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最強召喚師の舞い戻り英雄譚  作者: 林 小
第1章:舞い戻り召喚師
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第23話:事態をまねいた黒幕はーー。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「それで、澤田さん。 優奈さんを探し出す手掛かりはあるのですか?」


 と優奈が行方を暗ました事態になった経緯を聞き終え後、優奈への手掛かりがあるのかと聞く翔真に辰久は、


「手掛かりになるものはまだ見つけてない。 だが一つだけ手掛かりが掴めそうな場所ならある。 優奈により二人の異能騎士が気絶されられた公園だ」


「確かに、被害現場なら何か手掛かりになるものがあるかもしれませんね」


「今は小太郎が被害現場の公園で、何か手掛かりになる様なものがないか調査している。俺もつい先ほど公園で手掛かりなるものはないか調査していた。 それで俺がここに来たのは……優奈の自宅内を調査しに来た。彼女の自宅も手掛かりがある場所だと、公園の調査中に気づいたからな。 彼女の自宅はまだ調べてはない故、もしかしたら何かあるかもしれない」


「なるほど。 それとは別で既に試したと思いますが、一応聞きます。 行方を暗ました優奈さんのスマホに電話を掛けたりメールを送ったりはしてみましたか?」


「ああ、それはもちろんだ。 優奈が行方を暗ました直後から度々電話を試みたが、全く出る気配はない。メールも送ってはいるものの、これも全く返信してくることなかった。 彼女との連絡は途絶えてしまっている」


「そうですか……」


 辰久の言葉を聞き、行方を暗ました優奈との連絡は途絶えた事を知った翔真は、何かしら優奈を探し出す手掛かりはないかと、今回の事態を記憶してる中を探り出す様に思い出しながら、考える。


 そうして、ふと、優奈が所有する愛車の所はどうなのだろうと気になり、それを辰久へ聞いた翔真。


 すると、どうやらバーブルーマンションの駐車場ではなく、バーブルーマンションへ続く道の途中にあった駐車場に停めたらしく、その後は歩いて自宅があるマンションへと歩いて到着のだと。


 それでその停車した駐車場へ数時間前に行ったが、既に優奈の愛車はなかった。 恐らく二人の異能騎士を気絶した後、直ぐに停めてある愛車の所へ行き、それに乗って行方を暗ましたかもしれないと、辰久達は考えた。


  それを聞いて翔真もその考えで間違いないと同感した。 では他に手掛かりになるものは……と頭を巡らし、ふと、思い当たる節が頭から出て、翔真はそれを口にする。


「澤田さん。 先ほど話してくれた事の成り行きで、確か優奈さんは公園に行く前に自宅の郵便受けに入っていた真っ黒な書状を見た後、唐突と公園に行きましょって言ったんですよね?」


「ああ、側にいた二人の異能騎士はそう言っていたよ。 ん? ああ、なるほど。 つまり、その真っ黒な書状が、行方を暗ました優奈の手掛かりになりえると」


「はい、そうです」


「うむ、よし。 その書状が今回の事態を引き起こした起因にもなっている。ではそれを探そうか」


 恐らく、いや確実にその真っ黒な書状を目を通した所為で、優奈は姿を暗ましたのだろう。 その書状には、優奈にとって重要な“何か”が書かれていたと、辰久……そして翔真の二人は考えた。


(確か優奈に気絶されられた異能騎士によりと、その書状を目を通した後、直ぐに玄関扉を閉めて鍵を掛け、その後に公園に向かった。 そして向かう際にその書状も優奈の手元にあったとも彼らから聞くし、優奈の自宅にあの書状はないだろう。 なら優奈の自宅内の調査はやめ、再び公園で調査を続行するか)


 優奈の自宅内調査から再び被害現場である公園の調査の続行に変更した辰久。その辰久を考えを読み取った翔真は、


「あの、澤田さん。 僕も行方を暗ました優奈さんの探索に参加させて頂けないでしょうか?」


「…………」


 真摯な顔つきで優奈の探索に協力を申し出る翔真に、暫しめを瞑り考える辰久。

 当初は事態の経緯を伝えるだけにして、優奈の探索に協力して貰う事までは考えていなかった。


 事態の経緯を伝えようと決断はしたが、それに協力して貰う事にするかは別である。

 だが、辰久は彼、加藤 翔真という少年の協力してくれる事を気持ち的には賛成であった。

 だが、それとは別に世界的なの知れた魔導士が、一異能者の力を借りるとなると日本魔導機関所属の魔導士達の尊重に関わってしまう。


 只でさえ、日本の犯罪集団たる風ノ忍衆を国外に行かれ、且つ奴らの逃亡先であるエスパダ都市島では、そこで守護するエスパダ異能騎士団の協力とまたアメリカ魔導機関の協力で奴らの探索をしてもらっているのだ。


 自国の一犯罪集団の対処を他国や他組織の力を借りてもらっているのに、そこを更に軍人でもない一異能者の力まで借りるとあっては……日本魔導機関を含め、日本国軍が不評となってしまいかねない。


 そうなれば他国や他組織に舐められる恐れもある。 要は面子の問題が起きてしまうのだ。

 もちろん辰久は組織の面子なんてどうでもいいと思っている。

 だが、そんな考えでは色々と上手くやっていけないのが世の中な為、目を向けなくてはならない。


(……優奈を探す協力だけなら、それほど問題にはならないだろう)


 そして辰久は考えた末出した答えは、翔真からの協力を賛成する事に判断した。


「よし、わかった。 では早速被害現場の公園へ向かう」


「っ! ありがとうございます!」


 辰久から協力参加を認められた事に、翔真はお礼を言う。 その後、二人は早速被害現場の公園へと向かった。


 その途中、翔真は――これまでの事を整理する。


 柳 優奈は極秘による『白銀の召喚師』探索任務により、エスパダに訪れ、住み込み始めた。

 その一方で日本に潜むA級犯罪集団である風ノ忍衆が、優奈を追って日本から離れ、エスパダに来た。


 そして彼らを対処する為、四人の魔導士がエスパダに派遣された。

 それが辰久達だ。

 だがそれとは別に辰久達は優奈の護衛任務も授かっている。寧ろこちらを優先せよとの命令をされたとのことだ。

 そして辰久達が優奈の護衛に付いた直後……今回の優奈が失踪した事態が起きた。


(……ん?)


 ここで翔真は気付いた。

 それは、明らかにある者達にとっては好都合だという事を。

 今回の事態は仕掛けられたものであると推考した翔真は、


(まさか……風ノ忍衆の仕業か!)


 その黒幕を心の中で呟いた。

 そして気付いた時には、被害現場の公園に二人は到着した。


お読み下さりありがとうございます!

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