再会3
少なめの投稿です
身体能力が人知を超えて強化された一撃は物理抵抗すら無視して亜音速でこちらに向かって来る。
私の視界はとてもつもなくスローリーになっていく。
こちらに必殺の一撃が迫って来るのが目で見れる。
だが身体は追いつかない。
間に合わない。
そう予感させる一撃に頭が諦めようとした時。
私の身体は覚えていること全てを一つにし困難に立ち向かおうとした。
「喝ッッツ‼︎」
呼吸を運動能力に変える雷声。それを全力で行い関節を外してしまうくらいの威勢で化勁を行いギリギリで必殺の拳を逸らし上げた。
「「「Waaaaaaaaa!!!!!」」」
空港内で歓声が広がった。
「さ、流石だぜ兄貴。カウンターなんて誰も入れて来なかったよ……」
そこで優は倒れていた。
私も優から言われて気がついた。化勁によって半減し獲得してしまったエネルギーを逃すために私は優に向かって太極拳特有の螺旋を用いた突きを放っていたのだ。
その一撃は優の腹部に直撃したが鉛のように硬く重い腹を叩いたようだった。と言っても後から伝わった感触だが。それでもスキルとはここまで肉体の人知を超えたモノにするということが身をもって知ることができた。
「馬鹿野郎、こっちはそれ以上にボロボロだよ……」
そう言って私は倒れた。
…
「おい優だから言っただろう一般人にスキルを使うなと、ニュースになってしまったじゃないか。」
優は1日程気絶し誠の方は治癒系のスキル持ちに治してこそもらったが未だ眠ったままだった。
チョビヒゲのガンマンおじさんは優に叱りまくっていた。
かれこれこんなやりとりを1時間も続けている。
「いいんだよ。マー君、兄貴はドロップキックをして会社を退社になっちまったんだしこれくらいしないと不合格にされたら嫌じゃん。」
「それでも新聞の記事を見てみろ「兄弟喧嘩で弟がスキル使用!?」とかふざけた話があるか!」
「兄弟喧嘩じゃなくて本気の挨拶だからいいんだよ。」
「なら何故空港でやったんだ馬鹿野郎!今から記者会見だその辺もきちんと説明しろよ!とっと行くぞ!!」
こうして誠と優とのアメリカでの生活は幕を開けたのだった。




