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休話3

わたしの名前はドヴュラーナ・夜宙。中学二年生。ハイテンションに自己紹介した方がいいのかしら。はーい私は夜宙ちゃんだよー!……これは私じゃないな。

 自分の事を深く考える機会なんてなかったものだから、こういう時どうすればいいのだろうと考えてしまう。

 ただいま季節は春真っ盛り、家でダラダラとボ~っとしてみても何も始まらないこの一瞬に、もうどうしようもないので、ふと自分のことを考えてみたまでだ。

「ちょっと~~!!ぱぱ~~~ん!」

「は~いなんでしょうか‼‼」

 暇すぎるので冗談半分に乳を読んでみたら、本当に来たのでちょっと引き気味に、

「な、何で来たの?」

「いや……パパも暇だったもので」

 うちの父は外国人だ。なんだっけ、ドイツとかそこらへんの人だったと思う。今じゃあ日本語はペラペラだし、私も名前にカタカナが入っているが、生まれ落ちた地は日本なので、私自身ドイツ語なんて喋れない。

「まぁいいわ。来てもらって何もさせないで帰すなんてもったいないわ。そうねぇ~」

「えぇ~……普通に返して下せぇよ……」

 ちょっと悩む。何も考えないで適当に読んだだけだからな……

「パパも相談くらいは乗れるよ?ほら、恋の相談とかないの?」

「Gewalt!」

「ドイツ語話せてるじゃないか!しかし暴力て!直接的過ぎんだよ!」

 どうやら私はお腹の中でドイツ語やら日本語やらを聞かされていたらしい、私はたまに異国の言葉が口から出てくる。

「わわわ私が恋なんてしてるわけないでしょ!何言ってるのかしらこの人は‼」

「親に向かってそんな口のきき方ないだろー‼」

 顔が赤くなっているのが分かる。くそ、なんで父親ってのは娘の気持ち全部知ってるの!?

「もういいわ!要件なんてない‼ほら出ていって下さい」

「くっ……そこで暴言とかじゃなくて冷静な丁寧語とか……っ!ママに似てきたなぁ」

 ブツブツと小言を漏らしながら部屋から出で行く父。やっと一人になれた……

「はぁ~」

 クッソぉ……何でわかんのかな。

 わたしは恋してるってこと。これでもかくしてるつもりなのに。

 でもまあ相手までは分からないでしょ。ケンに恋してるなんて絶対ばれないわ。




 季節はいまだに春。まだまだ春休みは長い。父が部屋にづけづけと入って来てからまだ一晩しか経っていない。

「なーにしよっかなぁ……」

 ごろごろ。

「ひーまだなー」

 ごろごろ。

「にゃー……」

 はっ、外に父の気配‼

「にゃー……!」

―ガンッ‼―

「いっだぁ‼‼」

 扉をけると、父の痛がる声が扉の外から聞こえる。きっと扉に耳を付けていたのだろう。

「おーいて、おーいてて……」

 声が遠ざって行く。けっけっけ、ざまぁみやがれ。

 ………

「虚しい」

 何もしないってもったいない。

 ベットに寝っ転がってまた考えてみる。

「何が出来るんだろう」

 わたしにだって、何かは出来るはず。

 何だろう……今とっても何かがしたい。

 わたしは何がしたいんだろう。




―プルるる、プルるるるるガチャ

『どうしたの?夜空』

「あーいやちょっとね。ケンやい。わたしちょっと暇すぎるのよ」

『待て待て!僕に電話してきたのはまさか暇だったからかよ!ふざけんなぁ!よしお薦めのバカゲー教えてあげよう』

「冗談でしょ?知ってるわよ、あなたスマホ持ってないじゃない」

『高校に入るまでもっちゃダメってね……夜空もそうじゃなかったっけ?』

「ふっふーん。実は私、貰っちゃったのよーん」

『え―……いいなぁ……動画とか見放題じゃん』

「ああそっか。スマホって動画も見れるんだっけ」

『え、逆にスマホ持ってて何してたの?』

「連絡手段だけよ?」

『ぬわ~もったいない‼‼とりあえずYOUTUBEで動画あさりなよ!暇だって言うならそんぐらいの事し終わってから言うんだね‼』

「の、能動的になりたいのよ私は。刺激は欲しいけど……私自身が何かしたいわ」

『でも何をしたいか決めてないと』

「そうそう」

『じゃあ五個目の動画の内容を適当にやってみたら?』

「そんな適当な……」

『あ、すまん、僕ちょっと用事が……また暇になったら電話かけてね』

「……上手いなぁ」

 そこで電話通話は終ってしまう。……もうちょっと声を聞きたかったな。

「YOUTUBEか……」

 果たして蛇が出るのか……


五個目の動画。それは有名な人たちのある動画。それまでの四本は全部それ関連のある物だった。


 夜空がこれを見て、何を思ったのか、そして本当にマネしようと思ったのかはまだ内緒。決してあまりいい判断ではなかったと言えよう。


 早速夜宙は見よう見まねでその動画をマネしようと思ったが、しかしやっぱリ難しいものである。

「まず材料がないじゃない‼」

 夜宙のみた動画は、今スグには出来ないものだった。いや、やろうと思えばできるのだが、夜宙はそれでは満足しなかった。彼女がその動画でひかれた所はそこなのだから、夜宙もそれをしたがるのは当然の結果であろう。

「ど、どうしよう……買ってもらうわけにもいかないし」

 夜宙は悩んだ。それは、このまま諦めるか、高いのは分かるけど意地でも買って、ちゃんとやりとおすかではない。彼女はそのステップをもうクリアしているのだ。

「何のバイトしよ……」

 彼女にとって、その動画は好きな人が教えてくれたも当然の動画。多分私がこれを成功させたらあいつはなんていうのだろうか。ぜひとも成功させたい。そして、私はこれをやるわよって、自身を持って宣言したい。彼女はそんなふうに考えていたのだ。

「ぱぱ~ん!!」

 数秒あって、こんこんと扉をたたく音が。夜宙は悩んだ結果、親に相談すると言うことにした。

 もちろん入ってきたのは―――

「どうした?また暇なのか?」

「パパん、大切な願いなのよ」

 夜宙は自らの父にすべてを話した。


長くてすません!ちょっとの間、夜宙という女の子が主人公です。本編を読んだ人ならもうや空が何をしでかそうとしてるかは分かると思います。

この子はみせかの人生を大きく変えた女の子です。確実に、悪い方向へと変えました。

超重要人物なので、こうして主人公として書いたということです。

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