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とある廃村で発見された書き置き

それはいつも寒い冬の日に現れる。

それが現れる前日には首のない鹿が村の外れに遺棄される。

それは雪が降ってると現れない。

それは日が昇る前、日が落ちる頃に一回ずつ現れる。

それは一日のどこかで雪が降ると現れない。


それは子どもの姿をしている。

それは聞く人の一番親しい子どもの声を発する。

それは男児にも女児にも見える、なぜなら一番親しい子どもの姿を真似るから。


それの呼びかけに応えてはいけない。

もし呼び鈴にもノックにも応えてはいけない。

もしそれが見えても見えてないふりを貫かなければならない。

もし名前を呼ばれても聞こえていないふりをしなければならない。

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