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第83話 神様ってその辺歩いてるんだー(現実逃避)

 

 宗教都市である都市ロムルスには冒険者や傭兵の数が少ない。


 宗教都市だから禁止されているとかうそいう訳ではなく、昔から冒険者や傭兵の数が少ない。それはウラヌス教に『聖女』が居たからである。


 正確に言うと、常に『聖女』を手中に収めていたウラヌス教の総本山があるクリュチェフスカヤ山。その麓に広がる都市ロムルス。この周辺は、聖女の能力【魔王を近づけない】の副次的な作用で、魔獣や魔物が弱体化し減少していったのである。

 

 本来であれば、国や都市、村の周辺の魔物の討伐というのは必須である。自分たちの安全や貿易を行うにも、農耕をするのにも魔物が近くに居るという事はそれだけで、マイナス要因である。


 しかし、冒険者や傭兵は戦う事を目的とした職業であったため、平和な地ではそぐわなかったのだ。その為、稼げなくなった冒険者や傭兵はこの地を離れていった。


 もちろん、他の地から荷物を運んだり、移動をするときには、護衛が必要なため完全に冒険者という制度がなくなったわけでは無いが、その数は他の国に比べ相当少ない。


 まあここ最近は『聖女』が居なかったため、魔獣や魔物が増えていたが、『魔王』の統制により、また減少していた。


 アトモス王国軍に狙われている今現在、冒険者の数は30人程しかいない。


 本来であれば、少ないといっても100人を超える人数は居たのだが、ここ最近、”魔王に狙われている”や”女神教と戦争(やりあう)”などと噂され、ただでさえ少なかった冒険者がさらに減ってしまったのだ。


 そんな数少ない都市ロムルスの冒険者達は、結界の内側からアトモス王国軍の様子を見ていた。


「カトライナさん、アトモス王国軍の動きがおかしいですね……」

「そうね……いったい何が起きているのかしら?副ギルド長はわかる?」

「ふむ、あの赤い靄のせいで、中で何が起きてるいるのかわかりづらいが……兵士達、同士討ちしていないか?」

「そう、見えますよね」

「一体……何が起きているの?」


 先日、ウラヌス教のミネルヴァ二級神官から、ウラヌス教並びに都市ロムルスが、女神教と戦争になるかもしれないという話が、冒険者ギルドに通達された。


 カトライナとミネルヴァは修業時代の同期であり、神官としての修業を終えた後、ミネルヴァはそのまま神官として総本山に残り、カトライナは神官の為の冒険者クラン”神聖”を立ち上げた。


 ”神聖”は、いろんな国に居る神官達の補助を目的とし、冒険者ギルドや傭兵団と神官達をつなぐ役割をしていた。もちろん、”神聖”自体もそれなりの戦力を有していた。


 カトライナはその手腕を買われ、”神聖”に身を置きながら都市ロムルスの冒険者ギルドのマスターになったのである。


 そして現在、アトモス王国軍が都市ロムルス並びにウラヌス教総本山を落としに来たことを先ほど知らされた。


 さすがに、5000人からなるアトモス王国軍と戦うのは無理だと思ったが、シスターミネルヴァが、


「こちらには”神”が付いていますし、アトモス王国軍は”魔王”が抑えます。また、都市全体を結界で覆いますので問題はないと思いますが……何かあったら都市ロムルスの指揮をお願いします」


 と事も無げに言ってくるので、カトライナは(神とか魔王とか……遂に、状況がヤバすぎてミネルヴァの頭がパンクした?いやでもミネルヴァはそんなにヤワじゃないし……まさか、本当に!?)と思考を巡らせていた。


 そんなカトライナの葛藤に気づいたミネルヴァは、


「カトライナも神様に会っているわよ?」

「え?」

「神崎さんに会ってないの?サーシャはギルドで貴女に会ったって言っていたけど?」

「……た、確かに常識では測れない人でしたが……ま、まさか?」


 こくりと頷くミネルヴァ。

 声にならない絶叫を上げるカトライナ。

 じゃ!後はヨロシクとばかりに去っていくミネルヴァ。


 そんなミネルヴァとの先日のやり取りを思い出しながら、アトモス王国軍を警戒していたのだが、


「カトライナさん!アトモス王国軍の兵士達が向かって来ます!」

「遂に都市ロムルスへ侵攻か」

「あれ?でも、おかしくないですか?どちらかと言うと何かから逃げている様な……」

「とりあえず、伝令を飛ばしなさい!敵が来るわ」

「はい!……敵襲!結界班用意につけー!」


 都市ロムルスは外的から身を守るための城壁がほぼない。一応都市をぐるっと壁で覆ってはいるが、魔法などで簡単に壊すことが可能であり、戦争をする様な造りにはなっていない。


 総本山に続く目抜き通りの正門も閉ざしてはいない。壊そうと思えば簡単に壊せる代物なので閉ざす意味があまり無いのと、ウラヌス教は誰でも何人にも開かれた宗教なので、排除するという価値観があまり無い。


