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29・森で騒ぎが聞こえたから、駆けつけてみれば…


 朝日が差し込む砦の一室で、何時もの様にマインは起きた。

「ん~眠い…別に学校がある訳じゃないけど、何となく起きてしまう習慣…」

 目を擦りながら独り言を呟くマイン。あの青いドラゴンを見てから、三日が経過していた。

「さてと…朝ご飯を食べて、今日も森で戦闘訓練を行いますかな…」

 体をゴキゴキと鳴らしながら、マインは部屋を出て行く。

 マインはこの三日間、森で魔物相手に戦闘訓練を続けているが、あれ以来フォレスト・ウルフだけしかエンカウントせず、フォレスト・ブラウンベアとはエンカウントしなかった。流石にあの熊に引っ搔かれた痛みは酷かったが、フォレスト・ウルフでは既にマインのスキルレベルは上がらず、最低でもフォレスト・ブラウンベアくらいの強さの魔物と戦う必要があった。

 この世界で生きるためには、強くなる必要がある事を、マインは『なろう』系の『転生物』から理解していた。


※         ※


「…今日はエンカウントしないな…」

 森の中を歩いているマインが呟いた。何時もならフォレスト・ウルフが襲ってくるのだが、今日は全く襲ってこない。

「僕が強くなりすぎて、怖くなったのかな…まあそれ以前に、ドラゴンを襲う狼ってのも、なかなかのパワーワードだと思うけどね…」

 そう呟きながら歩いていると…。

「…んっ?」

 森の奥から、喧噪の様な声が聞こえてきた。

「何だろ…この前の青いドラゴンさんかな?」

『…いえ。何らかの集団が襲われている様です』

 アヤメがそう答えた。

「えっ!? それヤバくない!? 助けないと!」

 そう言って駆けだした瞬間…。

『マスター。襲われていた者達は、既に逃げた様です』

「あら!?」

 アヤメの報告に、マインは地面にスライディングしてしまう。

「ってて…でも一応見に行ってみよう。もしかしたら逃げ遅れた人が居るかも知れないし…」

 マインは翼で飛んで、喧噪が聞こえた方へと向かった。やがて聞こえたと思われし場所へと辿り着いたが…。

「あ~…誰も居ないか…」

 辿り着いたその場所には、誰も居なかった。ただ戦闘はあったらしく、何らかの血痕が散っていたり、壊れた木箱やら樽やらが散乱していた。

「何とやり合ったのか知らないけど、結構派手にやったみたいだね…此れは馬車かな?」

 マインは木製のタイヤが付いた、大きめの荷車の様な物が横転しているのを確認した。壊れている様だが、マインの記憶にある馬車に似ていた。

「馬車だけど馬が居ないな…襲われた人達が連れて逃げたか、勝手に逃げ出したか、はたまた魔物に食べられたか…どっちにしても、僕に出来る事は無いね…」

 此れで怪我人でも居るなら、『キュアルアクア』か『レスト・アクア』で作ったライフポーションを使うのだが、誰も居ない以上、マインに出来る事は無かった。

「でも馬車の中には何か無いかな…」

 マインは横転している馬車の中を調べた。すると…。

「? 何だろ此れ?」

 マインが馬車の中から取りだしたのは、鉄製の鎖で縛られた、木製の長方形の箱であった。

「やたらガチガチに縛られているけど…取れないかな…」

 無理だと思いつつ、マインは鎖を引っ張ってみた。


 バキッ!


「あ(゛)っ!?」

 鎖は簡単に千切れてしまった。

『どうやら老朽化していた様です』

 アヤメがそう解析した。どうやらマインが馬鹿力で引っ張ったからでは無いらしい。

「…まあ良いか…それよりこれだけ頑丈にしている物は何だろう…」

 マインは木箱を置いて、蓋を開けてみた。すると中に入っていた物は…。

「えっ!?…日本刀…?」

 中に入っていた物それは、マインが生きていた日本に嘗て居た、『侍』が使っていた武器・日本刀であった…。


 一つだけ言えば…この刀はある意味では、シャロンの『白風』やヨハンの『蒼銀』とはちゃいます。

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