35・闇月との会話 1
最近人気が出てきたのか、感想やブックマークが増えてきて、僕も嬉しいですわぁ♪
『剣術Lv1』のスキルが上昇しました。
『剣術Lv2』のスキルが上昇しました。
称号・『侍竜』を会得しました。
称号・『妖刀に受け入れらし者』を会得しました。
スキルの会得と上昇、新たな称号を会得したマインだが、其れ処ではなかった。何故なら…
「ぐっ…安心した途端、傷が痛み始めた…」
闇月を草の上に置き、ブレザーを捲って傷口を押さえるマイン。
「戦闘中はアレだ…生きる事への執着心と脳内にアドレナリンが出てて、痛みを感じなかったんだな…映画とかで見た事があるし…」
前世の嗜んだサブカルチャーの知識により、そう判断した。
「とりあえず…『チェスト・オブ・アビス』」
マインは『チェスト・オブ・アビス』の闇の空間から、ライフポーションの入った壺を取り出した。
「…また滲みるな…トホホ…」
以前のフォレスト・ブラウンベアとの戦いの治療の際を思い出し、思わず涙目になるマイン…そして…。
「アギャアアアアア!!!!!!」
傷の治療の為にかけたライフポーションが滲みて、森の中にドラゴンの絶叫が響いた。
※ ※
「あぁ~色々と滅茶苦茶酷い目にあったけど…」
傷口の治療を終えたマインは、その場に座り込んで闇月を持ち上げる。
「さっきは其れ処じゃなかったけど、…君、喋れるよね?」
『マスター。厳密には念話です』
「シャラップ!」
マインの言葉にそうツッコミを入れるアヤメに、マインはピシャリと告げる。
『うん…そうだよ…やっと会えた…ボクを扱えるヒトに…』
と、アヤメとは違う、先程聞こえた幼さが残る中性的な声が聞こえた。
「今はヒトじゃないんだけど…それはさておき、さっき僕が特殊な能力で確認したら、君、『妖刀』って出てたけど…?」
『妖刀…ってつもりは無いけど…』
どうやら闇月自身は、『妖刀』という自覚は無いらしい。
「戦国時代から来たって、確認出来たけど…」
ふとマインは、置き去りにしていた闇月の鞘を見つけ、それを拾い上げると、鞘に家紋の様な物が確認出来た。
「この家紋…確か、明智光秀の甥が主人公のゲームで、『斎藤家』の家紋だった様な…」
鞘に描かれている家紋は、斎藤家の家紋・撫子であった。
『あんまり覚えてないけど…確か記憶では『サイトウ』って呼ばれている人達の城に居たけど…最後は『オダ』と呼ばれている集団に襲撃されてた記憶が…』
「……」
闇月の説明を受けて、マインは前世の記憶から探る。
『闇月の言う『サイトウ』は斎藤家だとして…『オダ』は織田…つまり織田 信長だね…そしてその城って…稲葉山城…稲葉山城の戦い…』
前世で知った知識から、闇月の言う内容はそれだと確信した。
「それで、何で戦国時代の刀である闇月が、この世界に有るの?」
それがマインには、最も気になる事であった。
『分からない…ボクも気付いたら、この世界のこの国にあったんだ…もう五十年も前だけど…』
「えっ? 五十年前?」
闇月がこの世界に現れた年数を聞き、マインは戸惑った。
「信長が斎藤家を滅ぼした稲葉山城の戦いがあったのは、確か永禄十年(西暦・一五六七年)…四百年以上前だよ…」
『??? どういう事? どうしてそんな昔に…それにどうして、君はボクの居た世界の事を知っているの?』
「……」
闇月に問われて、マインは少し考える。この世界の誰かと接触した際、自分が別世界からの転生者である事を秘密にするのは、『なろう系』ではよくある事なので秘密にしようと考えていたが、闇月は元居た世界の日本(四百年以上前の戦国時代の日本だが)から来た刀である為、どうしようかと考えた末に…。
「分かった…此れから僕が話す事は、普通なら信じられないと思うけど、異世界から来た刀である君なら、理解出来ると思うから話すよ」
そうして、マインは自分の素性を話すことにした。
マインが前世で見たゲーム…僕もそれでその事を知ったんですわぁ。
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