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文系剣士と理系魔道士の六年傀儡記  作者: 松房
第四章 学生達の夏
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第55話 花火制作後編

酸化銅を銅へ変更致しまして、色を緑にしました。

夏至祭まであとちょうど二週間を迎えた日。

隼は特に何かをしている訳でも無くただベッドに寝そべっていた。

(はぁ。コハク達から相談を受けてから一週間、夏至祭まであと二週間かぁ~)

隼はそのまま部屋の隅に置いてある大量の銅へと目を向ける。

(材料用意したって言っても出せる色は銅の緑だけだし、何よりそれをどうやって加工するかだな・・・あ~何も思いつかない・・・仕方ないから一旦別の事考えるか。)

ある意味現実逃避だな、と隼は軽く目を瞑り、息を吸うと脳内に様々な疑問が浮かんで来る。

(フェル戦での敗因は?

どうしたら勝てる?

どうしたらあの風の重圧を回避出来る?

今は単純に機動力を上げるに限るな。

じゃあどうやって機動力を上げる?

重量を軽量化するか?

俺の知りうる限りの軽くてコストのかからない物質は?・・・)

隼の脳内で討論が行われる事十分。

(・・・アルミニウムは見つけるのが割と大変そうだからパスして、

プラスチック?

プラスチックも錬成で作れはするが、強度がなぁ~。

いや、まて、プラスチック?確か、銅の炎色反応ってハロゲン入りのプラスチックが必要なんじゃ無かったっけ?

いや、それにだ、別に癇癪玉じゃ無くても俺のミラープレートのスキル的な欄に”爆発物創造”ってあったからいけるかもしれん。

よし。思い立ったら吉日って言うし、炭と塩を買いに行くか。)

隼は自分の好奇心の赴くまま市場へ繰り出した。




(はぁ。塩って結構いい値してるんだな。)

予想外の出費に若干落ち込む隼だったが、自室へ戻ると早速塩を錬成する準備をする。

(さぁ、早速、塩素とナトリウムを分けていきますか・・・いや、塩素って気体になって出てくるのかな・・・ちょっと待て、俺がそのままだと死ぬ可能性が高過ぎるな、うん。先にポリエステル作ってから錬成しよう。)

隼は目の前の木炭を見つめ、錬成を発動する。

すると、木炭が薄く光り、炭素繊維とそれ以外に別れる。

(これをポリマーに元素構造を置き換える訳だけど、どんな構造してたっけかな~?)

錬成を行うには対象の現在の構造と錬成の結果どんな構造に置き換わるのか正確にイメージする必要があり、ポリマーの構造を思い出した隼は錬成を開始する。

「ふぅ。まぁこんなもんかな。」

ポリマーの塊みたいなモノを錬成した隼は改めて塩の方へ向き直る。

(さぁ改めて塩素を取り出しますか。)

隼が息を整え、神経を研ぎ澄ますと、今度はポリマー塊と塩が同時に輝く。

(確か、水素とかも入ってたっけ。)

いつの間に花瓶の水も輝やきだす。

そんな割と大きい球体が段々と灰色に染まり、様々なモノが無くなっていく様は途中で部屋に入って来たガジャを驚かすには十分だった。






次回遂に花火が打ち上がります。

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