24・遠出の予定
三日連続投稿やな♪
フォレスト・ブラウンベアとの死闘を終えたマインは、マイホーム化している建物に戻った。
マインは戻ると、『チェスト・オブ・アビス』に入れていたフォレスト・ブラウンベアの死体を取り出して、肉と毛皮を解体した。最も毛皮はやり方が分からない為、かなりいい加減に行ってしまった。
「…まぁ、どうせ僕が使うから良いよね…」
と、自室の床の敷物となった、ボロボロの毛皮の敷物を見ながら言うマイン。
『…失敗したボロぞう』
「言わないで! 惨めになる!」
アヤメが感想を述べようとしたが、マインは遮る様に止めた。
その後は外に出て何時もの様に、砂浜でフォレスト・ブラウンベアの肉を使った鍋を作り食べた。
その際に少し前に『レスト・アクア』で作った醤油等を入れて味付けした。この醤油等の調味料はアヤメ曰くライフポーションの様な回復効果は無いらしく、純粋な調味料らしい。
「モグモグ…美味しいけど、贅沢言えば煮込みラーメンが食べたい…」
ラーメンが大好きなマインは、少し悲しげに呟いた。
その後食べ終えたマインは、フォレスト・ブラウンベアの攻撃で傷ついた際に、血が来ているブレザーに付いてしまい汚れてしまったので、ブレザーがダメにする覚悟で洗うことにした。
『レスト・アクア』の水を使い、丁寧に洗った結果、水の魔力のせいか簡単に洗い落ち、ブレザーを傷める事は無かった。そしてそのまま近くの岩へと乾かす為に広げたのであった。
※ ※
一段落したマインは、今日の戦闘の事を振り返った。
「格闘を行ったから、偶然にも『格闘術』のスキルを会得出来たけど…やっぱり武器が欲しいな…」
そう呟くマイン。実は最近フォレスト・ウルフと戦った後、何らかの武器が必要だと感じる様になったのであった。
「やっぱりファンタジーな世界みたいだから、剣とか槍とかだよね…銃は流石に無いか。ああいうのがファンタジーの世界に有るのは、大抵異世界から来た主人公が作ったというラノベのお約束がある上だからね…僕以外に居るかも知れないけど…」
自分以外の転生者…マインは以前その事も考えたが、今は武器の事であった。
「あの建物には兜やら防具はあったけど、武器は無かったね…それ以前に何の建物なんだろうね…」
今更ながらマインは、自分の住処としている建物が、何のための建物なのかと気になった。
『ブライト王国の湾岸前線砦です』
そうアヤメが答えた。
「前線基地の砦なんだ…んっ? ブライト王国?」
何気に納得してしまったが、聞き慣れない国名を耳にした。
『マスターが今現在滞在している国です。マスターが住処としているのは、王国軍の砦になります』
「えっ嘘…軍の施設不法侵入した挙げ句、不法滞在しているの僕?」
自分がとんでもない事をしている事を知ったマイン。
『ここ数年は使われていない為、特に問題は無いです…多分…』
「多分!? もの凄い不安なんだけど!?」
アヤメの曖昧な情報に、一抹の不安を感じた。
「…引っ越した方が良いかな? とりあえず保留にしよう。そういえばそろそろ、誰かと接触したいな…」
この世界に転生してから一週間あまり、マインはアヤメ以外と会話をしておらず、魔物以外と接触していなかった。
「確か砦の屋上から見た際に、遠くに村が見えたね…近々其処に行ってみようかな…でも僕はドラゴンだから、襲いに来たんじゃないかと思われたりして…」
計画を立てつつ、そう不安になったマインだが…。
「そうなったらそん時だ! さっさと逃げよう!」
スーパーポジティブのマイン。即座に前向きな考えを持った。
「まあとりあえず、今日の午後は格闘の練習だね」
そう呟いてマインは、腕時計を見た。
「流石軍用モデル…熊との戦闘でも傷一つ付いてないよ…」
傷も付かずに、正確に午後の時刻を表示している時計を見ながら、マインは呟いた。
一応念のため、マインは生前の中学のブレザーと、腕時計だけは何故か転生の際に持ってきております。
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