを野良犬のエサにしてたノ。バイバイおじいちゃん。
1月33日
アサ起きて、ねていたおとうさんトお母さンを包丁デ刺して食べた。おいしい。
よっちゃんがきて余ったおとうさんとおかあさんのわけっこしたの。よっちゃんのおとうさんとおかあさんはすこししょっぱかった。
そとにでるときれいなおんなのヒトがたっていて、わたしたちをむかえにきてくれたみたい。
また来年、さむくなるまでおやまのうえでたのしくくらすみたい。来年はだれをたべれるのかな。
私とよっちゃんはあたまのない鹿さんに乗ってお山の上にかえりました。




