36・闇月との会話 2
前話の続きや♪
『じゃあマインは…ボクが居た時代から、四百年以上先の未来から来たって事?』
「そういう事!」
マインは自分の素性を話すと同時に、自分の現在の名前と闇月が存在していた時代より、先の世から来た事を話した。
『昭和・平成の自衛隊が、過去にタイムスリップして、その時代の人間と交流するというのは、前世のサブカルチャーでは良くあるネタだけど、過去の存在が異世界に転移後に、自分より未来の世界の人間に出会うってのは、滅多に無いネタだな…』
マインは話し終えると、改めてそう考えてしまう。
『やっぱり滅びたんだね、ボクが居た城の一族は…』
「歴史上ではね…」
『マインがボクが居た場所の事を知っている事は理解出来たよ…それでマインは此れからどうするの?』
闇月からそう尋ねられたマインは、勿論こう答えた。
「決まっているさ♪ 僕の思うがままに自由に生きてやる! それが僕がこの世界で生きる考えだよ!」
『……』
戦国時代の刀に、令和の時代を生きていた者の考えが理解出来るか分からないが、マインはそう闇月に伝えた。
闇月は暫く黙り込んでいたが…。
『マイン…もし良かったら、ボクを連れて行ってほしいんだ』
「えっ?」
闇月の申し出に、マインはキョトンとする。確かに先程のギガント・ホーン・インセクトとの戦いでは、闇月の協力が無かったら死んでいたと思うので、その申し出には心強かった。しかし…
「でも闇月って、発見した時の様子から、この国の誰かの所持品じゃないの? まあ僕が発見した時は破壊された馬車に箱に入った形で放置されていたけど…」
この世界では知らないが、少なくともマインが前世で住んでいた日本では、『落し物は、半年立たないと拾った者の物にはならない』という法が存在している。
『…ボクは今までボクの事を使いこなせる人と出会えなかったんだ。それで保管されていたんだけど…漸く出会えたんだ…ボクと波長の合うマインに…だから例えボクの所持者が居ても、ボクはマインと一緒に居たいし、役に立ちたいんだ!』
「……」
闇月からそう告げられ、少しの間沈黙が続いた…そして…。
「…僕は侍が居た時代から、大分後の時代の日本から来たし、剣術を嗜んでいた訳じゃ胃から、侍の様に君を使い熟せる自信は無いよ? それでも良いんだね?」
マインが確認する様に尋ねた。それは闇月がその言葉を聞いて、考えを改める可能性も考えた上での言葉だった。
『大丈夫。ボクが補佐するよ…だから、お願い!』
闇月は考えを変えずに、そう答えた。
「分かった…じゃあ宜しく頼むよ、闇月!」
『ありがとう。マイン』
マインと闇月はそう言葉を交わした。
その後闇月を鞘に戻して、どう持ち運ぶか考えたが、不思議な事に闇月はマインの腰元にピッタリとくっ付く事が出来た為、ベルト等の装飾品は不要となった。
「さてと、そろそろマイホームに戻らないと?」
『??? 『まいほーむ』って何?』
「……」
腰の闇月が尋ねた。戦国時代の刀である為、闇月の言葉で言う、『伴天連』の言葉が分からない様だ。
「我が家の事だよ…まあ色々と教えるね…」
苦労するだろうな…そう考えたマインだった。
『そういえばマイン。君は『マイン』って名乗っているけど、さっき元の世界での名前を…』
「こっちの方か!?」
闇月の言葉を遮る様に、森の奥から声が響いた。
「!!! 誰か来る!?」
マインは一瞬、声の主と接触しようか考えたが…。
「……」
死んでいるギガント・ホーン・インセクト、そして辺りに散布された様にある大量の自分の血…そしてそれらがあるにも関わらず、何故無傷なのか尋ねられる。
↓
ライフポーションの事を説明する。
↓
ライフポーションがバレて面倒になり、思うがままに自由に生きる事が出来無くなる。
それらを考えたマインは…。
「逃げるが勝ち!」
そう考えたマインはその場から脱兎の勢いで逃げ出した。尚逃げる際は地上を走って逃げており、飛んだ場合は見られる可能性を考えて、走って逃げたのであった。
※ ※
その後マインが安全な場所まで逃げた際…。
「ところで闇月…君の言い分だと、僕以前にも所有者が居たみたいだけど…その人達は…?」
『元の世界は覚えてないけど…この世界では今まで六人居たけど…その内四人が二度と刀が握れない重傷を負って、一人が精神に異常を来たして…最後の一人は凄惨な最期を…』
「…わぁい」
何故闇月が『妖刀』と呼ばれているか、マインははっきりと理解出来た。
念願の武器・闇月を手に入れたマイン。そしてマインが居た所に向かっていた者の正体は…?
感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等、励みになるので良かったらどうぞ♪




