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再会

仕事疲れた。

私は現在、アメリカ・サンフランシスコ行きの飛行機に乗っている。

その理由は至極単純で優の家族支援プログラムにより私が誘われたからだ。

私は最初行こうか迷ったが最終選考まで時間もたんまりあるということだしせっかくなので行くことにした。


「しかし、ファーストクラスとは金あるなDWAW。」


そして苦楽を共にした仲間たちとはあれから飲みに行きSNSのアドレスを交換した。もちろん女性陣とも。


「でも最終選考まで残れたかはまだ不安だな。」


飲みは確かに楽しかった。だが俺はまだ異世界渡航者の弟に過ぎない。だから話をするときも基本的には優のことで盛り上がったし私もそれを受け入れた。唯一優以外のことを話したのは正くらいであるがそれでも飲みの時は純粋に楽しめる要因となったしありがたかったと思う。


「ダメダメ今はアメリカでのことを想像して楽しまなくちゃ。」


そう言い聞かせ自分の心を入れ替える。


「それにしても優の奴、ぜってえ俺より強くなってんだろうな。いろんな意味で。」


心も体も技も


「爺ちゃんは一胆二力三功夫だとか言ってたけど。俺は胆力が無かったからな。」


いつも修行から逃げ出していた。けれど祖父が自分のためを思って厳しく鍛えてくれたのはあの試験でよくわかった。敵いこそしなかったがあそこまで闘えたのは祖父のおかげだと思う。


「異世界か。」


私が生まれる前では異世界は空想の産物だったらしい。それをあるという奴らは悉くがホラ吹きと呼ばれ差別されたいたとのことだ。だがそれでもあると思った者たちが準備をしていたおかげで今の異世界交流があるのだそうだ。


だからこそ思う。


窓の外から丁度見えてくる夕日を見ながら。


「憧れをありがとう。」


私は確かに異世界を諦めていた。

だけれどそこに存在する。

ただそれだけでその思いを再燃させてくれた。

布団の中で異世界渡航者の伝記や異世界もののライトノベルを読み耽った日々の中で異世界への妄想を膨らませていたあの時のように。

祖父に頼み込んだのも

グアムおばあちゃんとの出会いも

あのモンスターのキッカケも

全ては私が異世界を旅したいから行ったことなのだから。


弟は関係ない。これは私が私のために異世界に行きたいがための物語。


家族を馬鹿にする協力会社の社長の私にとってはものすごい優しくしてやったドロップキックから始まる。異世界への物語。


その物語のスタートラインにすら経っていない私がスタートラインを飛び越えもうゴールという通過点に来ている弟の通用するのか試せるとてもいい機会。そのために私はこの飛行機に乗ったのだ。


「どんなに時間が掛かっても行ってやる!」


そう夕日に私は誓った。

できれば私にお星様のお恵みをお願いします

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