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裏切って何が悪い!  作者: Shota
第1章 修行しても意味ないじゃん編
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第10話 召喚獣ガドラードとの激戦

「ふぅ~」

「いくぞ!屑身ッ!」

俺はクソ野郎を倒すべく全力で地面を蹴った。

この一週間、死に物狂いで特訓してきた。それこそ寝る間も惜しんで訓練してきた。

魔力コントロール、剣術、体術ありとあらゆる戦闘方法を学んだ。

全てはこの時のためにっ!!


「サモンバースト!第三階梯召喚獣ガドラード!召喚!!」

ヒュン!パリーンッ!!


え?なにあれ?


なんと屑身はその魔石に封じ込められた召喚獣を召喚しやがった。

召喚獣、魔石とはこの世界に存在する魔道具の一種である。

文字通りその魔石に召喚獣もとい魔物を封じ込めている。そしてそれを割ると術式が展開され、自分の好きな時に呼び出せるようになっている。

勿論召喚には魔力を使う。それも第三階梯クラスの召喚獣ともなれば相当の魔力量になる。しかし屑身だって仮にも勇者この世界では計り知れない魔力量の持ち主だ。

にしてもデカい流石第三階梯クラスの召喚獣だ。

それにこの王国の王立図書館で読んだことがある第三階梯で最も最弱である召喚獣ガドラードしかしそれでも一個大隊に軽く匹敵する。

てかなんでそんなもんをお前が持ってんだよ!


「やれっ!ガドラード!奴を食らい尽くせ!!」


「お前が戦うんちゃうんかい!」

あまりの展開につい、なれない関西弁でツッコミを入れてしまった。


「グルワァァァァァ!!!!!」

ガドラードとかいう見た目ドラゴンまんまの召喚獣が俺を叩き潰そうとその前足を振り上げる。


「クソっ!マジ何なんだよあいつ結局他人任せかよ!」

俺はガドラードの攻撃をかわしながらそんな悪態をつく。


「おらおらさっきまでの威勢はどうした!やられっぱなしじゃね~かよ」


マジでヤバい屑身の前にこのドラゴンをどうにかしないと。

どうする、たぶん今の俺じゃ全く攻撃は効かない、かと言って魔法は使えないしいったいどうすれば・・・

利用・・・するしかないか

この状況でかなり厳しいがやるしかない、何も今回は相手を倒さなくてもいいわけだし、一撃入れればそれで俺の勝ち、一瞬に全てを懸ける。


「オラッ!屑身、どうした!後ろで見ているだけか?勇者が聞いてあきれるな!どうせビビってんだろ、だから召喚獣ごときなんかに頼る羽目になったんだろ?」

「悔しかったら魔法の一つでも打ち込んできてみやがれ!!」

ん~さすがにこんな安い挑発に乗ってくるほど奴も馬鹿ではないか・・・


「クソガァ――――!!!!」

「言わせておけば!元の世界では俺の玩具おもちゃだったくせにっ!」

「あんまイキガルなぁぁ―――!!!」


バカだった正真正銘のバカだった。戦闘中に冷静さを欠くなとあれ程団長に注意されていたのにこいつホント学習しないやつだな。

まぁ~いいそっちの方が助かる。


「汝が敵を焼き尽くせ第一階梯魔法ファイアーボール!」

「ファイアーボールファイアーボールファイアーボールファイアーボールッッッ」

「クソっちょろちょろ鬱陶しいいい加減素直に死んどけ!」


「はっ!そんな単調な攻撃が当たるかよボケ!こちとらこの一週間なん十体のゴーレム共の攻撃をかわしてきたんだ今更そんなちんけな魔法ごとき当たんねぇ~よ」

「悔しかったら最大出力で撃ってきてみな!俺の力でねじ伏せるっ!!」

勿論ハッタリである。こいつの魔法を利用して隙を作る。


「だったらお望み通りまる焦げにしてやるよ!」

「おい!ガドラード俺の詠唱を邪魔させるな!」


「グルァァァァァァ!!」

屑身の命令に応える様に一層攻撃が激しくなる。

だがこれでいい。


「赤きまなこ深紅のかいな汝が力は業火の如し地獄の底より全てを燃やし尽くす焔蛇と化せ全てを漆黒の灰へと変える巨神の火吹ひぶき終焉を迎えし紅の世界業火の化身たる我が願う世界の滅びを業火の裁きを憤怒の炎よ第三階梯魔法”ヘルフレイム”」

とてつもなく長い詠唱を完成させた屑身、自然とその口元が吊り上がる。

それもそうだ今、屑身が唱えた魔法はこの世界で最強とうたわれている第三階梯魔法”ヘルフレイム”なのだから、その証拠に他の勇者であるクラスメイト達でも驚きを隠せないといった様子だ。


「嘘だろ!あいついつの間にあんな大技を!」


「まさか屑身のやつヘルフレイムを使えるのか!」


案の定屑身の大技に観客席にいるクラスメイト達は心底驚いている。

それもそうだヘルフレイムという魔法は形式上第三階梯魔法に位置するのだがその威力はこの世界で失われた魔法つまり滅失魔法に匹敵するほどの威力なのだ。


ヘルヘイム、コキュートス、テンペスト、グランドクロス、カタストロフ、ラグナロク、デザスターこの七聖滅失魔法は太古の昔に失われた魔法だ今はもう誰も使える者はいない。そしてそんな魔法に最も近いとされているのがヘルフレイムなんだそうだ。


そんな大技すごくいい!利用しない手はないぜ屑身!


「死ねやぁぁぁ!!!」

俺に対する罵倒と共に当たれば即死級の魔法をはなってきた。

屑身が放った魔法は俺を消し去らんと闘技場の地面をえぐり、その後を灼熱のマグマへと化し迫りくる。

俺は間一髪のところでそれをかわす。案の定作戦通りに魔法の斜線上にいたガドラードに命中。

俺はすかさず自分の持てる力全てを使い地面を全力で蹴る、そして屑身に肉迫しそのままの勢いで横に一閃、剣技を放つ。


―――――ドゴッ!!!そんな音と共に俺の剣は奴に届くことはなかった。俺は一瞬何が起きているのかわからなかった。

ただ気付けば俺は訓練場の壁に激突し、そのまま崩れてきた瓦礫の下敷きになっていた。

まずい俺の剣はどこだ、それより血を流しすぎた。意識が飛んでし…まい…そ…

ふっ————・・・

そこで俺の意識は途絶えた。




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