表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/34

32・守った末に、同じ末路…

 予告通り、今回も残酷描写ですわぁ。


「げっ…何この虫…ってか怪獣? こんなの森に居たのか…」

『アナライズ』で見た情報から、マインは瞬時にこのギガント・ホーン・インセクトという魔物が危険な存在だと判断出来た。

「あの熊よりヤバい気がする」

『キシャアアアアアア!!!!』

 マインの言葉を遮る様に、ギガント・ホ―ン・インセクトが雄叫びを上げて、マインの後方に居る二人の子供の方へと突進し始めた。

「っ!?」

 マインは咄嗟に間に入り込み、ギガント・ホーン・インセクトの真ん中の角を両手で掴んで、ギガント・ホーン・インセクトの動きを止めた。

「ぐぅぅ…」

『ギシャアアア! ギシャアアア!!!』

 マインに邪魔された事に腹を立てたのか、ギガント・ホーン・インセクトは雄叫びを上げながら、マインを振り払おうとする。更にギガント・ホーン・インセクトの力は、マインの想像を上回っており、マインの両足は草に覆われた地面を抉りながら、徐々に後ろに下がり始めた。

「ドラゴンさん!」

 男の子が悲痛な叫びを上げた。

「逃げて…早く逃げて!!!」

 マインは肩越しに振り返って、何とかそれだけ叫ぶことが出来た。男の子はその声を聞くと、女の子の手を掴んで走り出した。

「逃げた…よし…あとはコイツを…」

 二人が逃げた事に安心し、マインは目の前のギガント・ホーン・インセクトに集中させようとしたが…


 ズルッ…


「!?」

 自分の手の汗か、角から何らかの液体が漏れたのか分からないが、マインはギガント・ホーン・インセクトの角から手を滑らせた。そして…。


 ヒュン ザシュァァァァ!!! ズシャァァァァ!!!


 ギガント・ホーン・インセクトの両鋏が、マインの両脇腹を深く突き刺した。

「ギッ!!!! ガァアアアアアアアアア!!!!!!」

 刺された事による激痛に、マインは絶叫を上げた。刺された場所からは、夥しい血が噴き出して、マインの体やブレザー、ギガント・ホーン・インセクトの鋏、そして足下の草を血に染めた。

 中心の角は鋏がマインに突き刺さった事により、ギリギリだが届かないが、このまま押し切られればm今にも刺さりそうな距離であった。

「アギッ…グッ…」

 マインは凄まじい痛みに襲われながらも、拳を丸めてギガント・ホーン・インセクトの中心の角を思いっきり殴った。しかし全くダメージを与えた様子も無く、逆にマインが手に痛みを感じる程であった。

『ぐっ…格闘術Lv2の拳なのに…効いてない…』

『ギィィイ! ギィィイ!!!』

 ギガント・ホーン・インセクトは、まるでマインに『早く死ね』と言っているかの様に、鳴き声を上げている。

「ガグッ…」

 喉の奥に鉄の味を感じたマイン。どうやら吐血しかけている様だ。

「グウウゥ…ガッ!」

 手がダメなら足だと考えたマインは、思いっきりギガント・ホーン・インセクトの顔面を蹴り飛ばした。

『ギッ!?』

 顔面を捉えた事でそれが不意打ちになったのか、ギガント・ホーン・インセクトは一瞬だけ鳴き声を上げて、後ろへと下がっていった。その際にマインの脇腹から鋏が抜け、その衝撃で更に血が噴き出した。

「グギィィィ!!!」

 その際に更に痛みを感じ、マインは呻き声を上げた。マインは傷口を押さえる様にして、その場にしゃがんでしまった。

「ぐっ…これじゃ、あの亀の怪獣じゃないか…」

 昔のある映画の怪獣を思い出し、マインはそう呟いた。


 ヘリを守って傷ついた怪獣…。

 感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等、励みになるので良かったらどうぞ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