 その為、外的から守る壁になるのが、神官たちの結界である。


 すでに、都市ロムルス全体に結界壁が施されている。しかし、その結界が破られた場合は、その破られた場所でさらに強力な結界をその都度張り直していく手筈になっている。


 戦える神官と冒険者をいくつかの班に分け、侵入してきたアトモス王国軍に対応出来るようある程度散って配置していた。


 そんな都市ロムルスの正門に何百人と兵士達が走って向かってくる。その顔は恐怖に彩られ、今から戦争をする様な雰囲気は微塵も無い。


「頼む!入れてくれー!」

「助けてくれぇ!助けてくれぇ!」

「早くしてくれ!」

「都市ロムルスに入れば、あの地獄から助かるんだろ!?」

「ま、魔王がロムルスに行けって言っていたんだー!」


 正門付近で結界に弾かれた兵士達が、口々に助けを乞う。


「ど、どうしますカトライナさん?!」

「流石に敵兵を入れるのはマズいだろ。何なら攻撃魔法でも撃つか?」

「……いいえ、中に入れましょう。魔王がロムルスに行けと言ったと彼らの口から出ました。そこに意味があると思います」


「正気か?このままの対応でも問題ないだろ?」

「まだ逃げて来る人が居て、このまま外に出しておくと暴徒化して対応出来なくなる可能性があるのと、……よく見ると、彼等の中には重症者も多い。それを放置するのはウラヌス教としてどうかと思いますよ」


「いや、しかしだな」


「副ギルド長の言う事もわかります。なので、手当が済んだ者から一箇所に集めて結界内に閉じ込めましょう。それで暴れるようであれば、こちらもそれなりの対応でいいと思います。一応戦争ですからね」


「……はぁ。わかった、それでいこう」

「ミーナ伝令を出して!中心部の広場に神官たちを集めて手当組と結界組に分けるようにして。重傷者は宿舎や冒険者ギルドなどの公共の場に移して手当を!……冒険者と戦える者は、正門に集まるように!」

「はいわかりました!」

「副ギルド長は冒険者達をお願い。私は、アトモス王国軍に伝えに行きます」

「わかった」




 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇




====================

名前  メフィル・ナーガ

種族  龍族

役割  竜王

職種  調停者

位階  500 

筋力  30000

体力  30000

精神  30000

知力  30000

魔力  30000

器用  30000

運   93

【特技】

ブレス10(+5) 龍魔法10 咆哮10

邪感知6(+3) 爪術6 龍鱗6

【特殊スキル】

人化 龍化 竜王(効果 邪神との戦闘時パラメータの変化・邪神系統に対し特攻を得る)


創造神と邪神の戦いが終わり、長い年月をかけ傷ついた地上を回復させた創造神。

邪神がいつ現れても、対抗出来るようにと、自分の半神として生み出した存在が竜王メフィル・ナーガである。生み出されてから、約3000年程ほったらかしにされていた為、生みの親に対する猜疑心が強い。

むかついていたため、邪神を何とかしてほしいと頼みに来た生みの親、創造神に対しブレスを吐きかけ追い返した。その後土下座されてしょうがなく、邪神を再封印した事がある。


メア曰く「貴方の子どもだよ?ついでに親密度もあるからね?」←聞いてねーよ!(by神崎)


”運命の日”から、意思を持ったメフィル・ナーガは、この世界に入り込んだ不穏な存在に気がついた。

世界各地を周り、邪神の存在に侵された者を消滅させていった。

そして、ここ最近で一番の邪神の存在力を感じ、現場に急行した。

==================== 



 爆発の衝撃に飛ばされない様に、地面に這いつくばりながら頭を押さえひたすら耐える。

 

 爆風が収まったので上空を見上げると、そこにはいくつもの魔法陣が赤く光りながら、火の玉を生成し落とされ様としているところだった。


「ちょっ、て、テレポート!」


 サーシャ達が居るであろう、離れの神殿へとテンパりながらテレポートで跳ぶ。


 まだ少しダメージによる座標指定が甘かったのか、階段の段差一段分程の高さでテレポートしたらしく、そのままドダッと足を踏み外し、ダメージがある体では支えきれずそのまま「グッ」という呻き声を出しながら倒れる。


 その音を聞いたのか、その部屋に居た人たちが俺の事を認識した。


「!?か、神崎さん!!大丈夫ですか?」

「怪我ですか!?」


 ガタっという音を立てながら、離れの神殿の部屋の中に居たミネルヴァさんとクリーン大司教がすぐに近づいてくる。


「「彼の者を癒せ【神聖魔術ヒール!】」」


 体の痛みが消えていく。


「くっ、ふー……。た、助かりました」

「大丈夫ですか?」


 立とうとする俺に肩を貸してくるクリーン大司教と支えようとするミネルヴァさん。


「ええ、おかげで大丈夫そうです」


 立った後、自分の体を動かしてみたが痛みや違和感はなかった。

 相変わらず、魔法はすごいものだなと認識させられたよ。


「……ここは異常ないですか?」

「ええ、サーシャ達が守っているおかげですかね。ただ先程から!?」


 ズズズンンッンーー……!


 地震の様な揺れが建物を襲う。


「そうだ!メフィル・ナーガ!!」


 俺は、すぐさまテレポートで神殿の外に出るのであった。


すみません!仕事がアレでアレでしてね!?

二年前もこんなこと書いていましたが、今回は長期で消えるよう予定はありません!(前回もなかったんだけど)

そんな小説ですが、評価などいただけますとモチベが上がり逃走しない可能性が上がります!(逃走しないとは言っていない)よろしくお願いします!

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