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18・不思議な夢

「……! ……」

「…?」

 何かに話しかけられる声に、マインは意識を覚醒していく。ふと目を開けて見ると、其処は何時もの自室ではなく、何処かとも分からない空間だった。

「…えっ? 何此処? 何でこんな所居るの!?」

 この様な何処かは見知らぬ場所に居るのは、転生した時以来であった。

「アヤメ、此処は何処…? アヤメ?」

 何時もなら直ぐに答えてくれるアヤメが、全く反応してくれない。

「アヤメどうしたの?」

 焦りながらアヤメの返事を求めるが、返答は無かった。

「!」

 背後に何らかの気配を感じたマイン。警戒しながら振り向いた先には…赤いドラゴンが立っていた。

「!!!」

 そのドラゴンはマインととても良く似ており、胸部から腹部にかけての紋章まで酷似していた。

「誰…?」

 マインは尋ねた。マインは一瞬自分かと考えたが、本能的に自分ではないと判断した。赤いドラゴンは何も答えずに、ただマインの事を見つめていた。その際マインは、その赤いドラゴンの瞳が、自分と違って何処か女性的な雰囲気を醸し出している事に気付いた。

「誰…?」

 再度マインが尋ねると、赤いドラゴンは静かに口を開いた。

「…君がどう生きるのか……見守らせてもらうよ…私は見守っている…思うがままに自由に生きて…」

 赤いドラゴンは、マインが決意した生き方を女性の様な声で呟いた。その言葉を聞いた途端、マインの意識は遠のいていった。


 『ステータス閲覧』のスキルを会得しました。


※       ※


『ピピピ…ピピピ…』

「んっ…」

 耳に届いたアラーム音によって、マインの意識は覚醒した。アラーム音を発しているのは、マインの腕時計であり、マインは寝ぼけ眼で時計を操作してアラームを停止させた。

 フォレスト・ウルフをハンティングしてから、あれから一週間が経過していた。

「夢…かな…アヤメ?」

『何ですかマスター?』

 マインがアヤメを呼びかけると、アヤメは即座に反応してくれた。

「夢…だと思うんだけど…」

 マインは夢の話をアヤメにした。

『申し訳ありません。マスターが見た夢について、私は認識しておりません』

「だよね…夢の中でもアヤメの反応は無かったし…まあそれは良いとして、あの赤いドラゴンは何だったんだろうなぁ…僕に似ていたし…それにあの言葉…」

 赤いドラゴンが唯一マインに言った言葉は、聞きようによってはマインを応援して期待している様な言い方であった。

「…もしかしてあの赤いドラゴン…僕を転生させたのが、あの赤いドラゴンなのかな…」

 そう考えたマインは、仮にあのドラゴンが転生させたなら、その存在を考えてみた。


 1・あのドラゴンは、この世界の神。


 2・あのドラゴンは、この世界の邪神。


 3・あのドラゴンは、ゲームマスター的な存在=マインはゲームの駒。


「『なろう』では大体、このパターンが多いけど…あとは…」


 4・あのドラゴンは、マインの前世。


 5・マインはあのドラゴンの分身。


「可能性は低いけど、この可能性もあるよね。僕とあのドラゴンは凄く似ていたし…あのドラゴンは女性…もとい、牝みたいだったけど…でも五番目の可能性は最も低いよね…僕にはちゃんと前世の記憶もあるし…」

 ベッドに座りながら、アレコレ考えるマイン。耳をピクピクさせて、尻尾を叩きながら考え続けた結果…。

「考えても仕方かない! その内分かるよね♪」

 最終的にスーパーポジティブな故の答えを出したマイン。マインはベッドから立ち上がって、いつも通りに上着を着た。

「そういえば夢から覚める瞬間、何かスキルを会得していた様な…アヤメ、『ステータス閲覧』ってスキルは…無いよね?」

 そう尋ねるマイン。夢の最後だった為、はっきりしていないマインは、聞き間違いだと考えたが…。

『確認しました。マスターは『ステータス閲覧』を会得しています』

「…えっ?」

 アヤメに言葉に、マインはあれが聞き間違いではなかった事を理解した。


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