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裏切って何が悪い!  作者: Shota
第1章 修行しても意味ないじゃん編
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第15話 悲劇の過去

「よしっ!」

私はそんな言葉と共に再度肩に力を入れる。

私の弟子たちに指示を飛ばしてから10分と24秒が経った。

普通なら100人規模で丸三日と詠唱し完成させるはずの極大魔法陣をたった一人でそれも10分足らずで完成させるのはさすがの私も骨が折れる。

後は、魔法のトリガーを引くだけ、これですべてが終わる。

長年続いた戦争も何もかもが・・・


「サリアーナ様!敵軍増援来ました!距離二百全軍騎乗しています!」


『くっここまでか!』

『そんなっここまできて』

『嘘こんなところで・・・』

敵軍の増援に私の弟子たちが浮足立つ。


「うろたえるなっ!!私たちには大魔導士サリアーナ様がついている、何も恐れるなっ!」

私の右腕であるカミラが皆にげきを飛ばす。


こういう状況で彼女と言う存在はとても助かる。

カミラのおかげで浮足立っていた弟子たちも冷静さを取り戻す。

ここで私からのさらなる朗報。


「聞けっ!我が弟子たちよ、ついに極大魔法は完成した!もう少しの我慢だ!ここが踏ん張りどころだ!折れるなっ!」

私の言葉にさらに闘気が上がる。


「カミラ頼む!」


「はいっ!サリアーナ様」

「全部隊、第二階梯聖魔法ライトニングバレット構えっ!」


カミラの号令と共に各部隊の魔導士たちは詠唱に入る。

その時間わずか0.5秒、省略詠唱である。


「全部隊準備整いましたっ!」


「よしっ!打ち方用意!うて――!」


その合図とともに敵軍に向かって一斉に光と雷の雨が降り注ぐ。

私は指示を飛ばす。

「全軍撤退!極大魔法を解き放つぞ!カミラ後のことは頼んだ!」


「お任せください」


私の指示道理弟子たちは転移石の準備をする。

私は弟子たちの準備が整うのを確認してから発動する。


「くらえっ!これが魔法の英知最強にして最悪、全てをぶち壊す極大魔法!その名も・・・」

”カタストロフィ”


私は引いた全てを壊しつくす極大魔法のトリガーを、その瞬間私を中心に光の魔方陣が浮かび上がる。

この後この地面に描かれた巨大な魔方陣が更に広がり最後にはひび割れる。

それを合図に魔方陣の範囲内のものは全て壊れる。

そう文字道理壊れる。

生物ならその思考が肉体が精神が、物ならそれこそ原型がとどまらないくらいに壊れ去る。

世界の理?法則?そんなもの関係ない。ただ壊すだけ・・・

後に残るのは何もない壊れては消えて壊れては消えてを繰り返す、そんな魔法。

私はそんな魔法をこの手で生み出した。

下手をすればこの世界さえも壊してしまうかもしれないほどの力を持つ魔法、後にこの世界で失われた魔法≪七聖滅失魔法≫カタストロフと呼ばれるようになる魔法を私は生み出した。


勿論こんな魔法を生み出したかったんじゃない時代が時代なだけに仕方なくだ。

私は人々の役に立つ魔法を編み出したかった。

ずっとそれが私の夢だった。

私はMP切れの症状特有のけだるさの中少し嫌なことを思い出してしまった。

しかしいつまでも物思いにふけっている場合ではない。

私は意識をしっかりとたもつ。

覚醒した意識の中で我が右腕でもあり頼れる姉的存在でもあるカミラに指示を飛ばす。


「よし後はこのまま王都に帰還するだけだ!カミラ私を担いでっ!」


ダンッ!!!!!


そんな音がこの乾いた戦場に響き渡った。

私はかすれれ行く意識の中で不敵に笑うカミラと()()()()()()

の歪んだ表情を見ながら固く冷たい地面に倒れこんだ。

私の思考は回れないそれを拒否するかのように理性と感情がせめぎ合う。


「どお…し…てカフッ!」

そんなとぎれとぎれの言葉と共に口にたまった血を吐き出す。

未だ思考は止まったまま。体だけが重くピクリとも動かない。

そして彼女は私に告げたとある真実を


そして私は初めて裏切りと言う言葉の意味を理解する。

それはまだ年端もいかぬ少女には重すぎるとても過酷な運命だった・・・


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