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25・森で見つけた、青い姿

 今回の話は、マインにとって重要な話ですわぁ。

「ん~…いい朝だ…」

 伸びをして目を擦りながらマインは、ベッドから起き上がった。

「さてっと…今日も自由に楽しみますかな♪」

 そう言うとマインは、椅子に掛けていたブレザーを着て、部屋を出たのであった。

 そして外に出て、今日の予定を考える。

「今日はどうしようかな…村まで行くのはまだ心の準備が出来てないからパス…食料は足りているから、狩りもパス…ってかこの前熊と戦って、メチャクチャ痛い思いしたばかりだし…たまには格闘の訓練も休まないといけないし…」

 色々と考えるマインだが、イマイチ予定が思いつかない。自由すぎるのも難点である。

 その後も砂浜を歩き回るマインだが、時間だけが過ぎていくだけであった。

 尻尾をバシバシと砂に打ち付けたり、翼をバサバサしたりしている。

「……」

 自分の翼を見つめるマイン。


※             ※


「たまにはこういうのも良いよね♪」

 そうご機嫌な口調で呟くマインが今居るのは、森の上…即ち空である。

 マインが考えた今日の予定は、『何も考えずに、空を飛んで満喫する事』であった。頭の裏で腕を組み、まるでソファーの上で寝そべる様にしているマイン。

 マインはここ数日、飛行訓練も行った末に完全に飛べる様になった。感覚も歩いたり立ったりとする様な感覚の為、全く体力を消耗する事も無く飛べる様になった。

「ん~風が気持ちいいな…」

 風に流される事も無く、風を受け流すような感覚の為、マインには風が心地よく感じられた。

「やっぱり翼の有るドラゴンに転生したなら、こういうのも満喫しないとね♪ 此れぞ正に、思うがままに自由に生きているって奴だよ♪」

 自分の生き方にも満足しているマインだが…


 グゥウウ…


「…そういえば、朝ご飯食べてなかったよ…何か木の実でも探すかな」

 そう呟いたマインは、眼下の森へと着陸していった。『チェスト・オブ・アビス』の中にも干し肉や木の実もあるが、一応アレはストックなので、現地調達をする事にした。


※            ※


 森に着陸したマインは、アヤメのアドバイスを貰いながら、食べれる木の実を選別して食べた。

 ある程度食べていると、マインは満腹感を感じた。

「さてと…お腹も膨れたから、また空の散歩を楽しもうかな…」

 そう言って空へと再び飛び上がろうとした時であった。


 ドゴォンンン…


「んっ!?」

 森の奥から爆発音の様なものが聞こえた。

「何だろ今の? 何かが爆発した様な音が聞こえた様な…! もしかして、誰か魔物に襲われているの!?」

 そう考えるやいなや、マインは爆発音が聞こえた方へと駆けだした。暫く走っていると再び爆発音が聞こえて、更には何らかの声まで聞こえてきた。

「やっぱり襲われているんだ…あの木の向こうか!」

 マインは前方に見える大きな木の向こうから、爆発音が聞こえた為、翼で飛び上がってその木の太い枝の上へと着地した。すると木の向こうは、木々に囲まれた少し広い草原の様になっており、何体かのフォレスト・ウルフが死んでいるのが見えたが、マインにはその中心に居る姿に目を奪われた。それは…。

「…青い…ドラゴン…?」

 それは何処となく自分と似た、青いドラゴンであった。

 此れがマインと青いドラゴンとの、運命の出会いである事に、マインはまだ気付いていなかった。


 青いドラゴン…赤いドラゴンであるマインと、対照的なドラゴンさんやな。

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