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休話3

季節が完全に秋になった。梅雨はどこに行ったのだろう、台風とかはどこに行ったのだろうと、心配になりそうなほど速く寒くなってしまった。もう11月なのだけど、すっかり寒くなってしまって、わたしゃーもう制服にカーディガンですよ。

 そんな手先まで完全にあったか装備になったわたしこと阿堂みせかはちょっとだけ順調だった。

今までは余計に悩んじゃって、そんで勝手に躓いたりしてたけど、今は違う。そうゆうのを全部

諦めたのだ。

 考えるのをあきらめた。


 でも、これで結構良かったと思っている。わたしは悩み過ぎていたのだと思う。

「おっはーみせかー」

「おっすぱつよ。なんよ朝早いな」

 秋休み明けの二日目の登校日。昨日もぱつよに会ったけど、彼女は何か大事なものを欠けた顔をして、私に話しかけていた。

「いやーそろそろ文化祭じゃね!?私運動部のマネだから関係ないけどねっ‼」

 ぱつよは歩きながら、そんなことをはしゃいで喋ってくる。クラスではこんな事しないのに。私と接するときだけ。

「あれ?そういえばみせかって何部だっけ?」

「わたしゃ帰宅部だよ」

 決して無茶をしているわけではないだろう。だけども、以前のぱつよとは確実に違う。そう、変わったのだ。私にはそれが悪い方向に行ったとは思えない。

「いやーホント楽しみだね!みせかもそうでしょ!」

「……ねぇぱつよ」

 わたしに名前を呼ばれて、一瞬ぴくっと体を揺らすぱつよ。

 なにを言えばいいだろう。

 傷付けないような。

 わかりにくくない様な。

 ちゃんと心に響くような、そんな一言。


「……心配だわ、私」


「……大丈夫よ。大丈夫。いつかちゃんと、大丈夫になるから」

 ぱつよはそう言うと、さっさと学校へ向かっていった。


 わたしたちはそれから、あまりしゃべらなくなってしまった。


 最初の方はあったら夢の話とか、小説の話をしていたけど、高校に入った頃にはもう、普通に顔を合わせてもあまりしゃべらないようになってしまった。顔自体は何度か会わせているのだが、でもやっぱりあまりしゃべらない。

 それは決して互いに相手の気持ちを全部分かっているというわけじゃあない。以心伝心なんかじゃない。


 話すことがないってだけだ。




 学校は相変わらず楽しくない。何しに学校に行ってるかって、健一に会いに……親友に会いに行っているんだろう。

「ようみせか、やそらもおはよう」

「うわびっくりした!いたのか聖夜‼」

 机に座ったとたん、聖夜に後ろから声をかけられた私。あれ?夜宙?いないけど――って思ったら後ろに座ってたわ。

「みせか夜宙、二人とも顔つきが変わったな。ふっふっふ、成し遂げられそうか?ん?成功したら報告ぐらいくれよ」

「ななな何を言ってるのかしらこのごみは‼な、何も成功するようなことなんてないわよ!ねぇみせかあれみせか?どうしたの?」

「あ、いや、ただただ驚いているだけ。ここにきて聖夜が目立つようになるとはね」

「お、おれってそんなに影薄かったの?」

 聖夜は落ち込みながらそんなことを言う。


 いや、ビックリした。


 まさか聖夜にそんなことを言われるなんてってこともある。まさか夜宙がこのクラスにいたってこともある。

 その驚きと同じくらい、夜空も悩みを解決してたってことだ。


 そっか、うち破ったんだね。




 そして、文化祭が始まる。後に、伝説となる文化祭が、始まる。


考えすぎちゃっていたんですね。みせかは、考えるのをあきらめたんですね~。


さて、ぱちるはどうなるんでしょうかねぇ~?

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