31・96年に地球にやってきた怪獣と似た魔物
妖刀・闇月から逃亡したマイン…。
「ハア…ハア…」
十分程全力疾走をして、闇月から逃れたマイン…逃げている途中で、飛べば良かったと気付いたが、惨めになる為気付かなかったふりをした。
「あ~焦った…幾ら武器が欲しいからって、妖刀は要らないよ…」
『マスター。妖刀でも武器として使えたと思いますが?』
アヤメからそう言われるが…。
「いやいやいや、妖刀だよ? もし持って意識奪われて、恐ろしい事を行ってみなよ? 最早百%邪竜認定確定だよ! どっかの英雄さんみたいに、物語の主人公の故郷を焼き討ち…みたいな事をしてみなよ。間違いなく討伐隊が組まれるよ!」
妖刀を恐れているマインだが、英雄の事件は刀は関係ない。
「…まあ武器は他のを探そう…最悪、その辺の木の棒でも武器にしよう」
最早RPGの初期でも使わなさそうな武器を選択しようとしているマイン。
「…でもあの刀…正直言って欲しかったなぁ…」
元・日本人の為か、マインは闇月に対して魅力の様な物を感じていた。
「…まあでも、あの刀『アナライズ』で見たら、戦国時代の日本から来たって表示されていたし、もしかしたらまだ他にもあるかも知れないよね!」
スーパーポジティブマインは、この程度ではへこたれなかった。
「さて、そろそろ砦に帰りますかな。今日は収穫なさそうだし…」
備蓄は有る為、マインは今日はもう砦に帰還しようとした時…。
「キャアアアア…」
「!?」
森の中に悲鳴が響いた。
「近い…」
マインは今度は翼を広げて、悲鳴が聞こえた方へと飛び上がった。そして辺りを見回すと、森の開けた場所に、二人の子供の姿を捉えた。
「あそこか!」
マインは急降下する様に、その場所へと飛び降りた。
マインは子供の前へと着陸する。男女の子供であった。
「ヒッ!」
「キャ!」
幼い二人は抱き合う様にしながら、怯えた様子を見せる。
「『そりゃドラゴンが現れたら、当然の反応だよねぇ…』大丈夫だよ。僕は悪いドラゴンじゃないから」
二人の当然の反応に、マインは納得しながらも、二人を安心させる為に、某RPGのスライムの言葉を改良した言葉を告げた。その言葉に子供達は少しだけ安心した様子を見せた。
「迷子…かな? お父さんとお母さんはどうしたの?『…ってこれじゃ完全に不審者じゃん僕!』」
自分で言いながらも、そう考えてしまうマイン。すると…
「う、後ろ…」
男の子がマインの後ろを指さして、怯えた声で告げた。
「んっ?」
マインが振り返ると其処には…。
「な、何コレ!?」
『キシャアアアアア!!!!!」
マインが気付くと同時に雄叫びを上げたその存在は、カブトムシの角とクワガタムシの鋏を兼ね備えた、甲虫の様な魔物だった。
「何コレ…宇宙生物…? 96年の怪獣映画で仙台吹き飛ばした怪獣に似ているけど…ってかデカい…」
その甲虫の魔物大きさは、以前苦戦しながら倒した、フォレスト・ブラウンベアよりも更に巨大であった。
マインはすかさずに、『アナライズ』を使ってみる。
ギガント・ホーン・インセクト
『強靱な角と強固な鋏を兼ね備えた、昆虫型の魔物。
非常に獰猛であり、獲物に対して容赦なく角や鋏で刺し、獲物を惨殺する』
ギガント・ホーン・インセクト…それがこの甲虫の名前であった。
96年の怪獣映画で、元ネタは分かるかと…。
今のうちに告げますわぁ。次回はかなりの残酷描写があるので、ご注意して下さいな。
感想・ブックマーク登録・レビュー・ポイント評価・質問等、励みになるので良かったらどうぞ♪




